読書録

シリアル番号 1344

書名

人類の月面着陸はなかったろう論

著者

副島隆彦

出版社

徳間書店

ジャンル

技術

発行日

2004/6/30第1刷
2007/7/15第3刷

購入日

2018/08/25

評価



友人の加畑さんからもらった2004年に書かれた本。NASAのヒューストンを訪問したときに月面映像は予めシナリオにしたがって撮影された映像を放映しただけのものだという 噂は聞いていたが、よくあるUFOまがいのデマだと顧みることもなく、私の「公的ウソ集」にも収録していない。NASAには膨大な数の人がかかわっていた わけでこんな不名誉な秘密を53年間も守りぬくことなど不可能だと考えたえたわけである。
今回は暇でもあるし、外はクソ熱いのでクーラーを効かせてぱらぱらと読み始めた。1969/7/21ルナ・モジュールが月面に着地してからのビデオによる中 継映像には陰の向きが複数あるとか、手持ちハッセルブラードカメラで撮ったとされるスチール写真との不整合が沢山指摘されている。本当かと、読みながらこ の本の説を裏付けるデータを探してネット上で調べるとBBCの放送がUtubeにあった。
これ見るかぎり、あの月面映像は1998年に「2001年宇宙の旅」を撮影した監督スタンリー・キューブリックがNASAに依頼されてヒースロー空港の南にあるシェ パートンスタジオ(MGM)で撮影したという説は説得力がある。彼はしかし後世の人にこれはフェークですよとわざわざ明白に分かる証拠を残したのではないかという。一般に時の 権力に協力させられる人は必ずこれがウソですよというメッセージを残したくなるそうだ。キューブリックはアメリカニューヨーク生ま れだがユダヤ人である。その後、イギリスに移住している。キューブリックは、同じユダヤ人の映画監督スティーヴン・スピルバーグとも友人関係にあった。ス ピルバーグはキューブリックの企画した『A.I』(2001年)を、彼が死んだために引き継いで監督しているし、最近はThe Postという反ニクソン映画を作っている。スタンリー・キューブリックはNASAに協 力してからは英国から外に出なかったという。しかし結局心筋梗塞で亡くなっている。
このビデオ映像のおかしなところは地球の重力の1/6であることを表現するために細いワイヤーで宇宙飛行士を吊るっていることが丸見えなシーンがあった り、真空中なのに米国旗がはためいたり、ハッセルブラードカメラは胸に装着されているのにこれで撮影されたスチール写真にうつった地平線との整合性がとれ ないなど。第一、ハッセルブラードカメラにはファインダーがないのでどうやってピントを合わせたか不明。バイザーに太陽の他に照明器具の強力な光が写ってい るものもある。(NVIDIAは3次元モデルを作ってルナモジュールの陰に居るオルドリンに後ろから人工照明が当たっていゆようにに見えるのは自然だし、星が写っていないのは太陽光が強すぎるので絞られたからだと反証してい る)1969/7/21の実況中継でチラッと写ったコカコーラの瓶はさすが再放送のときは消されていたそうだが、路傍の石にCという文字が書いてるのも あった。月の地面に杭をハンマーでたたく音が録音されている。真空中でないことが明白。KGB職員はハッセルブラードカメラに放射線防護をしていないのを みてこれはフェークだと判断したそうである。他には月の石は地球の石だったという話もある。
無人探査船は月の裏側の写真は撮影したが、NASAはケネディーが約束した1960年内に人類が月に立つと言う公約を果たすにはヴェルナー・フォン・ブラウン(1977年没)が構想したサターンVの能力では無理 と判明したという。人間をバンアレン帯の荷電粒子からなる宇宙線から保護するシールドまで運べないと考えたからだ。こうしてサターンVでは人間はバンアレン帯を越えることは不可能と判断されたという。2010年に至り、ようやくイーロン・マスクのSpace X社がNASAの委託で軌道を周回したロケットを逆噴射して地表に軟着陸させることに成功したのが実情。1960年当時のロケットエンジン制御技術では無 理だった。
というわけでルナ・モジュールは全くのフェークに過ぎないと考えられた。ルナ・モジュールが月面から飛び上がる場面も放映されている。これみると、主エン ジンは噴射火炎も見えず、砂塵もあがらず、針金で引っ張り上げた映像だといわれてもそうかということになる。スラスターが作動しているのもみえるが上昇用 エンジンも姿勢制御用ロケットもN2O4/Aerozine50を使っているからのよう。この本ではNASAとしては映画を見せて終わりにするしかないと ころ までNASAは追い込まれていたとする。ニクソン政権のヘンリー・キシンジャー、ドナルド・ラムズフェルド、アレクサンダー・ヘイグがフェークで行くとき めたという。この秘密を知るのは宇宙飛行士と映画撮影クルーとNASA幹部だけである。
2003/12/31の「ビートたけしの世界はこうして騙された?」はTV朝日の山本隆司プロデューサの仕事だが、ヨーロッパで制作された Operasion lineをベースにしていろいろ紹介している。このOperasion lineはイギリス人のメアリー・ベネットとデイヴィッド・パーシ共著の「アプロは月に行ったのか?」が下敷きになっている。この番組ではスタンリー・ キューブリック夫人やニクソンの秘書が証言している。ドナルド・ラムズフェルドも 秘密は守れないと腹をくくったようであるという。しかし途中でNASAの圧力がかかってエイプリルフールとして放映されたものというナレーションをいれて オカルトものとしてごまかしたという。
私を含め、世界の大多数がケネディーの指導力をフェーク技術で実現した米国のみせかけの技術力にひれ伏していたとい うわけである。最近NASAから火星に行く話しがでているのは月に行くとこの虚構が露呈することを恐れて火星とごまかしているとも邪推されている。本書によれば米国はアポロ計画というフェークニュースでソ連に勝ったという構図になるが、wikiは「アポロ計画陰謀論」 というNASA支持派の反論が整理されている。このなかで捏造説の主な根拠とそれに対する反論は完全でなない。私にとってもっとも説得力あるものは 2011年9月6日にNASAが公表したLRO(Lunar Reconnaissance Orbiter)で撮影した17号の着陸地点の写真は高度21kmに下げて撮影したため解像度が高くなり、月着陸船下部(DecentStage)の台座 残存物やその周辺に宇宙飛行士が残した足跡や、ムーンバギー(月面探査車)が残した平行な2本線の轍の軌跡やALSEP機器等の映像は決定的な説得力があ る。これで40年間懐疑派をなやませてきた疑惑にNASAがはじめて回答を与えたことになる。これがフェークでなければ副島氏の主張は当たらなかったことになる。最近、氏は本件に関し沈黙している。




次のビデオは本書の主張とおなじ「着陸はフェークだった派」の資料
https://www.youtube.com/watch?v=8Fw1l-4EBEI
https://www.youtube.com/watch?v=VFT5JlOgK7I
https://www.youtube.com/watch?v=jlUNJzU9Mdw
https://www.youtube.com/watch?v=hga3VuYuMEw
https://www.youtube.com/watch?v=8f61BH47jt0
https://www.youtube.com/watch?v=NbSPzeRvacU
https://www.youtube.com/watch?v=QM7ebcR3-xE
https://www.youtube.com/watch?v=PT3ferYrmgU
https://www.youtube.com/watch?v=lNiscigIgBc
https://indeep.jp/confesses-of-stanley-kubricks-faking-moon-landing/

NASA支持派
https://www.youtube.com/watch?v=syVP6zDZN7I

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