Debianって何?


 Debian GNU/Linux とは、Linuxディストリビューションの一つで、Debianプロジェクトによって開発されている完全にフリーなOSです。

 Debianプロジェクトとは、完全にフリーなOSを開発する為のプロジェクトで、500人以上のボランティアの開発者によって支えられています。Debianは特定のKernelに依存しないように設計されていて、Linux Kernelを採用したDebianがDebian GNU/Linuxです。単にLinuxではなく、GNU/Linuxとしているのは、基本的なツール群のほとんどがGNUによるものだからなのだそうです。

 LinuxディストリビューションはDebianの他にも沢山ありますが、私の独断と偏見に満ちたDebianの長所と短所を書いておくことにします。(^^;

<長所>
 ・deb形式という依存関係がほぼ完璧に管理されているパッケージ管理方式を採用しているため、パッケージのインストールや削除でのトラブルが起こりにくい。(例えば、Aという名前のパッケージを入れるとそれに必要なパッケージが芋づる的に全部入る)
 ・上のことと関係するが、システムを構成するプログラムのすべてがパッケージ化されているので、システム全体の整合性を保ったままディストリビューションのバージョンアップができる。(システムを使いながらバージョンアップが可能!)
 ・aptという非常に便利なツールがあり、インターネット上のDebianミラーサイトを登録しておけば、必要なパッケージの最新版を自動的にそのサイトから取ってきてインストールしてくれる。
 ・もともと国際化を意識してつくられているので、標準である程度の日本語対応がなされている。(設定は必要だが(^^;)
 ・パッケージ数が多い。
 ・システム全体が完全に管理されていて美しい。(^^
 ・完全にフリーなものをつくろうという理念がすばらしい。(^^

<短所>
 ・パッケージセレクションツールであるdselectの操作がかなり直感に反するうえに、現在のpotatoの様にパッケージ数が4000を超えるようになってくるとかなり使いにくい。(一応GUIベースの管理ソフトも開発中らしい)
 ・現在主流のRedHat系とはパッケージ管理方式が異なるので、RedHat用につくられたパッケージを使えないor使いにくい。(一応rpm→debコンバータはある)
 ・Debian本が少ない。(あっても古い)
 ・特定の企業や個人が開発している訳ではないので、安定版の開発速度が遅いため、いつも安定版には最新のパッケージは入っていない。(そのかわり安定している。また、開発版は常に最新のパッケージに保たれている)
 ・インストールしただけでは設定ファイルがほとんどないので、最近の他のディストリビューションのようにインストールしただけで即座に使えるようにはならない。(設定ファイルの自動生成ツールはある)
 ・パッケージ数が多すぎて探すのが大変。(^^;
 ・システムの管理が厳しすぎて融通が効かない。(^^;

なお、Debian的にいうフリーの意味は、本家サイトここに詳しく書かれています。


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