トロント
〜はじめてのお使い(笑)〜
1997年9月中旬

海外旅行はこれが初めて。いきなり仕事で、それも現地スタッフも居なければ同行者も居ない、もちろんツアー旅行でもない。あげくに私の英語能力も無い(笑)。無い無いづくしの出張です。ただでさえ小心者の私としては、緊張しちゃって、その前の1週間は余りよく寝られませんでした。もう、あーでも無い、こうでも無いと考えちゃうんですよね。
まるで放り出されたような感覚で行って来た海外ですが、訪ねた場所が良かったのか、トラブルもなく楽しむことが出来ました。ものすごく印象的な出張でしたよ。出発前に悩んで損したかな?
最初の海外渡航がカナダでとても良かったと思っています。
The Map of CANADA Area


☆概要
カナダ
カナダは多国籍国家。政府が移民を寛容に受け入れているようです。イギリス系、ドイツ系、フランス系、イタリア系、スペイン系、ラテン系、中国系、ベトナム系、南アフリカ系、そしてネイティブ・インディアン等、様々な人種で構成されています。
言語
公用語はフランス語と英語。トロントは英語でした。英語以外を母国語とする人も多いので、比較的ゆっくりと英語を話してくれます。トロント等は日本人慣れしている人も多く、会話が通じないことはまずありませんでした。TV番組は一部がフランス語です。
トロント市
人工約100万人。北米5大湖の一つ、オンタリオ湖の湖畔に開けた街で、金融の中心地として急速に発展しています。駅から市庁舎にかけての3ブロックは高層ビルやホテルが建ち並んでいます。建物も統一性がとれていて、夜景がものすごく綺麗です。高層ビルの谷間に古いヨーロッパ調(主にイギリス建築様式)の建物が点在。街は非常に清潔で緑も多く、市の中心部にはリスが沢山住んでいます。郊外は集合住宅や一戸建てがコロニーを造り、夜になると地平線の向こうまで明かりが灯ります。
北米第2の演劇都市としても有名で、大きな劇場が点在しています。美術館や博物館も多く、展示物は充実しているそうです。
治安は非常に良いです。猟以外の帯銃が許されていないことが影響しているのでしょう。深夜にお母さんが子供連れで歩いていることからも、安全性が伺えます。もしかして、日本よりも安全?
日本よりやや寒く、9月中旬で最高気温が22〜25℃、最低気温は11〜14℃。湿度は晴天時に20〜30%、雨だと70%前後。
時差は日本時間から-13時間。時差ボケしているとむちゃくちゃ眠いです。
ナイアガラで観光した後トロントで宿泊する人が多く、ホテルもたくさんあります。とにかく日本人観光客が多かった(笑)。
交通
長距離交通機関は主にバスと飛行機。長距離鉄道は旅を楽しむための手段で本数は少ないようです。但し、トロント近郊には通勤用の路線がありました。トロントの都市交通はバス、地下鉄、路面電車。総てトロントの交通局が運営しているため乗り換えは自由です。地下鉄も安全です。
物価
食料と服に関しては日本より2〜3割安めです。リーバイスの各モデルが4000円前後でした。雑貨はほぼ同額?表示価格に7%の税金が加算されます。通貨単位はドルとセント、通常は米ドルと区別するためにカナダドルと呼びます(ここではC$と明記します。また、小数点以下はセントを意味します。1C$は100セント)。
私が渡航したときは1C$が88円ぐらいでした。税金を含めて考えると、表示価格を見て1$=100円と計算するのが妥当です。消費税が含まれているときは1C$=90円で計算していました(以下、日本円への換算は1C$=90円で行い、税金は考慮しません)。
出国時に買い物で受け取ったレシートを書類と一緒に提出すると税金は返ってきます。但し、宿泊と食事の税金は返りません。
食べ物・飲み物
カナダ料理の特徴はムース。ほとんどの店に鱈や鮭のムースが有りました。
レストランはイタリア料理が多く、続いてフランス料理。トロント市内にはチャイナタウンがありますが、中華料理店(四川/北京/上海/台湾)とベトナム料理店が半分ずつでした。ジャンクフードはハンバーガー、ピザやサンドイッチ、ドーナッツ等が有ります。
お酒はビールとワインが名産。ビールはコクがあって苦みの少ない物が好まれるようです。日本のドライビールとは全く違った豊かな味わいでした。ワインはドイツワインに似た味わいだそうです。でももっとフルーティーだと言う人も居ます。あまり日本には入ってこないようですが、白、赤ともにあっさりとした味でした。
水道水は美味しくなく、飲めても、沸騰させた方が良いようです。普通はナチュラル・ウォーター、炭酸水、ジュースを飲みます。ジュースのうち、100%ジュースは美味しかった。
レストランで食事をする時は、料金に15%程度のチップを足すのが普通とか。サブウェイやマクドナルドのような店ではチップ不要。