夜露防止・霜よけヒーターの作製

  <写真をクリックすると、大きな写真となります:以下同じ>
星空を撮影するときに、レンズに夜露がついて、曇ってしまうことがある。。これを防ぐには、周りの空気よりも、レンズの温度を高くするとよい。そのためのヒータを、ニクロム線を使って作った時の備忘録。

ヒータをレンズにつけたところ。実際の使用時には、この上にタオルなどでレンズを包む。カメラ本体も露で濡れるので、ビニルなどで包んだほうがよい。

材料

ニクロム線 (写真左) 
300W ホームセンターで手に入る 125円
600Wというのもあったが、今回は300W。
(600Wは試していないが、300Wでちょうどよい)
熱収縮チューブ (写真中央) 
内径6ミリ  ニクロム線の外径よりも大きいもの。
ホームセンターで手に入る  2メートルで330円
3分の1(70センチメートル弱)に切って1つ分とする。
*内径 収縮前 8ミリ、収縮後4ミリというものがある。これも使える。(大きい分、通しやすい)
小型のソケット (写真右) 
形・大きさはいろいろある。オス・メスとも形・大きさをそろえる。
写真は、平型端子(標準)  6セットで189円
ホームセンターや車の部品ショップで手に入る

熱収縮チューブが3本分の長さがあるので、3本作る時の費用
  ニクロム線 125円×3=375円
  熱収縮チューブ       330円
  平型端子          189円
     3本分の合計     894円

手順

  1. ニクロム線を伸ばす (熱収縮チューブよりも5センチ短い程度まで)
    ニクロム線の両端を持って伸ばすと全体が同じように伸びる。
  2. 両端にリード線をつける。
  3. 熱収縮チューブにニクロム線・リード線の接続部分を入れてしまう。
    この時、ニクロム線が不均一に伸びないようにすると出来上がりがきれい。
    (少々、不均一でも機能上は問題はない)
  4. ドライヤーで熱収縮チューブを温めると、ニクロム線がチューブの中に固定される。
  5. リード線の端に、平型端子(オス)を付け、出来上がり。

テスト

電動リール用のバッテリー(12ボルト)につないでいるところ。ほんのりと熱くなる。熱収縮チューブには影響はない。当然、バッテリー側のリード線には、平型端子のメスがついている。

電源

通常は、ニッケル水素電池(単3×6本 直列)を使用
 【理由】
   大きな電流を流すことができる
   携帯に便利
   繰り返す使うことができる
   多分、4-5時間は大丈夫(未確認)

車のすぐ近くでの撮影時には、バッテリー(12V)を使用
電動リールのバッテリーはケースに入っていて、運びやすい(重いけど)。

私の地方では、真冬でもニッケル水素電池6本直列(1.2V×6=7.2V)で十分。もっと、寒いところでも大丈夫と見ている。いずれにしても電池代が一番かかる。

乾電池ボックスについて

秋月通商で見つけた金属製のガッチリしたものを使っている。
  1個 400円  3個で1200円 + 送料500円 = 1700円

以前、プラスチックのボックスを使っていたが、工作用でちゃち。すぐにバネが弱くなり、電池が接触不良となる。
撮影1時間後に、レンズに夜露がついていることに気付いたことがある。暗闇の中で辛抱した1時間が無駄になった。
暗い中での作業になるし、パイロットランプもつけていないので、しっかりしたものを使いたい。これを見つけた時はすぐに飛びついた。

*パイロットランプ ・・・ 回路の途中にLEDを入れることも考えたが、LEDで電池1個分の電圧をロスする?ということでやめた。


これで撮影した星空


肥前鷹島大橋 2012.5.27 2:04〜3:31
ISO1600 F5.6 18秒 × 238コマ kikuchi Magic でコンポジ
  星の跡が切れているのは、車のライトが強いものを外したため


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 デジタル星野写真撮影記 さん
 たらちゃんの天体観測

 


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