読書録

シリアル番号 068

書名

提督・スプルーアンス

著者

トーマス・B・ビュエル

出版社

読売新聞社

ジャンル

戦記

発行日

1975/4/30第1刷発行

購入日

1975/04/30

評価

ニミッツ、ハルゼーに隠れた寡黙の武人レイモンド・スプルーアンスの生涯の記録。彼我の力の差を学ぶ格好の教科書。

20年前に読んで本で大きな影響を受けた本である。

現場主義のスプルーアンスが自分の司令部で立ったまま執務する様子は忘れられない。ハルゼーと40日サイクルでパールハーバー司令部と旗艦乗務を交替するのだ。40日間パールハーバー司令部にて自らの次期戦闘計画立案と兵站の準備を行い、交替して旗艦から直接指揮をとるのだ。こうして、東京の 海軍軍令部の奥深く座って、思いつきの命令書を連発する帝国海軍がミッドウェーでコテンパーにやられる様を読むとむべなるかなと思ったものだ。

そして作戦が失敗すれば、現場指揮官に責任をなすりつけるような戦史を書いて自分の責任をうやむやにするのだ。


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