読書録

シリアル番号 1051

書名

岩崎小彌太 三菱を育てた経営理念

著者

宮川隆泰

出版社

中央公論社

ジャンル

伝記

発行日

1996/8/35発行

購入日

2010/05/19

評価

中公新書

たまたまNHKで坂本龍馬伝を放映中である。この語部として岩崎彌太郎が登場する。

いままで三菱系の会社に居た割りに岩崎家のことは知らないと自覚したため、中古屋でみたこの本を購入。

三菱合資会社の社長には弥太郎→弥之助→久弥→小弥太と、兄弟家の長子系男子が交互に就いていたこのように、弥太郎、弥之助の兄弟家系で世襲し、同族で発展した。ちなみに三井は「番頭政治」、住友は「法治主義」と言われている。

岩崎小彌太は日露戦争後1906年、ケンブリッジ留学より帰国しているので本の舞台もそれ以降の三菱の歴史と重なる。

ジョサイア・コンドルの設計で1894年に竣工した旧三菱一号館は彼の帰国時には完成していたことになる。 もう壊されてしまったが丸ビルは小彌太が建設したものだ。それとツツジで有名な箱根の「山のホテル」は男爵小彌太の別邸を買い取って1948年に開業したものだ。

戦後も残る三菱グループの各社は小彌太が構築したものだ。戦後は岩崎家が采配することを禁じられ、現在に到っている。


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