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樹の瞑想

  三本の木

 それでは 椅子に深く腰をかけ 目を軽く閉じて楽な姿勢で
 座ってください。 

 頭頂を 天から糸で引っ張られているイメージで背筋を伸
 ばすことが出来るでしょうか.......... 

 口から糸を吐き出すように いまある息を みんな吐き出して
 ください。 
 息を吸って......吐いて.....自分のペースでゆったりと呼吸を
 してください。 

 もしかしたら肩の力を抜くことで 更にゆったりと呼吸をする
 ことが出来るかもしれません。 

 あなたは はっきりと、あるいは、かすかに聞こえてくる音に
 注意を向けることができるし、私の声を聞くこともできます。 

 足の裏の感覚や 太ももに触れている手の感覚を感じることも
 できるし、......... 

 そして更に瞼の裏にぼんやりとした明るさや、なにがしかの
 映像を見ることが出来るかもしれません ............. 
 何を見ても、何を感じても、何を聞いても良いのです.....
 何をどのように感じても良いのです........... 

 呼吸に意識を向けていくと 吸う息と共に膨らんでゆく胸の
 感じや 吐く息と共に しぼんでいく身体の感じを味わうこと
 ができるでしょう........... 

 そうしていると まだ気づいていないかもしれないけれど 
 呼吸は更に深くゆっくりと変化して 体の感覚も変化している
 のに気づくかもしれません........... 
 そう.…意識が内側に向いて行くに連れて.....更に深く........
 ただ起こることに身を委ね、無意識の心に任せて、まるで
 誘われていくときのように.......... 
 
 意識のまどろみの中で……無意識が私を更に深いリラックス
 した...より深い世界へといざなっていくのに気づくことが
 出来るでしょうか..... そう....あなたのペースで……
 あなたの無意識の誘うままに…………
 ただ任せていくと、より深い………..限りなく深い 
 無意識の世界に入ってゆきます...... 

 では理想のあなたを瞼の裏に思い描いてください。理想の
 あなたはどんなふうでしょうか?なにをしているのでしょう?

 もし理想のあなたを一本の木にたとえるとしたら、どんな木に
 なるでしょう。どんな葉っぱをつけていますか。根元はどうで
 しょう。

 幹に触った感じはどうでしょう。
 ごつごつしているでしょうか?それとも滑らかなので
 しょうか?しっとりした感じはありますか?

 なにか周囲の音、例えば小鳥のさえずりなどを聞くことが
 できるでしょうか?

 しばらくその木を感じて、味わってみてください。

 あなたが理想の木になったつもりで、目を閉じたまま、
 その木を自分の体で表現してみましょう。

 枝の伸びぐあいを手で表現してもいいし、根の張り具合を足で
 表現してもかまいません。

 あなたの理想の木を自由に表現してその感じをしっかり味わい
 ましょう。

 はい、目をゆっくり開けます。1枚の画用紙に、今感じた理想
 のあなたを、木にたとえて描きましょう。 

 左手で自由に、手の赴くままに描きます。
                          
 では、また椅子に深く腰をかけましょう。軽く目を
 閉じて前と同じように呼吸に意識を向けます。 

 今のあなたを瞼の裏に思い描いてください。そのあなたを
 一本の木にたとえると、どんな木になるでしょう?

 大きさは? 太さは? どんな格好をしていますか?
 幹に触った感じはどうでしょう?

 枝枝はどのように伸び、どんな葉をつけ、どのように茂って
 いるのでしょう?
 周りからはどのような木に見られているのでしょう?
 どのように言われていますか?





 今のあなたを木にイメージすると、どんな木がイメージできる でしょう?
 見えたもの、聞こえたもの、感じたものを一つに溶け合わせ
 今のあなたの木を自由に表現してみましょう。

 目を開けて前と同じように 画用紙に描きます。


 理想の木の絵を持って 理想の木になって自分を語ります。
 右手を胸に当て その気持ちを味わいます。

 一度身体を揺すってブレィクします。 

 今の木を持って 今の木になって自分を語ります。
 左手をおなかに当て その気持ちを味わいます。

 身体を揺すって ブレィクします。
 また椅子に深く腰をかけ 軽く目を閉じ、呼吸に意識を
 向けます。右手を胸に当て、左手をおなかに当てます。

 理想のあなたと、今のあなたが混じりあっていくでしょうか?

 今感じていることや、思いめぐらしていることを、あなたなり
 のペースで味わってください。その中から ふっと 浮かんで
 くる思いやイメージを一本の木に現しましよう。
 今実現可能な理想のあなたです。

 今の自分の木に対して 感想やメッセージ、気づいたことなど
 何でも自由に 書いてください。
 




木の瞑想
 陽だまりで瞼を閉じ 身体中に降り注ぐ暖かな日差しを感じた
 ことがあるでしょうか?
 薄暗い闇の中で、大地のシルェットを映し出す、黄金いろの
 満月を見たことがあるでしょうか?
 漆黒の夜空に散らばる星の瞬きが きらきら輝いているの
 を見たことがあるでしょうか?

 私たちが心を開いて感じさえすれば 太陽と月と星の祝福を
 受け取れます。

 大自然の息吹は、母なる地球を踏みしめて立ち、その懐の中で
 息づいているからこそ 感じ取れるものです。 
 
 森の中にいる自分を イメージしましょう。 
 周りには沢山の木々が生い茂っています。

 大きくて 健やかな木々を感じてみましょう。

 木々は母なる大地から命のエネルギーをいただき、新鮮な酸素
 を吐き出し、私たちの身体を浄化します。

 木々が吐きだす酸素は呼吸とともに私たちの体に入ってきて
 私たちが吐きだすエネルギーは木々の中に還ってゆきます。

 木々の命は私に注がれ、私の命は木々に注がれます。

 私たちは木々から新鮮な酸素をいただいて 呼吸を続けます。

 木々は大地に深く根付いています。
 
 大地から木々へ、木々から私達へ、私たちから再び木々へ、
 そして地球へと循環する エネルギーの流れをイメージし
 ながら 呼吸を続けます。

 呼吸を通じて地球のエネルギーと魂が、私たちに伝わります。

 私たちは一瞬たりとも 一人では存在できません。
 エネルギーの交流が、私たちの人生における本質なのです。


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