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倍音声明

 倍音声明とは、仏教用語で「仏の三方の功徳を讃えるために経文
 に節をつけて唱える」という意味を持ち英語ではチャンティング
 にあたります。

 ここで紹介する倍音声明瞑想は経文でなく母音を多人数で連続的
 に発声するだけのものです。然し、それ故に高純度の倍音が自然
 に発生します。           
 
 この瞑想法では 自分たちの発する声が引き出す倍音を浴びるこ
 とによって肉体と精神が浄化されます。倍音の浄化作用は、オー
 バートーン・チャンティング効果と呼ばれ、パイプオルガンの調
 べ、グレゴリオ聖歌、小鳥たちのさえずり、蝉しぐれなどで発生
 する倍音効果と共通です。

 しかも高野山では読経の前には、母音の倍音声明が唱えられてい
 るということです。
 チベット密教の倍音声明は、本来一人で滝に向かっておこなう行
 であり、体内に母音振動を響かせ倍音を発生させ、滝に向かって
 母音をぶつけて、滝の音に自分の声を乗せて強い倍音を出し、音
 が見えるようになるまでその行を続けるそうです。

 母音はまたオペラの発声練習に使われたり、ヒーリングに使われ
 たりもします。( 「音声内行法」や「ハートソング」
 
 世界の言語のほとんどは子音を中心に認識するものです。 子音
 は感覚的には、相手との距離を保ち威嚇する発音体系ということ
 ができるのだそうです。母音は声帯の振動をそのまま伝えること
 で発することができる自然な音です。一音一音が必ず母音で終わ
 る(「ん」も母音として扱います)日本語の特徴は自然と同化、
 融合しやすい言葉であることを示します。五大元素からなってい
 ると言われる「ヲシテ文字の母音」もその特徴を裏付けます。
 
 「アはウツホ、宇宙、天を表す、イはかせ、風の要素の始まり、
 ウはホ、火の要素の始まり、エはミツ、水の要素の始まり、オは
 ハニ、土の要素の始まり、地を表する 」『やさしいホツマツタ
 エ』いときょう著


 
 五感に及ぼすオーバートーン効果

 聴覚:自分の発している低い音は殆ど聞こえなくなり,さまざま
  な高さの倍音がまるで中空でキラキラ輝くように聞こえます。
 
視覚:内的音楽と対応して、ヴィジョンが見えてきたり、倍音や
  チャクラの振動がひかりとなって見えてくることがあります 
 触覚:口腔内の振動感により 各チャクラの振動感がより強く
  感じられるようになり エネルギーの上昇感を体感できます。
  また周りの人との間に流れる エネルギーも感じやすくなり
  ます。 
 味覚:甘い味覚や花の香りを感じたりします。
 その他「宇宙との合一感」[絶頂感」などのような神秘体験をす
 る場合もあります。
 また倍音声明を終えて、数時間してから、急に不思議な体験をす
 ることもあります。 

        
 個人差があるのはもちろんですが 数時間、多人数で倍音声明を
 すれば身体、精神とも素晴らしく浄化され、チャクラが活性化し
 て、身体内の空間が著しく広がり、至福感に満たされます。
 倍音声明こそヒーリングの原点と言えます。  
 
 母音の持つ波動方向と意味

 
(理想・自己成長)創造の中心
 nの音は頭頂に音を響かせながら、天の中心に意識を向け、個的
 意識を超えて宇宙意識と繋がるように上へ上へと声を出します。
 インスピレーションを受け取る能力を育みます。
   
(主張・貫く)思考の中心
 いの音は眉間の中央に音を響かせながら自己の存在感を前に押し
 出すように意識を向け、まっすぐ前に貫くように声を出します。
 主体性を持った思考力が育まれます。
  
(つながり・広がり)表現の中心 
 えの音はのどの中央に音を響かせながら 他者や万物との横の
 つながりに意識を向けて 横に広げるように声を出します。自然
 な表現力が育まれます。
  
(希望・成長)感情の中心  
 あの音は胸部中央に音を響かせながら、内にある希望と成長への
 願いに焦点付けし 前方に投げかけるように声を出します。豊か
 な感情が育まれます。
  (命のパワー)情動の中心
 おの音はみぞおちに音を響かせながら、内に秘められた生命
 エネルギー(太陽神経叢)に意識を向け 全てを包み込むように
 回転させて声を出します。生命エネルギーを高めます。

 (源・大いなる自己)存在の中心
 うの音は下腹部中心に音を響かせ、自己の存在の源、つまり
 無限の愛へ意識を向け中に中にと中心点に向かっていくよう
 に声を出します。自己の存在の根源とつながります。
 

        (グランディング)根本エネルギーの中心

 mの音は尾骨に音を響かせながら大地の中心に意識を向け、
 大地と溶け合うように下へ下へと声を出します。
 グランディング能力が育まれます。
 


                
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