大極殿遺阯

(上京区丸太町通り千本西入る上がる)地図へ


 この一帯は平安京の中心大内裏跡で朝堂院の正殿大極殿がこの付近にあった。
 朝堂院とは朝廷の儀式が行われる中心場所で、周囲を回廊で取り囲み、南は朱雀大路に向かって応天門が開かれ北に昭慶門があり、中に12の建物が東西対象に配され北中央に南面して大極殿があった。大極殿は朝堂院の正殿として、即位をはじめ、毎年の朝賀、斎会など国家の最も大切な儀式が行われた御殿である。
 最初の建物は延暦14年(795)頃完成、壮麗をきわめた。その後、大極殿は貞観18年(876)、天喜6年(1058)と火災にかかり、そのつど再建されたが、安元3年(1177)の火災で焼失してからは再建されず、この付近一帯は荒野となった。
 第三期の大極殿跡はほぼ千本丸太町付近と推定されている。現在左京区岡崎にある平安神宮の建物は朝堂院の面影を復元したもので、拝殿は大極殿を模している。(ただし大きさは昔の約2/3である。)
(京都市)

関連サイト
「官制大観」




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