恩師が本を出版しました

2011年01月04日

 

星出 文生

著者の紹介

私が高校3年生のときの担任。2年、3年と物理を習いました。卒業後30年以上経ちますが、いまだに年賀状のやり取りをしている唯一の先生です。生徒たちを信頼して温かく見守っているという穏やかな人柄で、やはり教職にあった私の父をどこか彷彿とさせます。偶然にも夫の大学の同じ同窓会の先輩で、夫の卒業した高校の校長先生もしていました。左の写真はその高校の同窓会の写真から拝借 しました。

 

山に抱かれて

本の紹介(文芸社のホームページより)

山間の村に育ち、子供時代は生活と密接な結びついていた山が、今は登山者のための山となった……山との深く長い付き合いを持つ著者が、その魅力を語り尽くす。苦しい登攀の末に味わう頂上での達成感。春夏秋冬の山容の変化。道連れとなる友との語らい。至福を与えてくれる山の温泉。小動物との楽しい出会い。また、植生の変化に自然環境の問題や、森林行政の行く末を憂慮する。山をめぐるさまざまな話題を通して、人生や、社会のあり方も考える随筆集。登山用語の解説付録つき。

山に抱かれて 生き方を模索し、自然と語らう』 

文芸社 2005年8月15日発刊 四六上判 204頁

             

 最近、私の周りで本を出版する人が増えています。自分の生きた証を残したい、自分の考えていること、近況を知ってほしい、自分の存在を認めてほしい・・・というのは、万人共通の思いなのでしょうか。

 先生からの突然の便りで本の存在を知り、早速ネットで注文して寝る前のひと時を読む時間に当てました。

 星出先生って国語の担当だったかしら?!と思うほどことわざや難しい漢字があって、初めはなかなかページが進みませんでしたが、後半には慣れて一気に読み終えました。私の在学中は山登りに関する話は一回も聞いたことがなく、先生の意外な一面を見た思いです。なかでも次の2つの文章が印象に残りました。

山登りと消費カロリー:鏡に映る姿は確実に年を取っているのにそれを認めたくないものですね。私も体調が悪くてお医者さんにかかり、「これは加齢による云々」といわれた日にはショックで思わずため息が出てしまいました。無病息災ならぬ、一病息災といいます。常に健康に気をつけて長生きをしてください。

メイの恩返し:私はどんなに小さな犬でもほえられたら震え上がってしまうタイプですが、先生は私の父と同じで犬が大好き なようです。対象がひとつに絞られていて情景が具体的でわかりやすく、作者の気持ちも詳細に書かれていてこの本一番の秀作だと思います。先生、足の痙攣にはカリウムを多く含む食品(スイカ、メロン、バナナ、りんご、ジャガイモなど)を心がけて食べてください。

追記;卒業後、ウン十年経ってから夏休みの宿題が出るとは思わなかったなあ\(◎o◎)/!