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リニア新幹線試乗

 

2001年11月国際プロジェクトマネジメント会議の打ち上げとしてJR東海が実施中の超伝導磁気浮上リニア新幹線の試乗に参加した。

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450kmでトンネルに突入する列車

コンピュータ制御された車両が毎日18kmの試験路線を無人で往復している。試験路線はほとんどがトンネル内であるがその中間点で地上にで出る。この中間地点に一般の見学者が走行試験中の車両をみることができる展望塔がある。真下を通過する時は風圧で塔が振動する。

いよいよこの試験車両に試乗する。空港で航空機に乗る雰囲気である。車両の中は意外に広い。少し前進して本線に入り、 バックして試験路線の東京側に移動する。停止から一定速度になるまで、誘導による電磁浮上ができないので車輪走行だそうだが、感じは航空機の離陸と同じ。 いよいよ前進し始める。250km位までは新幹線と同じ感じだが、それを越すと車体がだすきしみ音はいままで体験していない緊張感を感じさせる。何の苦も なく450kmに達する。そこでトンネルから飛び出し、外の景色を見る間もなく次のトンネルに飛び込む。

全部トンネルのなかで景色も見えず、スピードメーターしか見えず、閉所恐怖症になった。そしてトンネルの中でミンチになる映像が脳裏に浮かぶ。殆ど空気圧縮に電力を浪費するだけの仕掛けだと思った。実際に電力消費量は新幹線の3倍だと言う。金支払って乗る代物ではない。

その後、東京名古屋間の建設がゴーとなった。多分、前世紀の遺物として崩れかかったトンネルだけ残るだろう。その時の首相とJR東海の社長名とともに。

2001/11/23

Rev. February 18, 2018


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