ヘッドユニット調整

 

■タイムアライメント
私が使用しているヘッドユニットDEH-P919にはタイムアライメント機能といって各スピーカーの距離距離を入力することによって、各スピーカーの出力タイミングをデジタル制御してすべての音を同時に耳に届かせる機能が付いていますので、まずその数値入力を行いました。
距離はメジャーで測定し、実測値を入力しました。

カロッエリア DEH-P919 タイムアライメント調整画面

入力値
High Left 120.0cm
High Right  85.0cm
Mid Left 135.0cm
Mid Right  95.0cm

 ■ネットワーク
このスピーカーの公称値は
 再生周波数 65Hz〜20KHz
 入力インピーダンス 4Ω
 出力音圧レベル 91.0db
でしたが、High・Midのカットオフ周波数をどこにすれば良いのかが不明でした。
そこで、ネットワークの調整はFOCALのHPで入手した周波数特性のグラフを参考にしました。

  High用 tn47.jpg
  Mid用  5a1.jpg

二つのグラフを見比べながら各スピーカーのカットオフ周波数やフィルターのスロープ・音圧レベルを決めることにしました。

そこでグラフを見てると
 1.入力インピーダンス・出力音圧レベルは2つのグラフの最高値
 2.入力インピーダンス・出力音圧レベルとも各周波数では一定では無い
 3.High・Midで出力音圧レベルに差がある
ということがわかりました。


そこで、周波数に対する音圧レベル・入力インピーダンスを見比べながら、

1.クロスオーバー周波数はなるべく低 
 い方へ下げる。
2.出力音圧レベル High側を3db下げ
 る
3.MidのHPFはスピーカーの減衰特性を
 利用することとし、減衰無し(パスス
 ルー)とする。
ことにしました。

カロッエリア DEH-P919 ネットワーク調整画面

以下の値に決定しました。
  LV FQ SLP
High HPF -3db 2.5KHz -12db
逆相
Mid LPF 0db 2.5KHz -12db
Mid HPF 0db   減衰無し

■イコライザー
イコライザーを用いてフラットな特性にしようと思い、調整をしました。
私の耳は当てにならないので、ソフトを使いました。

WaveGene CD-DA やオーディオのチェック用 テスト信号発生ソフト

WaveSpectra 録音も出来る 高速リアルタイム スペクトラムアナライザ

どちらもefuさんのHPでダウンロードできます。

使い方としては
WaveGeneでホワイトノイズのwavファイルを作り、それをCD-Rに焼いてカーオーディオでリピート再生。

WaveSpectraでグラフを見ながらイコライザー調整。
調整はaveのみのグラフで調整をしたほうがしやすいと思います。

パソコンのノイズの影響やマイクの特性・エンジン音の影響も有りますので、あくまでもその辺を差し引いて考えたほうがよさそうです。
また、私はグラフをフラットに近づけることを目指しましたが、フラットにすることが良い音・聞きやすい音では無いと思いますので各自調整が必要かと思います。


以下、古参港までに調整時に取得したグラフです。

エンジンオフ時(無音)
 パソコンのノイズが多いです。

エンジンオフVOL10程度時
 (ホワイトノイズ再生)

 調整で結構良い感じになりましたが低音がパソコンノイズに埋もれています。

エンジンオン時(無音)
 低音側でエンジンノイズが増えました。

エンジンオンVOL15時(ホワイトノイズ再生)
普通に聞くボリュームでは低音がエンジンノイズに埋もれてしまいました。
VOL15ではボリュームが大きすぎて普通には聞けません。

そして、以下の値に決定しました。
500Hz +2
1.25KHz +2
2KHz +1
3.15KHz +1

カロッエリア DEH-P919 イコライザー調整画面

あと、ネットワークのHigh側のレベルが高すぎたので、レベルを-3dbから-6dbへ変更しました。

  LV FQ SLP
High HPF -6db 2.5KHz -12db
逆相
Mid LPF 0db 2.5KHz -12db
Mid HPF 0db   減衰無し

これで設定が終わり、CDを聴いてみました。

すばらしい〜!
ちゃんと目の前で歌っている〜!!

CDにもよるけど・・・。でも、

もう大満足です。

 

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