aptの設定


 Debian中最も便利なソフトがおそらくこれ、aptであろう。

 このaptは、何かパッケージをインストールしようとしたときに、そのパッケージをあらかじめ登録しておいたインターネット上のサイトから探して取ってきてくるのである。その時、パッケージの依存関係をチェックして、インストールしようとするパッケージに必要なパッケージも自動で取ってきて入れてくれたりもする。
 要は、インストールしたいパッケージの名前さえわかっていれば、apt-getコマンド一発でインストールが出来てしまうのである!

 aptは、potato(Debian2.2)では標準で含まれているが、Slink(Debian2.1)では標準では含まれていないので、Debian本家サイトから取ってこないといけない。

 aptで使うインターネット上のサイトは/etc/apt/sources.listに記述しておく。

 ここでaptの設定方法を書きたいところだけど、実はよくわからんのでまた次回。(^^;

 とりあえずpotato用のsources.listを書いておく。

#
# for potato
#
deb http://ring.so-net.ne.jp/pub/linux/debian/debian potato main contrib non-free
deb http://ring.so-net.ne.jp/pub/linux/debian/debian-jp potato-jp main contrib non-free
deb http://ring.so-net.ne.jp/pub/linux/debian/debian-non-US potato/non-US main contrib non-free

 apt-getの使い方は大体以下の通り。

 apt-get install [package-name]  [package-name]という名前のパッケージ(とそのパッケージが依存しているパッケージ)をインストールする。

 apt-get update  sources.listの記述にしたがってサイトを回り、パッケージリストを最新のものに置き換える。

 apt-get upgrade  現在インストールされているパッケージでバージョンが上がっているものがあれば新しいバージョンのもので置き換える。ただし、現在インストールされているパッケージを削除したり、新しいパッケージをインストールしたりするようなことはしない。また、そのようなことを引き起こすパッケージのアップグレードはしない。

 apt-get dist-upgrade  現在インストールされているパッケージでバージョンが上がっているものがあれば、全て新しいバージョンのもので置き換える。その際、依存関係のためにパッケージが削除されたり、新しくインストールされたりもする。sources.listに新しいバージョンの設定を書いてこのコマンドを実行すると、ディストリビューション全体のバージョンが上がる。

 何をするにしても、まずはじめにapt-get updateを実行しないといけないことに注意。


 外部ネットワークとの間にproxyサーバーが挟まっている場合、環境変数でそのproxyサーバーのアドレスを指定してやればaptでもproxy経由で通信できる。bashの場合は次のようにする。(proxyサーバーが192.168.0.1でhttpのポートが8080の場合)
# export http_proxy=http://192.168.0.1:8080/
 参考までに、ftpの場合だと、
# export ftp_proxy=http://192.168.0.1:8080/
とやれば良い。

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