2002年1月 白井岳   

今日は遊君を山田家のおバーちゃん達に預けて、美記の訓練をかねた山ボード、角さん(ロシェ会員)にも付き合ってもらう。
角さんと駐車場で待ち合わせ、携帯電話で「今着きました」とか連絡を取り合う、便利な世の中だ。
昔はこの国際スキー場周辺には国道も無く、今は陰を薄めたヘルベティアヒュッテが銭函から余市岳を目指すのに、ちょうどいい中間点だったろうと思う。いまでは、排気ガスと騒音に悩まされる世界に成った。(スノーモービルは何とかならないのか?騒音、悪いマナー、禁止区域への侵入、ごみ投げ放題、植物踏み付け、危険)

miki:「う〜ん。ある意味で暴走族より手が悪い。マナー欠如だけでなくデリカシーもまったくなし、あんまり悪口いいたくない けど、この件に関しては絶対許せない!!!」


今年から「減り続けるスキー客」対策に国際スキー場の駐車料金がタダになった。いままであくどい儲けをしたろう、自然破壊と交換に!?・・
今回は通常のルートを登った、駐車場の最南端から沢を800mほど進み、東側2目の沢を過ぎてから、東側の尾根に取り付くコースである。
今日は深い雪で1本あるトレースを使って登る。この日は数パーティが先行していて、立派なトレースがついていたが、このトレースがあとで試練を与えることになる。スノーボードは登り返しに極めて弱い、止まってはいけない乗り物なのだ。本来は、そのトレースより少し西のラインを使うのだが、この深雪ではスノーシューの新たなトレースを刻むよりは、立派なトレースを使わせてもらったほうが良いと判断した。
角さんと「このトレース、沢に寄りすぎていない」「去年、宮下さんのお父さんが取ったルートがベストだよ」(宮下さんはノマドの専務)と会話しながら、アップダウンが繰り返すトレースを登った。
「スノーボードを背負って登るのは大変ですね」「いや、そうでもないですよ」「何キロぐらいあるんですか」など、すれ違う年配の登山者との会話で見栄を張ったが、実は結構つらかった。こちらから「滑り具合はどうですか」とたずねると「重い」と返事が返ってきた。相当、雪が重いらしい。
われわれは稜線で登高を終了し来た道を滑ることにした。他のルートはトレースが無いので、苦労しそうだとの角さんの判断による(これは正しかったのだが)。最初は斜度があるので、雪が重くても気にならず、奇声を上げながら、滑る落ちる。
急斜面の終わる950mくらいで、大パーティーがストックを無くして騒いでいる。横を通過すると、人ごみの中でボードが止まってしまった。丁度、足元に埋まったストックを発見して渡してあげると、お礼が帰って来た。どこの古ぼけたパーティーだと思ったら、札幌中央労山だった。私の古巣ではないか。
パーティの中に藤原さんを見つけて挨拶する。「なにやってるの松本さん」「おれ、スキーは捨てた」などとカッコつけて見たが、10年前の中央労山の登山スタイルとちっとも変わっていなかったのが何とも懐かしいやら、情けないやら(-_-;)藤原さんごめん。殿平さんごめん。
結局、このとんでもないコースのトレースは彼らのもの?(-_-)マ、そのときの判断があるから、いいとも悪いとも評価できないが、スノーボードには最悪のトレースだった。
そのあと、滑っては深みにはまり、雪だるまになって登り返し、埋まったスノーボードを汗だくになりながら掘り起こし、バインディングを外すの繰り返し。スノーボードの着脱を何度繰り返したことか。何人のスキー登山者に抜かれたことか。最後に角さんは何とかルートを短くと考えて、重く深い雪にはまり、相当な距離を登り返す羽目になってしまった。美記も下部の沢に出たとき、疲れて座り込んでしまった。下り3時間(@_@)
いろいろ、経験が成長させるんだよね(-_-;);;;美記ちゃん

miki:すみさ〜ん。つき合わせちゃってごめんなさ〜い。がんばってじょうずになります。by松本カメ


国際スキー場(9:30)→稜線(12:30)→国際スキー場(15:30)
地図(余市岳1/25000)


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