読書録

シリアル番号 043

書名

ビーグル号世界周航記

著者

ダーウィン

出版社

築地書館

ジャンル

進化論

発行日

1958/12初版発行
1979/1/10改訂3刷

購入日

1979/01/10

評価

ダーウィン原著の抄訳版。

図版はオリジナル画。

実は買っただけで目も通していなかった。ダーウィン「種の起源」を漫画で読んで、はじめてこの本を紐解く。

この本の価値は銅版画の挿絵と、当時の映像が記録されていることだ。

馬は1537年にブエノスアイレスにはじめて荷揚げされたが植民が一時中断されたのでウマは野生となったとダーウィンは書いてある。

馬は1万年ほど前に新大陸からは姿を消した。長い時間をかけて草原に適応してきた彼らが滅びたことはまったく不可解で、北アメリカでウマが絶滅したのは人 間によって食べ尽くされたせいではないかとも考えられている。1500年代初頭、スペインからの征服者は、ウマの原産地である北アメリカに家畜のウマを持 ち込んだ。何千万年にもわたる壮大な世界一周旅行の終わりである。スペインから持ち込まれたのは、頑丈なバルブ種という品種のウマで、これが逃げ出したこ とによって、アメリカに野生馬が戻ってきたのだ。バルブ種の血は、今も色濃くマスタングたちに残っている。

スチーブンソンは「旅は騾馬をつれて」で騾馬の扱いに苦労しているが、南米では歳とった牝馬に従うとい習性をりようしているようだ。

いまは絶滅したフェーゴ人などは全裸で貝を食べている。人間かと疑うがインディオの一つであるヤーガン族である。西欧人の入植後、ヤーガン族は激減し、混 血も進んだため、現在では純粋なヤーガン族はほとんどいない。彼らの言語であったヤーガン語の母語話者も僅か1人を残すのみである。

2mにも達するパタゴニア人などは北米インディアンに似ている。パタゴン族は実際に足が大きかったのではなく、グアナコの毛皮でつくったブーツを履いていたためとか。

December 5, 2020

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