シンガポールB級グルメ食べある記 (2001.4) 


「シンガポール自由旅行専科」HP作成者様への長いメール

はじめまして。私、しおちゃんと申します。貴方のホームページのおかげで、
はじめてのシンガポール旅行(4/1215)を有意義に過ごすことができました。
お礼を兼ねて、取材レポートと言っては大げさですが、報告させていただきます。

世界一の人気を誇る「シンガポール航空」でこれまた世界一の人気を誇る「チャンギ空港」に降り立ちました。福岡空港から6時間50分。けっこうな飛行時間ではあったけど、そこは世界一の人気を誇る、、ってくどい?シンガポール航空機。新型旅客機とオリエンタルなスチュワーデスのユニフォームは評判通りでマル!。

シンガポール初体験の我々(誰?)。空港から一歩外に出た瞬間にムワ〜ッとした蒸し暑さが全身を被い、赤道直下型、気温30度を超える熱い歓迎を受け、短い滞在は始まったのです。

たったの2泊(+機中1泊)丸2日しか無いと言うのに、嗚呼悲しき社員旅行。夕方、ホテル(パン・パシフィック)に到着するやいなや「みんなでパーティー」ホテル缶詰状態。おまけに翌日は半日以上、半強制市内バス観光。残りわずかな時間を、さあど〜やって有効に使いましょう?ってな状況。しかししかし!ここで簡単に諦めてしまう我々ではないのです。ポイントは「目的を絞り込む!」ことにあり。しかも非常〜にラッキーなことに、旅行前にたまたま出合った超すばらしいホームページ「シンガポール自由旅行専科」が強い味方。中でもきめ細かい説明が圧巻の「忘れられない特選シンガポール・フード」のページは全部プリントアウトしてA4紙ファイルに綴じて、と準備万端なのです。そう!我々(誰?)の目的は「美味いものを食べながら街を歩く!」ことにあり!(勝手に決めてしまった・・)ということで「食」を中心としたシンガポールレポートをお届けいたします。(このメール文章も掲載してもらってます!)

で、我々というのは誰かというと、僕と妻、同僚と奥さんの計4人。僕の勝手気ままプランに同情、否、同乗したメンバーでミニ単独行動部隊を結成したのです。

日本出国前に、ホームページで紹介されているお薦め料理店(12ヶ所)をチェック。市販のガイドブック地図上に料理名を書き込む。ん〜なかなか広範囲に散らばっているなあ!MRTという地下鉄の駅1つにつき1品ってな感じです。これは余程効率よく回らないと時間的にキツイなあ!と、胃袋もキツイであろうことなど全く頭になかった僕でした。

先に書いておきますが、今回食した料理は主にこんな感じです・・・
「チャ−・クウェイティエオ」「バクテー」「プロウンミー」「チキンライス」「ラクサ」
「フライド・ホッケンミー」+「ホテルのバイキング」+「市内観光時の飲茶」etc.

では順番に、書き込みガイド地図とA4ファイルをしっかり握り締めて、皆で出発で〜す!

まずは「チャイナタウン」。評判の屋台村という「マックスウェル・フードセンター」へ。
第一弾!期待の「フィッシュビーフン!」が、え、えっ!?「改装中・・」ガ〜ン!!
ホームページに「9月1日から半年間改装・閉鎖」と書いてあったけど、もう再開しているだろうと思ったのですが、甘かった! 
ならばここから近いはずの「パーチョミー」の
お店へ、と思ったら営業時間3時頃まで??再びガ〜ン!!すでに夕方5時をまわっておりました。さっき迷い込んだ「チャイナタウン・コンプレックス」で食べておけばよかったかな?と後悔しつつも、気を取り直して初のMRT(地下鉄)に乗って「チャ−・クウェイティエオ」のお店に行きましょう!夜は7時頃まで・・間に合うはずです。


「チャ−・クウェイティエオ」(順發)

MRTラベンダー駅下車、ホーカーセンターへ。「お店の行き方」とおりに、すんなりとたどり着き、目的のお店(順發)も簡単に見つかるはずが、あ、あら?グルグル歩き回って2、3周。見つかりません。しかもほとんどのお店は閉まっているし、、足はクタクタ、お腹ペコペコ、もう半分あきらめムードに。こうなったらダメモト、かたことシングリッシュで営業中のお店に飛び込んで、店のおばちゃんに尋ねてみました。しかし素っ気無い態度で無視、、、一瞬ムッとしましたが、飲食店で聞いたこっちが悪かったと反省、別の食料品のお店で再びシングリッシュ。(ここのお店は、日本でいうと昔の町のヤマザキパン屋さんのようなところで、お菓子や雑貨も販売しているようなかんじの店でした。)完璧には理解できなかったけど、どうやらもう1つ隣にあるらしい!「その店には初めて行くのか?初めて食べるのか?是非食べた方がいいよ!」そんな意味のことを教えてくれた店のおじさんの言葉に、再び希望の光が差し込みました。

2階のホーカーセンターに、ついに発見です。しかも店のおじさんが椅子に座っています。
「ホームページに載っているあのおじさんだ!」初めて会ったのになんだか懐かしいような、照れくさい感じでした。閉店間際でお客さんはチラホラ。A4ファイル、ホームページの写真を見せると、チラッと見ただけでニコっと笑ってすぐに調理場に入って行きました。焼いているにおいが香ばしく、食べる前からノックアウトされたように放心状態でした。美味しかったのは言うまでもありません。油っこく軟らかい麺のやきそば風ってとこでしょうか。横に添えてあるチリは全部混ぜるとかなり辛いということと、小さい柚子のようなスダチのような果物を絞ると、これがまたフレッシュな味で、油と混ざり合って美味しかったということを付け加えておきます。見た目よりボリュームもありました。これでたったの2ドル(140円くらい)なんて信じられません。一緒に頼んだビールの方が高いとは。ちなみに、ビールのほうは5ドリ以上はしました。

満腹大満足の我々、調子に乗って「ピクチャーオッケー?」なんておじさんに言ってみたところ、快く了解してくれました。周りのお店の人達が「オイオイ、記念写真だぞ!有名人は違うねえ!」って感じでヒューヒュー言っている中、パチリ!気さくなおじさんは、今も元気でおいしい「チャ−クウェイティエオ」を作り続けていましたよ。画像送りますね、ホームページ作者様。

「1階がマーケットで、、」・・ちゃんと書いてあるじゃないか!(ゴメンゴメン!)

「バクテー」(廣裕興肉骨茶)

さてお次は「バクテー」(骨付き豚肉スープ)。腹ごなしも兼ねて、隣のブギス駅まで歩くことにしました。途中「アラブ・ストリート」を通って。

しかし、今度のお目当てお店(廣裕興肉骨茶)はすぐに見つかったものの、我々のお腹がまだパンパン状態。お店は夜の部の大賑わいで、席を確保するのも困難な状況。そんな中、「皆でちょっとずつ食べようヨ」という結論に達した我々は、まず先発部隊として、僕と妻が席に。「バクテー、ワン、プリーズ!」2人で一杯。お店のおばちゃんが、けげんそうな表情で、1つでいいのか!と聞いてくるけど、ゴメンなさい腹一杯。一杯のかけそば状態。ごはん(皆大盛)もパンも結構でございます・・・

さて味の方は、、これがまた美味い!!このスープのコクは一体何なんだ!?スープといっても骨付きの豚肉がタップリ入っているのですが、この豚肉がまだ十分にウマミが残っていて、骨離れもよく食べやすい。途中で妻と同僚の奥様がバトンタッチ。感動的な美味さを皆で共有したのです。たった一杯でね。6ドル(420円くらい)という価格は、チャ−クウェイティエオの2ドルと比べると高く感じてしまうけど、十分納得の一品でした。

このあとは、皆さすがに「もう食えん!」ということで「オーチャード・ロード」のラッキープラザ内で、足の裏マッサージを体験して、一日の疲れを取ってホテルに戻りました。

さてさて翌日、ということはなんと早くも最終日。深夜1時過ぎの飛行機で帰国する予定。
「ホテルのバイキングなんぞ食べている場合じゃないぞ〜!」と気合を入れて、ホテルの朝食はもったいないけどパス!朝8時から営業という「プロウンミー」を食べに行きましょう!

「プロウンミー」(莵蘭蘇丹蝦麺)

MRTカラン駅近く、すぐに見つかりひと安心です。朝からお店は盛況です。「プロウンミー」は分かりやすく言えば「エビラーメン」です。4ドルと5ドルの2種類あって僕は5ドルのスペシャル版(大盛なだけ?)を注文。大きなタンクにフルーツジュースのような飲み物が入っていて、現地の人(多分)は皆、勝手に注いでいるので、無料かなと思ったら1ドルでした。おかわりは無料かも?。

「プロウンミー」の味は、、〜この料理に限らず、味についてのレポートはホームページで見事に表現されておりますので、是非そちらをご覧ください〜 と言いたいのが本音ですが、ちょっと書いておきます。「一番日本人の口に合う食べ物の一つ」と書かれていますが、

そのとおりだと思います。エビの濃厚なスープと「バクテー」のような肉の旨さ、頭付きのエビとスープのハーモニー、揚げニンニクの風味がまたバッチリ。僕も今回食べた中で一番おいしく感じました。ただ塩分はちょっと多めですかね?

そのまま続けてカトンの「ラクサ」のお店で朝食第2弾!と行きたかったのですが、「朝食はもう十分満足満足!」という他3名の意見を尊重し、MRTブギス駅から「リトル・インディア」の街を歩くことにしました。

メインストリートを中心にひととおり歩き、昼食はMRTノビナ駅近くの「チキンライス」のお店に行こう!ということで、ノビナ駅まで歩こうと思ったのですが、他3名の冷たい視線が突き刺さり、、確かに気温30度の蒸し暑さの中「いいかげんにしろ!」という気持ちはごもっともであり、素直に冷房ガンガンのタクシーを捕まえました。

すでに昨日と今日で何キロ歩いたか・・・というくらい歩かされて、3人はばてちゃってたのです。

「チキンライス」(威南記鶏飯餐室)

「お店の行き方」に「タクシーでノビナチャーチへ!」と親切に書いてあるのに「ノビナステーション、プリーズ」と言ってしまい、お店までちょっと歩きました。ゴメン、、、

僕は、人一倍食い気はある方なので遅い朝食のあとに早めの昼食でも、全然オッケーなのですが、やはり女性陣は「ちょっと待ってヨ!」という状況で、お店に入ったのはいいのですが(11時30分、まだお店は空いていました)「チキンライス」2つ注文して4人で食べましょうという、前日の「バクテー」作戦に似た提案をしてきました。ところがこの女性陣の意見を見事にバッサリと切ったのが、お店のおばちゃん。「一人一品!」(当然ですよね)。で、お得意のかたことシングリッシュで他のメニューを聞き出し、ラーメン系とやきそば系の料理も注文することに。(結局、食べるんじゃないか、、)

「チキンライス」はチキンとライスが別々で、肉をひとくち食べてビックリ!なんと柔らかい鶏肉なんだ!ライスはタイ米でしょうか、ぱらぱらした感じですが、鶏の旨みがしっかり味わえます。シンガポールの名物料理の一つということですが、この味なら納得です。ただ、店先に鶏の丸焼きが吊り下げてあったり、広い店内の壁側に置いてあるニワトリの置物が妙にリアルだったり、ちょっと鶏にごめんなさいって感じでした。ちなみに女性陣、特にやきそば系の料理はかなり美味しかったようで、しっかり全部たいらげておりました。

昼食のあとは、ノビナ駅でコーヒータイム。女性陣は買い物をちょこちょこ。
ボートキーまで戻り、タイガービールぐびぐびでまた休憩。

このあと同僚と2人でMRTを一周したのですが、周遊券はないと言われ、一番遠い「ウッドランズ」で一旦降りて切符を買って一周しました。計3.6ドルなり。

「フライド・ホッケンミー」「ラクサ」(コピ・ティアム)

そして今回の短い旅行、最後の夕食です。
ウエスティン・スタンフォード・ホテル2Fにある「コピ・ティアム」というレストランで「フライド・ホッケンミー」を食べようと思います。ホームページでは紹介されてなかったですかねえ?「シンガポール・路地裏百科」という本で紹介されていました。

ホテル以外では初めてまともなレストラン系のお店に入りました。メニューを見てビックリ。今までホーカーセンター系の価格に慣れていたので、どれも非常に高く感じました。「フライド・ホッケンミー」も10ドル(700円くらい)したと思います。他料理も同様。ビールも「注文しないでくれ」と言いたいのかと思うほどの価格だったと思います。それでも最後の食事、1本注文しちゃいましたけどね。横で妻が「飛行機の中だったらタダやん!」とブスッとしてましたけど。で、「フライド・ホッケンミー」は妻に注文させて、僕は午前中に食べ損ねた「ラクサ」を注文してみました。同僚夫妻はカレーなど別々に好きな料理を注文していました。

「フライド・ホッケンミー」は確かに美味しかったです。でも妻からひとくち味見した程度だったので、
ここは妻のコメントです・・・

『ステンレスのような金属製の中華なべの小さいののような器に入ってきて、ジュージューいってるんです。他の3人には申し訳ないけど、私の「フライドホッケンミー」が、一番美味しかったと思います。このフライド〜だけでなく、私は今回の旅行ではほとんどの料理に満足しました。どの食事も、甲乙つけがたく、値段も納得でした。ただ、ビールが比較的高いのにはマイっちゃいましたね。ま、それも日本でいえば普通の値段なんですけどね。あとは、チャイナタウンで食べてみたかったな。
ちなみに一番どうでも良かったのは、ホテルの朝食バイキングでした』

「ラクサ」はというと、う〜ん、、ココナッツミルクの香りも辛さも問題ないのですが、オイリーさがかなりきつく感じました。麺はビーフンですか?かなり太めの透明な麺でしたけど。食べたあと胸やけするような感じでした。やっぱりカトンの「ベスト・オブ・ラクサ」を食べてみたかったなあ!

欲を言えば最後の最後にもう一品、チャンギ空港で「バンミー」を食べたかったのですが、深夜1時10分発の便、待ち時間は眠くて眠くて、食い気は眠気に打ち負かされました。

以上、かけ足否、早歩き超特急のシンガポール初体験でした。ここには書きませんでしたが、「マーライオン公園」や「マウント・フェ−バー」(ケーブルカー)、夜の「クラーク・キー」など代表的な観光地も、もちろん見てきましたヨ。シンガポールの本当の良さは、やはり2度3度と旅を重ねないと分からないでしょうけど、「シンガポール自由旅行専科」のおかげで、通常初回の旅行では分からないであろう部分まで体験できて、とても嬉しく思います。本当にありがとうございました!!