Helix Code GNOMEのインストール


 標準のPotatoにもGNOMEは入っているのだが、バージョン1.0のもので、新しいバージョン1.2は使うことができない。なんとかならないものかと探してみたところ、Helix Codeという会社が色々なLinuxディストリビューション用に最新のGNOMEのバイナリパッケージを作って配布しているのを発見。そのなかにDebianも含まれていたので、使ってみることにした。

 Helix Codeのサイトに書かれているDebianの対応バージョンは、WoodyなのかPotatoなのかいまいち良く分からない(Woodyと書いてあるところとPotato/Woodyと書いてあるところとある)のだが、もしもPotatoで使えないならば依存関係で引っ掛かるはずだから大丈夫だろう。
 インストール方法は、スクリプトを使った自動インストールもあるが、この方法でやってみたところgnome-panel関係を上書きされたりといろいろ気持悪いことが起こったので(ちゃんと動作はする)、手動でインストールすることをおすすめする。
 まず、/etc/apt/sources.listに以下の行を追加。
# for Helix Code GNOME
deb http://spidermonkey.helixcode.com/distributions/debian unstable main
 追加したら、
# apt-get update
としてパッケージリストを更新する。とりあえず手っ取り早く使いたければ、
# apt-get install task-helix-gnome
とするなり、dselectを起動してtask-helix-gnomeを入れるなりすれば良い。何か問題が発生したときにすぐ対応できるので、dselectを使った方がいいかもしれない。ただ、dselectを使うときにはdselect内でもう一度リストの更新を行っておかなければいけないことに注意。
 他にもtaek-helix-coreという必要最小限のパッケージを選択したり、task-helix-gnome-devという開発用パッケージを選択したりするメタパッケージがあるので必要に応じて選ぶと良い。
 私の場合は、xmms-jaを残しておきたかったので(task-helix-gnomeを選ぶとhelix版のxmmsが入る)とりあえずtask-helix-gnomeを入れておいて、あとでtask-helix-gnomeを消してxmms-jaを入れ直した。

 これでHelix Code GNOMEのインストールは完了。
 Xを再起動すればGNOMEのバージョンは1.2になっているはずだ。他に、GNOMEに関係するアプリ群も最新のものがパッケージングされているので、Potatoでも最新のデスクトップ環境を使うことができて幸せである。:-)
 あと、Helix Code GNOMEのパッケージ群はかなり頻繁に更新されているので、時々apt-get update & apt-get insatallしてやれば常に最新の環境を使い続けることができる。

 ただ、sources.listに書いたアーカイブの場所にunstableとwoodyとあって、一応unstableは今のところpotatoのことのようなのだが、これからどうなるのか良く分からないのが不安である。Potatoもちゃんとサポートしてくれるのだろうか。

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