SUBWAY

ニューヨークの地下鉄は、汚くて危険きわまりないものとしての印象が強いのですが、今では落書きだらけの車両を探すのは難しくなりました。日本製の車両だそうで、簡単に落書きなどを消すことができるそうです。冷暖房の効いた車両も増えてきました。
でも、駅はあいかわらず、暗くて、うるさくて、おまけに「Off Hour Waiting Area」なるものがあって、閑散な時間帯はこのエリアで電車が来るのを待つほうがいいですよ、という場所があったりするわけですから、安全は自分で確保しなさいよ、と言われているみたいなもんです。車内では、いわくありげなおっさんが「Gimme a buck!(おめぐみを)」とか、訳のわからんことを叫んでいたりしますから、やっぱり、慣れるまでは、おっかない。

でも、全長1,142Km、469の駅があるわけですから、便利な交通機関には違いないわけです。とはいうものの、やはり夜間の利用は避けた方が無難です。ただ、訳もなく突然に止まってしまって駅で放り出されることも結構多いし、時間もほんとにいいかげん。続けて来ることもあれば、待てど暮らせどいっこうに来ないなんてこともザラ。おまけに、急行と普通があっても、途中で変更になったりと、ウカウカしてはいられません。人によっては、交通手段として、もう何年も地下鉄には乗ったことがないという人もいます。
あまりアテにはなりませんが、アルファベットの路線より、数字で示されている路線の方が安全だという噂もあります。また、ダウンタウンへ行く場合と、アップタウンへ行く場合とで、入り口が違う場合が多いので、自分の行きたい方向の表示の確認をしっかりと。

お年寄りはバスに乗っている方が多いような気がします。ハンディキャップを持っている人には、バスの方が人に優しい乗り物であるのは確かです。でも交通事情にもよりますが、時間がかかるのも事実です。ちなみに地下鉄の1番の路線で、West86丁目からタイムズ・スクエアへは10分かからずに済みますが、バスだと混んでいると30分以上かかってしまいます。歩くと、50分から1時間というところでしょうか。天気の良い日のNYは歩くに限ります。スニーカーは必需品です。
地下鉄からバスに至るまで、とにかくNYの交通機関のすべてを知りたい方は「WELCOME TO THE MTA ON-LINE SERVICE」へアクセスしてみてください。




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