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5月4日

宮崎ホテル−えびの高原

日の出前に起きてホテルをチェックアウト。 「冷蔵庫の飲み物は飲まれましたか?」との質問に「それは請求されないという話を昨日したのですが」というと「すいませんでした。うかがっています。普段のくせで言ってしまいました」とのこと。やはりホテルが悪いのではなくてJTBの契約の仕方が悪いのだ。

昨日も走った高速をもう一度小林ICまで走っていく。


韓国岳、高千穂峰縦走

新燃岳からみた韓国岳
新燃岳からみた韓国岳
韓国岳
深田百名山
山1000(韓国岳、新燃岳)
えびの高原付近の硫黄山登山口には既に何台かの車が止まっている。 私たちも車をとめてディバッグだけの軽装で(ストックを忘れずに)韓国(からくに)岳へと登り始めた(6:40)。 霧島山はファミリー登山が多いのでストックがいつも以上に珍しがられるような雰囲気があるけれど、こんな早朝に韓国岳に登る人はやはり山好きな人が多いようで「あ、専用の杖だ」(私は「仙人の杖」と聞き間違えた)などと言われた。

韓国岳頂上までは本当にあっという間だった(7:30)。ここまでで4,422歩。 頂上の眺めはガスっていたので写真には良くなかったが肉眼で見るにはなかなかだ。 高千穂峰も美しい姿を見せており、新燃(しんもえ)岳や中岳なども簡単に歩いていけそうに見えてしまったので、時間の関係(今日の飛行機で東京に帰るので)で迷っていた縦走を敢行することにした。 韓国岳から下る道は本にも書いてあるようにこの縦走路で一番面倒なところで昨日の雨も残っていて滑りやすい。 しかし、そこさえ過ぎれば楽しいハイキングだ。

獅子戸岳を通過し(7:45、10,121歩)、 新燃岳の火口沿いを歩いて(9:32、13,075歩)中岳までくると(10:00、153,98歩)とたんに人の数が増え、その内容も登山者からファミリーハイカーたちが圧倒的に多くなる。 どうやら高千穂河原から登ってきた人たちらしい。 韓国岳からはほとんど下りしかない中岳も高千穂河原からやってくるとずっと登りだ。 ペース配分ができない子ども達はほとんど死にそうな顔をして登っている。 実際その先の新燃岳まで行く人たちは少ないようだ。 中岳は高千穂峰の眺めはよいけれど、それ自身がそれほどの山には思えないが、これだけ苦しい思いをすれば彼らにとっては最高の頂上なのだろう。 彼らに比べると山の格好をしている私たちは「中岳まで往復の帰りですか?」などと聞かれ、「韓国岳からです」と答えるとえらく感心されたが、「実際は私たちの方が下りばっかりで楽してるのでは?」という気もする。

中岳からの高千穂峰
中岳からの高千穂峰
高千穂峰
200名山
山1000
日頃の私たちに比べると珍しいことにかなりコースタイムよりも早く高千穂河原についた(10:40、20,109歩)。 高千穂河原の混み方は尋常ではない。 前日、前々日のひっそりした状態と同じ場所だとは信じられないくらいの混みようで大きな駐車場は満車状態で外の道も駐車場に入るための車でかなりの距離が渋滞していた。 縦走を決断する際に心配だったタクシーに電話をすると、「30分くらいで迎えには行けると思うが時間に合わせることは難しいので、もう一度下山したときに電話をくれればすぐ迎えに行く」とのこと。 時間的にもなんとかなりそうなので売店で食事をとって高千穂峰に登ることにする(11:15)。 それにしても東京に帰る日にこの時間まで山を歩くことになるとは正直考えていなかった。

高千穂峰の登山道はファミリー登山者で一杯だ。 彼らは子どもはもちろんのこと親も登山には慣れてなく、普段以上に親が気を配る必要があるので、ほとんど自分の家族のことしか考えていないマイペースな人たちが多い。 実際、私たちの前にいきなり入ってきたかと思うと横一列になって(登山道はそれくらいの幅はあるので、縦に並んでくれれば全く問題ない)ゆっくりと登り初めて、「ゆっくり登ればいいの。周りは気にしないでいいのよ」などと言っているので、こちらは抜かすこともできないで彼らが休憩するまでつきあわなければならなくなる。

もっとも、ジーンズを履いて足を上げにくそうなお父さんが「山っていうのはこうこう、こうやって登るんだぞ、分かったか」などと子どもに登山指導している姿や、急いで登る子どもが「1歩登ったら10数えなさい」と親に注意されて必死に守る姿はかなり微笑ましい。

高千穂峰の頂上(12:20、25,589歩)はなぜか虫が大量発生していた。 なんの虫というよりもてんとう虫などのいろいろな虫が大量発生していて、ほとんどの登山者が虫をはらうのに必死になっている。 高千穂峰は見る分には上から何番目にすばらしい山だったが、登った感想は下から1、2番だろう。 今度もし登る機会があったら是非虫のいない季節に登りたい。

高千穂河原に戻って(14:00、30,922歩)タクシー会社に電話すると「30分くらいでそちらにつきますのでバス停で待っていてください」とのこと。
バス停で待っていると私たちの頼んだ「第一交通タクシー」がやってきた。 私たちが頼んだ時間からすると早すぎるが、案の定別の人が自分の名前を言いながら運転手に近づいていった。 タクシーは客を降ろすとなんと「客を迎えに来たわけではない」と言う。 「だったらそちらの会社を呼び出した私を乗せてくれ」と私と同じ気持ちをその人が言うと「そのタクシーがその後で来るから、あなたはそれに乗ってくれないと私が怒られる。私は誰か予約をしていない客を乗せる」とのこと。 その人が「同じタクシー会社なのに、何を訳の分からないことを言っているんだ。じゃぁこうしよう、例の電話予約は約束の15分を過ぎてるから自動的に契約解除だ。だから私をフリーの客として乗せてくれ」。
なかなか面白い理屈だとは思ったけど、結局この希望はかなえられず、そばで電話もせずにどうやって帰ろうかと考えていた客を乗せて走り去ってしまった。

結局その人も私もしばらく待つとタクシーが無事に現れた。 私たちはえびの高原のレンタカーを駐車したところまでタクシーで送ってもらい、宮崎へと向かっていった。タクシー代は\5,090。

200名山では韓国岳が百名山、高千穂峰が200名山となっているが、高千穂峰が百名山に入ってないとするのは深田さんに悪いのでは?


宮崎、帰宅

宮崎市内で昨日満員で食べることのできなかったお店に行って食事を済ませた後、宮崎空港にレンタカーを返却して家路についた。 レンタカーは事前連絡をして1時間ほど延長したがなぜか延長料金はかからなかった。

羽田まではJAL308便で20:00出発。 割引の指定になっている便なので値段は\16700。 羽田からの帰り道は行きと違って横浜までバスに乗ることにした。 この方法だと電車5本がバス1本電車2本になるのでだいぶ楽だ。 朝は渋滞とかはどうなのだろう。問題ないのなら今後活用したい。 24:05に秦野着。今日の歩数は38,001歩。


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