PIANO SOLO WORKS    ピアノ独奏曲

演奏 ベルンド・グレムザー           favorite!!
タイトル 『プレイズ・フランツ・リスト』
データ
1990年録音 KOCH 310173
輸入盤(在庫なし)
収録曲
巡礼の年 第2年”イタリア”より
1. 婚礼 S161/1 8:05
2. ペトラルカのソネット 第104番 S161/5 5:57
3. ソナタ風幻想曲“ダンテを読みて” S161/7 15:45
シューベルト〜リスト
4. 水の上にて歌える S558/2 4:15
5. 小夜歌(きけ、きけ、ひばり) S558/9 6:35
6. 水車屋の男と小川 S565/2 5:44
7. 魔王
8. 5つのクラヴィーアシュトゥック 第5番“溜め息” S192/5 2:53
9. 無調のバガテル S216 a 2:20
10. スペイン狂詩曲 S254 12:40
感想
#8#9が取り上げられていることから分かりますが、非常に思索的なリストです。#3#10で“もっと力強さを”と思う人もいるかもしれません。でも僕はこれぐらいのエネルギーで弾かれたものが大好きです。#9のあとに突然打ち鳴らされる#10の閃光のような幕開けは衝撃的です。


演奏 グレゴリオ・ナーディ          
タイトル 『清教徒の回想、その他珍しい独奏曲集』
データ
1988年録音、PRODOTTO DALLA DYNAMIC S.R.L CDS58
収録曲
1. バッハの名による幻想曲とフーガ  第2バージョン S529 13:30
2. 連祷 S562/1 4:19
3. バッハ〜リスト
カンタータ“涙し、嘆き、憂い、畏るることぞ”の通奏低音と、ロ短調ミサの“クルチ・フィクス”による変奏曲
S180 18:50
4. 子守歌 第2バージョン S174 10:18
5. ベリーニ〜リスト 清教徒の回想 S390 20:15
感想
“清教徒の回想”はこのレコーディングが世界初です。大曲の合間に小曲が演奏されプログラムとして楽しめます。そして曲の規模に関係なくナーディは曲の魅力を引き出しています。やはりフィナーレの“清教徒の回想”が目玉で、雄大な演奏が聴けます。


イエネ・ヤンドー       
タイトル 『ロッシーニ〜リスト 音楽の夜会 シューベルト〜リスト ウィーンの夜会』
データ
1987年録音 HUNGAROTON HCD 12916-2
収録曲
1. シューベルト〜リスト  ウィーンの夜会 NO.2  ポーコ・アレグロ S427/2 8:18
≪音楽の夜会≫パート.1 ロッシーニの曲順による
2. ロッシーニ〜リスト NO.1  誓い S424/1 3:46
3. ロッシーニ〜リスト NO.5  叱責 S424/5 3:26
4. ロッシーニ〜リスト NO.7  出発 S424/7 4:32
5. ロッシーニ〜リスト NO.11 宴会 S424/11 3:47
6. ロッシーニ〜リスト NO.3  招待 S424/3 3:05
7. ロッシーニ〜リスト NO.6  アルプスの羊飼娘 S424/6 2:00
8. ロッシーニ〜リスト NO.4  ゴンドラ遊び S424/4 3:19
9. ロッシーニ〜リスト NO.9  踊り S424/9 3:50
10. シューベルト〜リスト ウィーンの夜会 NO.8  アレグロ・スピリトーソ S427/8 6:10
≪音楽の夜会≫パート.2 ロッシーニの曲順による
11. ロッシーニ〜リスト NO.2  ヴィネツィアの競漕 S424/2 4:19
12. ロッシーニ〜リスト NO.8  釣り S424/8 3:39
13. ロッシーニ〜リスト NO.10 セレナーデ S424/10 5:22
14. リスト NO.12 船乗りたち S424/12 6:00
15. シューベルト〜リスト ウィーンの夜会 NO.8 アレグロ・コン・ブリオ S427/8 9:52
感想
ヤンドーはロッシーニの曲順に従って並べ替えて演奏しています(NOの方がリストの順番)。解説によると#11〜#12はもとが二重唱曲のため、パート2となっているようです。ヤンドーはシューベルトの編曲である#1、#10、#15をそれぞれオープニング曲、幕間曲、アンコールとして挿入することで、全体を本当に“音楽の夜会”として演奏してくれます。ほどほどに華麗で、ほどほどに力強く、という抑制のきいた演奏で、洗練さがもとめられるこの曲集にはぴったりの演奏です。


演奏 イエネ・ヤンドー          
タイトル 『伝説、アッシジの聖フランチェスコの太陽讃歌、他』
データ
1988年録音 HUNGAROTON HCD‐12769
収録曲
伝説
1. 小鳥に語るアシジの聖フランシス      S175/1 9:46
2. 波を渡るパオラの聖フランシス S175/2 9:05
3. アッシジの聖フランチェスコの太陽賛歌 S499 10:48
4. スケルツォとマーチ S177 12:43
5. バッハの名による幻想曲とフーガ S529 12:38
感想
大曲のみの選曲です。最初の3曲は宗教的な作品。一方最後の2曲はその対極ともいえるリストの悪魔的な側面を感じさせる曲が選ばれています。少し遅めに演奏された#2は優れた演奏です。


演奏 グレゴリー・ギンズブルグ          
タイトル 『ロシアン・ピアノ・スクール VOL12』
データ
1970,86年録音 MELODIYA BMG 74321 33210 2
輸入盤(在庫なし)
収録曲
1. モーツァルト〜リスト〜ブゾーニ “フィガロの結婚”の2つのテーマによる幻想曲 15:43
2. モーツァルト〜リスト “ドン・ジョヴァンニ”の回想 S418 17:36
3. ベリーニ〜リスト “ノルマ”の回想 S394 9:05
4. ヴェルディ〜リスト “リゴレット”による演奏会用パラフレーズ S434 6:35
5. グノー〜リスト オペラ“ファウスト”のワルツ S407 10:32
6. ロッシーニ〜ギンズブルグ “セビリアの理髪師より”私は町の何でも屋”の編曲 4:16
感想
華麗なオペラ・トランスクリプション作品を集めたアルバムです。ギンズブルグの演奏も、煌びやかな響きが魅力です。


演奏 フレデリック・マーヴィン          
タイトル 『バーガー、モシェレス、リスト』
データ
1973,75,96?年録音 GENESIS GCD 109
輸入盤
収録曲
1〜3 バーガー 大ソナタ ハ短調 作品7 28:31
4〜6 モシェレス 性格的ソナタ 変ロ長調 作品27 25:33
7. リスト 演奏会用大独奏曲 S176 22:37
感想
バーガーはリストより一世代前の作曲家ですが、大ソナタはロマン派的で幻想的な、スケールの大きな作品です。逆にモシェレスの作品の方が古典派のスタイルです。大曲の中で演奏される“演奏会用大独奏曲”は実にスケールが大きく、雄大です。


演奏 エンドレ・ヘゲドゥシュ          
タイトル 『ベリーニ〜リスト 幻想曲、回想と変奏曲集』
データ 1990,91年録音 HUNGAROTON HCD 31299
収録曲
1. ベリーニ〜リスト ノルマの回想 S394 17:00
2. ベリーニ〜リスト 清教徒の回想 S390 19:13
3. ベリーニ〜リスト  ”夢遊病の女”のモティーフ・ファヴォリスによる幻想曲 S393 15:01
4〜12. ベリーニ〜リスト他 ヘクサメロン S392 24:06
感想
ベリーニ〜リストの輝かしいトランスクリプションを集めたアルバムです。少し突っかかるようなところが気になりますが、ヘゲドゥシュの演奏はブライトで豪快な音が魅力です。


演奏 スティーヴン・メイヤー   
タイトル 『リスト対タールベルク』
データ 1991年録音 ASV CD DCA 783
国内盤(在庫なし) 輸入盤
収録曲
1. パチーニ〜リスト ニオベのテーマによる大幻想曲 S419 12:39
2. ロッシーニ〜タールベルク “モーゼ”の主題による幻想曲 作品33 14:28
3. ウェーバー〜リスト コンツェルトシュトゥック S576a 15:51
4. タールベルク “ゴッド・セーヴ・ザ・クイーン”による幻想曲 S392 14:07
5. 孤独の中の神の祝福 S173/3 16:49
感想
これは大変興味深いリストとタールベルクの1837年ピアノ対決の模様を再現したCDです。最初の2曲がそうで、#3、4は当時二人がよく演奏をしていた(版に近い)曲をそれぞれ収録しています。(#5はまったく別)。メイヤーの演奏は力強く、エンターテインメント性が高いです。


演奏 ジョルジ・シフラ   
タイトル 『ハンガリー狂詩曲集』
データ
1957,58年録音 EMI CZS 7 67888 2
国内盤(ジャケット違) ≫輸入盤(在庫なし) 
収録曲
ハンガリー狂詩曲集
DISC.1
1. 第1番 S244/1 12:40
2. 第2番 S244/2 10:10
3. 第3番 S244/3 4:20
4.・ 第4番 S244/4 5:18
5. 第5番 “悲しい英雄物語” S244/5 9:00
6. 第6番 S244/6 6:56
7. 第7番 S244/7 5:07
8. 第8番 “カプリッチォ” S244/8 6:38
9. 第9番 “ペストの謝肉祭” S244/9 11:44
DISC.2
1. 第10番 “前奏曲” S244/10 5:00
2. 第11番  S244/11 5:16
3. 第12番 S244/12 10:04
4. 第13番 S244/13 8:30
5. 第14番 S244/14 12:09
6. 第15番 “ラコッツィ行進曲” S244/15 4:45
7. スペイン狂詩曲 S254 12:20
感想
“ハンガリー狂詩曲集”は15番まで、“スペイン狂詩曲”が収録されています。シフラにしては少しおとなしく感じます。


演奏 ミッシャ・ディヒター   
タイトル 『ハンガリー狂詩曲集』
データ 1977,80,85年録音 PHILIPS 416 463-2
国内盤(ジャケット?、在庫なし) ≫国内盤(廉価版?曲目?ジャケット?) 
収録曲
ハンガリー狂詩曲集
DISC.1
1. 第1番 S244/1 14:19
2. 第2番 S244/2 8:56
3. 第3番 S244/3 5:46
4.・ 第4番 S244/4 4:33
5. 第5番 “悲しい英雄物語” S244/5 8:55
6. 第6番 S244/6 6:51
7. 第7番 S244/7 5:37
8. 第8番 “カプリッチォ” S244/8 6:48
9. 第9番 “ペストの謝肉祭” S244/9 10:31
DISC.2
1. 第10番 “前奏曲” S244/10 5:32
2. 第11番  S244/11 5:50
3. 第12番 S244/12 9:10
4. 第13番 S244/13 8:54
5. 第14番 S244/14 11:22
6. 第15番 “ラコッツィ行進曲” S244/15 5:33
7. 第16番 S244/16 5:29
8. 第17番 S244/17 3:13
9. 第18番 S244/18 3:21
10. 第19番 S244/19 10:28
感想
ディヒターの演奏は華やかさはありませんが、堅実で構成もしっかりした演奏で“ハンガリー狂詩曲”の民俗音楽としての側面を楽しめます。


演奏 アール・ワイルド(P)   
タイトル 『ピアノのためのショウピース』
データ
1968,84,87年録音
収録曲
1. ロッシーニ〜ヘルツ “シンデレラ”から“悲しみよ去りゆけ”による変奏曲 10:13
2. モーツァルト〜リスト “ドン・ジョヴァンニの回想” S418 17:00
3. ドニゼッティ〜タールベルク “ドン・パスクアーレ”による幻想曲 作品67 13:17
4.・ マイアベーア〜リスト “悪魔ロベール”の回想 S413 9:59
5. ヨハン・シュトラウス2世〜ゴドフスキー “芸術家の生活”の主題による交響的変容 12:48
感想
ワイルドの演奏は硬質でブライトな響きで、これらの演奏会用ショウピースのスタイルにマッチしています。


演奏 トーマス・ウェイクフィールド(P)   
タイトル 『フランツ・リストのイギリス・ツアー 1840−1841』
データ 1990年録音 SYMPOSIUM  1091
輸入盤(在庫なし)
収録曲
1. ロッシーニ〜リスト “ウィリアム・テル”序曲 S552 12:23
2. シューベルト〜リスト “白鳥の歌” シューベルトの14の歌曲 第7番 “セレナード” S560/7 6:00
3. ドニゼッティ〜リスト “ランメルモールのルチア”の回想 ピアノ連弾 S− 5:16
4.・ ベリーニ〜リスト ノルマの回想 S394 15:19
5. シューベルト〜リスト ハンガリー行進曲 S425/2 5:34
6. シューベルト〜リスト アヴェ・マリア S557 6:47
7. 半音階的大ギャロップ S219 3:45
8. ベリーニ〜リスト他 ヘクサメロン S392 20:26
感想
リストの1840年から41年にかけてのイギリス演奏旅行時のプログラムを収録したものです。ヴィルトゥオーゾ時代のリストの荒々しい迫力を感じさせてくれるディスクです。音は大変硬質でブライトです。小曲はそれぞれ、様々なバージョンがあるのですが、ウェイクフィールドが演奏している版がどれかを特定するまで聞き込んでいません。ジャケットは当時、英国で発行された世界初の切手“ペニー・ブラック”。


演奏 ラザール・ベルマン(P)/アンドラーシュ・コロディ(指) favorite!!  
タイトル 『1956年10月 ブダペスト リスト、プロコフィエフ』
データ 1956年録音 HUNGAROTON  HCD-31685
輸入盤
収録曲
1. リスト 超絶技巧練習曲集 第11番 “夕べの調べ” S139/11 9:22
2. リスト 葬送曲   S173/7 11:36
3. リスト ハンガリー狂詩曲 第9番 ペストの謝肉祭 S244/9 10:03
4. リスト 超絶技巧練習曲集 第8番 “荒々しき狩” S139/12 4:29
5. リスト スペイン狂詩曲 S254 12:15
6. プロコフィエフ トッカータ 4:25
7〜9. プロコフィエフ ピアノ協奏曲 嬰ニ長調 14:05
感想
ベルマンらしいダイナミックで、ドラマティックな曲が集められています。プロコフィエフのピアノ協奏曲はロマンティシズムに溢れた輝かしい演奏です。


演奏 フェレンク・ケレク          
タイトル 『リスト ピアノ曲』
データ 1997年録音 HUNGAROTON HCD31753
収録曲
1. 祝祭前奏曲 S226 4:03
2. ロマンス “おお、いったい何ゆえ” S169 3:09
3. スラヴィノ・スラヴノ・スラヴェニ! S503 2:46
4. レーベルトとシュタルクの大ピアノ学校のためのアヴェ・マリア ”ローマの鐘”葬送曲 S182 5:40
5. ルイ・フェルディナンド公のモティーフによる悲歌  S162 8:12
6. スツァバディ/マスネ〜リスト Revive Szegedin! S572 3:51
7〜12. ベートーヴェン〜リスト 七重奏曲 変ホ長調 作品20 S465 43:27
感想
珍しい小曲を集め、そして最後に壮大なベートーヴェン〜リストの七重奏曲を収録しています。堅実な演奏です。


演奏 ジョルジ・オラヴェッツ Gyorgy Oravecz          
タイトル 『“さすらい人”の旋律 リストのヴィジョンの中のシューベルト作品』
データ 2001年録音 HUNGAROTON HCD31662
収録曲
1. シューベルト〜リスト さすらい人幻想曲 S565 a 19:50
シューベルト〜リスト シューベルトのハンガリーの旋律
2. アンダンテ S425 14:37
3. マーチ (ハンガリー行進曲) S425 5:32
4. アレグレット S425 18:03
5. ピアノ独奏のためのシューベルト行進曲集 第3曲 性格的な大行進曲 S426/3 12:14
感想
シューベルトのピアノ連弾曲をリストが独奏曲に編曲したものを集めたアルバムです。その意味を表しているタイトルとジャケットが秀逸です。オラヴェッツの演奏は、速く、力強く、スケールが大きいです。若々しいシューベルト〜リスト像を描いています。


演奏 ジョヴァンニ・ベルッチ         
タイトル 『リスト〜ブゾーニ “アド・ノス・アド・サルタレム・ウンダム”』
データ 1998年録音 ASSAI 207142
収録曲
1〜3. リスト〜ブゾーニ “アド・ノス・アド・サルタレム・ウンダム”による幻想曲とフーガ 27:43
4〜7. ベートーヴェン ピアノソナタ第29番“ハンマークラヴィーア” 45:59
感想
ピアノ連弾版とオルガン版しか作られていないリストの“アド・ノス・アド・サルタレム・ウンダム”による幻想曲とフーガをブゾーニがピアノ独奏版に編曲したもの。


演奏 マルク=アンドレ・アムラン    
タイトル 『リスト〜グランド・ロマンティック・ヴィルトゥオーゾ』
データ 1991年録音 MUSIC&ARTS CD-723
輸入盤
収録曲
1. ベリーニ〜リスト ノルマの回想 S394 16:46
2. 3つの演奏会用練習曲 第2番 “軽やかさ” S144/2 5:04
3. 3つの演奏会用練習曲 第3番 “ため息”  S144/3 5:37
4. ポロネーズ 第2番 ホ長調 S233/2 9:10
5. 孤独の中の神の祝福 S173/3 17:26
6. モーツァルト〜リスト “ドン・ジョヴァンニ”の回想 S418 16:55
感想
響きの美しい曲が集められたアムランのリスト・アルバム。


演奏 フレデリック・ゲヴェール    
タイトル 『クリスマス・ツリー』
データ 1994年録音 ALBERT MORALEDA 1094-5
収録曲
1. 婚礼 S161/1 7:41
2. アルカデルト〜リスト アヴェ・マリア S183/2 4:17
クリスマスツリー全曲
3. 古いクリスマスの歌 S186/1 2:11
4. おお聖なる夜 S186/2 5:01
5. 飼葉桶のそばの羊飼いたち S186/3 3:00
6. 誠実な人びとよ来たれ(東方三博士の行進) S186/4 4:32
7. スケルツォーソ S186/5 2:35
8. カリヨン S186/6 2:10
9. 子守歌 S186/7 3:32
10. 古いプロヴァンスのクリスマスの歌 S186/8 1:45
11. 夕べの鐘 S186/9 5:11
12. 昔々 S186/10 2:45
13. ハンガリー風 S186/11 2:36
14. ポーランド風 S186/12 4:29
15. 5つのクラヴィーアシュトゥック 第1番 ホ長調 S192/1 3:25
16. 5つのクラヴィーアシュトゥック 第2番 変イ長調 S192/2 2:36
17. 5つのクラヴィーアシュトゥック 第3番 嬰ヘ長調 S192/3 2:05
18. 5つのクラヴィーアシュトゥック 第4番 嬰ヘ長調 S192/4 1:02
感想
“クリスマス・ツリー”を中心に、奏者が穏やかな信仰と洗練さを持つような曲をカップリングしたアルバム。技術面でも解釈面でも、あまり曲の魅力が引き出せていないと思います。


演奏 ヴァレリー・アファナシエフ    
タイトル 『オマージュ&エクスタシー』
データ 1996年録音 DENON COCO-80603
国内盤(在庫なし)
収録曲
1. フローベルガー “トンボー” 10:00
2. ワーグナー〜リスト ローエングリンより“エルザの夢” S445/2 5:25
3. ラフマニノフ 前奏曲 ト長調 作品32の5 3:00
4. ラフマニノフ 前奏曲 嬰ト短調 作品32の12 3:00
5. スクリャービン 前奏曲 イ短調 作品11の2 1:52
6. スクリャービン 前奏曲 ホ短調 作品11の4 2:11
7. スクリャービン 前奏曲 嬰ハ短調 作品11の10 1:25
8. シューマン クララ・ヴィークの主題による変奏曲 (ピアノソナタ第3番 作品14より第3楽章) 8:52
9. グリーグ 抒情小曲集 作品43の1 “ちょうちょう” 1:58
10. グリーグ 抒情小曲集 作品43の2 “孤独なさすらい人” 2:11
11. ショパン マズルカ ヘ短調 3:42
12. ドビュッシー 前奏曲集第1巻の6 “雪の上の足跡” 5:45
13. リスト コンソレーション 第3番 S172/3 4:10
14. リスト コンソレーション 第5番 S172/5 2:45
15. チャイコフスキー 四季より6月 “舟歌” 5:53
16. ワーグナー 主題 変イ長調 最期のピアノ曲“シュマハテント” WWV93 2:15
感想
アファナシエフの小品集。いくつかの曲ごとに、アファナシエフが尊敬する演奏家へのオマージュとなっています。例えば、最初の2曲は、グレン・グールドへのオマージュといったように。演奏家へのオマージュのみならず、映画監督へのオマージュともなっており、ルキノ・ヴィスコンティの『ルートヴィヒ』で使われた#16は、ヴィスコンティへのオマージュとなっています。またライナーノーツでは、フェリーニ、アントニオーニへのオマージュと題された詩も収録されています。


演奏 ウラディミール・ホロヴィッツ    
タイトル 『ショパン、シューマン、ラフマニノフ、リスト』
データ 1991年録音 MUSIC&ARTS CD-723
国内盤(在庫なし) SACD(国内盤 ) ≫SACD(輸入盤)
※SACD(スーパーオーディオCD)は通常のCDプレーヤーでは再生不可
収録曲
1〜4 ショパン ピアノソナタ 第2番 変ロ短調 Op.35 21:33
5. ラフマニノフ エチュード 音の絵画 ハ長調 Op.33/2 2:27
6. ラフマニノフ エチュード 音の絵画 変ホ短調 Op.39/5 4:43
7. シューマン アラベスク Op.18 6:36
8. リスト〜ホロヴィッツ ハンガリー狂詩曲 第19番 S244/19 9:46
感想
メインはショパンのソナタ。リストは“ハンガリー狂詩曲 第19番”のみ収録。


演奏 アラン・マークス          favorite!!   
タイトル 『オペラ・パラフレーズとトランスクリプション集』
データ 1986,87年録音 NIMBUS RECORDS NI5115
輸入盤(試聴あり)  Amazon.US(全曲試聴あり)
収録曲
1. チャイコフスキー〜リスト “エフゲニー・オネーギン”よりポロネーズ S429 6:53
2. ヴェルディ〜リスト  トロヴァトーレのミゼレーレ”トロヴァトーレ”による演奏会用パラフレーズ S433 8:35
3. ヘンデル〜リスト “アルミラ”より サラバンドとシャコンヌ S181 12:36
4. モーツァルト〜リスト〜ブゾーニ “フィガロの結婚”の2つのテーマによる幻想曲 15:53
5. グノー〜リスト オペラ“ファウスト”のワルツ S407 10:38
6. ワーグナー〜リスト  パルジファルの“聖杯への祝典行進曲” S450 8:16
7. ワーグナー〜リスト イゾルデ 愛の死 S447 8:26
感想
比較的珍しいオペラ・トランスクリプションを集めたもの。光り輝くような演奏で、オペラ・トランスクリプションの楽しさ、華麗さを伝えてくれます。その魅力を保ちながら、#3や#6では厳粛さも加味され、必要以上に重苦しくならない演奏となっています。


演奏 ボリス・ブロッホ(P)/マルク・ゴレンシュタイン(指)favorite!!
タイトル 『ボリス・ブロッホ・プレイズ・リスト』
データ 2002年録音 BOHEME CDBMR301262
輸入盤(在庫なし)
収録曲
1. チャイコフスキー〜リスト “エフゲニー・オネーギン”よりポロネーズ S429 7:00
2. オーベルマンの谷 S160/6 15:12
3. シューベルト〜リスト 12の歌曲集より “さすらい人” S558/11 7:29
4. ハンガリー狂詩曲 第2番 S244/2 10:50
5. リスト コンソレーション 第3番 S172/3 4:08
6. 3つの演奏会用練習曲 第3番 “ため息” S144/3 5:59
7. リスト〜ブゾーニ スペイン狂詩曲(ピアノと管弦楽版) 15:41
8. シューベルト〜リスト車屋の歌(ミュラー歌曲集)水車屋と小川 S558/11 5:49
感想
非常に柔らかく、響きの美しい演奏です。#7はブロッホの演奏によって、まったく無理のない自然なアレンジに聴こえてきます。#7を除いて、すべての独奏曲は、ワイマールのアルテンブルクのサロンで演奏されています。


演奏 クラウディオ・アラウ(P)
タイトル 『ヴェルディのオペラによる演奏会用パラフレーズ集』
データ 1971年録音 PHILIPS UCCP-9350
国内盤(在庫なし)
収録曲
1. ヴェルディ〜リスト ”リゴレット”による演奏会用パラフレーズ S434 7:17
2. ヴェルディ〜リスト ”エルナニ”による演奏会用パラフレーズ S432 8:40
3. ヴェルディ〜リスト  トロヴァトーレのミゼレーレ”トロヴァトーレ”による演奏会用パラフレーズ S433 8:08
4. ヴェルディ〜リスト “十字軍のロンバルディア人”よりサルヴェ・マリア S431 5:57
5. ヴェルディ〜リスト “アイーダ”より巫女たちの踊りと終幕の2重唱 S436 11:36
6. ヴェルディ〜リスト ドン・カルロより“祭りの合唱と葬送行進曲” S435 7:40
7. ヴェルディ〜リスト  シモン・ボッカネグラの回想 S438 10:53
感想
ヴェルディのオペラ・トランスクリプションを集めたアルバム。ドラマティックな曲はドラマティックに、優雅な曲の中にもしっかりとした骨格を感じさせます。“アイーダ”の演奏は、ハワードに比べ、神秘さが感じられないのですが、ここでもがっしりとした解釈です。


演奏 イシュトヴァーン・ラントシュ(P)
タイトル 『知られざるリスト 1』
データ 1986年録音 HUNGAROTON HCD12634-2
収録曲
1. ウルビとオルビ 教皇の祝福 S184 6:05
2. 諦め S187 1:33
3. 瞑想 S204 3:52
4. サンクタ・ドロテア S187 1:57
5. 子守歌 S198 3:18
6. スタバート・マーテル S− 3:55
7. 子守歌 S174 ii 9:46
8. 即興曲 S191 3:56
9. 夢の中に 夜想曲 S207 2:00
10. 王の旗は先立ち S85 7:02
感想
現在ではハワードがすべて録音してしまっていますが、1986年当時、これらの録音は本当に“知られざるリスト”だったでしょう。リスト没後100年の記念ディスクでしょうか。最後に“王の旗は先立ち”を持ってくるところなど、プログラムとしても締まっています。


演奏 ナジェージュダ・ブレーヴァ(P)
タイトル 『リスト ピアノ作品集』
データ 2000年録音 MUSICIANS SHOWCASE MS1063
輸入盤
収録曲
1. ジュネーヴの鐘 S160/9 5:31
2. ソナタ風幻想曲“ダンテを読みて” S161/7 15:33
ヴィネツィアとナポリ〜第2年補遺
3. ゴンドラの漕ぎ手 S162/1 5:00
4. カンツォーネ S162/2 2:59
5. タランテラ S162/3 9:15
6. ヴェルディ〜リスト ”リゴレット”による演奏会用パラフレーズ S434 6:49
7. 3つの演奏会用練習曲 第3番 “ため息” S144/3 5:13
8. シューマン〜リスト “献呈” S566 3:35
9. 2つの演奏会用練習曲 第2曲 小人のおどり S145/2 2:52
10. ハンガリー狂詩曲 第9番 “ペストの謝肉祭” S244/9 11:20
感想
2002年のリスト・ディスク・グランプリ受賞。粒の揃った、細やかな響きが魅力で、“小人のおどり”や“タランテラ”などでその魅力が活かされています。


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