アラビア人は「こと座三星」と「鷲座三星」を、戦う二羽の荒鷲と見立てました。「織女三星」の形は、羽根を半ば折り畳んで墜落する鷲の姿で「アル・ナシュール・ワーキ」と言い、 このワーキが訛ってヴェーガと呼ばれるようになりました。
「鷲座三星」の一文字は羽根を張って天を飛ぶ鷲の姿で「アル・ナッシュル・アル・タイル」と言い、 これがやがてアルタイルと呼ばれるようになりました。
昔、ズラミスとサラミと言う仲の良い夫婦がおりました。 しかしこの二人は死後別々の星となってしまいました。 星となった二人は天のかすかな光や靄を千年かかって集め、天の川を完成させました。 そしてこの二人は天の川を両の橋から渡り、シリウスで出会うことができたそうです。死者の通り道として天の川があてられるのは他に「北欧神話」「スウェーデンの冬の道」 「アメリカ・インディアン」があるそうです。
★こと座のお話
竪琴の名手オルフェウスのお話★わし座のお話
美少年ガニュメーデスのお話
参考引用 星の神話伝説 草下秀明著 教養文庫1071 D604