UltraATA66カードに接続されているHDDへのDebianのインストール
チップセットに内蔵されているIDEコントローラ以外に、PCI経由でIDEコントローラがついていて、そちらのIDEコントローラに接続されているHDDにインストールしたい場合、標準ではチップセットに内蔵されているIDEコントローラが先に認識されてしまう(ide0,ide1と認識される)ので、これを何とかしてPCI経由のIDEコントローラを先に認識するように変えてやらなくてはいけない。
で、どうするのかというと、ブート時にKernelにパラメータを与えてやることで実現することができる。
まず、外部IDEコントローラが何処につながっているのか(I/Oポートはどこなのか)を調べるために、以下のコマンドを実行してPCIに接続されているデバイスの情報を表示させる。(インストール段階でコンソール画面に移るには、ALT+F2等をつかえばいい)
$ cat /proc/pci
すると、ずらずらと表示された中に、
Unknown mass storage controller: Promise Technology IDE UltraDMA/66 (rev 1).
Medium devsel. IRQ 9. Master Capable. Latency=64.
I/O at 0xb000 [0xb001].
I/O at 0xb400 [0xb401].
I/O at 0xb800 [0xb801].
I/O at 0xbc00 [0xbc01].
I/O at 0xc000 [0xc001].
と、IDEコントローラに関する情報があると思うので、これのI/Oポートの部分をメモする。
あとは、ブート時に、boot:というプロンプトが出たところで、例えば起動ラベルがlinuxの場合、
boot: linux ide0=0xb000,0xb402 ide1=0xb800,0xbc02
のようにパラメータを与えてやればよい。
ide0,1の値は、/proc/pciの内容でのI/Oポートの値を上から順にa,b,c,dとすると、
ide0=a,b+2(,irq) ide1=c,d+2(,irq)
とする。IRQは省略できる。
なお、ここに書いた情報は、JFのUltra-DMA Mini-Howtoを元にしている。
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