オペラ、オラトリオ、宗教合唱曲、世俗合唱曲 

演奏 アルパド・ヨー(指揮)ハンガリー州立管弦楽団
エヴァ・マルトン(Sop)、シャーンドル・S・ナジ(Bar)
  favorite!!   
タイトル 『オラトリオ“聖エリザベスの伝説”』
データ 1984年録音 HUNGAROTON HCD12694-96-2(3枚組)
輸入盤(ジャケット少違、試聴あり)
収録曲
  1.聖エリザベスの伝説    S2  2:25:28  
感想
オラトリオ“聖エリザベスの伝説”の決定盤です。録音が少ない作品ですが、そのことを抜きにしても素晴らしい演奏です。オラトリオを構成する各曲が、少年の合唱などを交え、様々な表情でもって次々と演奏されていきます。リストが力を注いだ傑作オラトリオを蘇らせてくれるCDです。


演奏 ジークフリート・ハインリヒ(指揮)/ワルシャワ放送交響楽団
マリア・セコウスカ(Sop)、クラウス・ラパン(Bar)
タイトル 『オラトリオ“聖エリザベスの伝説”』
データ 1983年録音 KOCH SCHWANN 3-1291-2(2枚組)
輸入盤(在庫なし 試聴あり)
収録曲
  1.聖エリザベスの伝説    S2  1:50:40  
感想
ヨーの演奏に比べてしまうと、見劣りがしますが、数少ない貴重な“聖エリザベスの伝説”の録音です。こちらでは少年の合唱が女声合唱に変わっており、よく分からないのですが、ラストの合唱部分が大幅にカットされています。そのためヨーのディスクよりかなり録音時間が短くなっています。


演奏 アンタル・ドラティ Antal Dorati (指揮)/ハンガリー国立管弦楽団 Hungarian State Orchestra /ヴェロニカ・キンチェシュ Veronika Kincses (Sop)
タイトル 『オラトリオ “クリストゥス”』
データ 1985年録音 HUNGAROTON 90CO-1198〜1200(3枚組)
輸入盤(在庫なし 試聴あり)
収録曲
3枚組 オラトリオ “キリスト” S3 3:00:09
感想
リストのもう一つの大作オラトリオ“クリストゥス”に真摯に立ち向かった録音です。厳かというよりも安らぎを与えるような表情の豊かな演奏です。


演奏 ヘルムート・リリング Helmuth Rilling (指揮)/シュトゥットガルト放送交響楽団 Radio-Sinfonieorchester Stuttgart /へンリエット・ボンデ=ハンセン Henrieete Bonde-Hansen(Sop)
タイトル 『オラトリオ “クリストゥス”』
データ 1997年録音 BRILLANT 99951(3枚組)
輸入盤(ブリラント盤) ≫輸入盤(ハンスラー・クラシック盤、試聴あり)
収録曲
3枚組 オラトリオ “キリスト” S3 2:41:51
感想
これはハンスラー・クラシックより出ていた盤をブリラントが廉価に発売しているものです。


演奏 ユーヴェ・グロノステイ(指揮)/ネーデルランド室内合唱団
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(Bar)、レオ・ヴァン・ドーゼラール(Harmonium)
タイトル 『リスト 合唱曲集/ラインベルガー ミサ曲変ホ長調』
データ 1988/89年録音 GLOBE GLO5070
輸入盤
収録曲
  1.昔トゥーレに王がいた          S73   2:53
  2.労働者の合唱               S82    6:51
  3.聖クリストフ                 S47   11:17
  4.マリアに許しを請う             S65    5:22
  5.詩編129“深き淵より”          S16/2  8:42
    ロザリオ
  6.歓ばしき秘跡               S56/1  2:06
  7.悲しき秘跡                 S56/2  2:14
  8.栄光の秘跡                S56/3  2:09
  9.パーテル・ノステル             S56/4  2:38
                           
                            10.至福                    S25    9:28
                               ヨーゼフ・ラインベルガー
                            11〜16.ミサ曲 変ホ長調         Op.109 20:36
感想
リストの小規模な合唱曲を集めたCDです。現在入手できるCDの中では、このCDでしか聴けない曲もあり、大変貴重です。各曲の編成がそれぞれ異なるため、聴いていて飽きさせません。この中ではアカペラの#10が気に入ってます。“ロザリオ”がちゃんと4曲目の“パーテル・ノステル”も入っているのもうれしいです。


演奏 ガボール・ウグリン(指揮)/ハンガリー州立合唱団
アンドラーシュ・モルナー(Ten)
タイトル 『アヴェ・マリア 1、ロザリオ、アヴェ・マリア・ステラ他合唱曲集』
データ 1989年録音 HUNGAROTON HCD31103
輸入盤(ジャケット色違)
収録曲
  1.主の家にわれらは進みゆく       S57    3:58
  2.天使の合唱                 S85   10:18
  3.信頼する主よ、総べたまえ        S23    4:27
  4.テ・デウム 1                 S27    9:10
  5.アヴェ・マリス・ステラ            S34/1  5:04
    ロザリオ
  6.歓ばしき秘跡               S56/1  2:18
  7.悲しき秘跡                 S56/2  2:28
  8.栄光の秘跡                S56/3  2:10
  9.アヴェ・マリア 1              S20/1   5:22
 10.処女マリアへの賛歌           S39   10:05
感想
リストの小規模な合唱曲を集めたCDです。力強い#1の後に美しい女声合唱がメインの#2がくるなど、曲順がうまく考えられています。


演奏 イシュトーヴァン・ザンボ(指揮)/ハンガリー州立管弦楽団
マリア・テメジ(M-Sop)、アンドラーシュ・モルナー(Ten)
タイトル 『ハンガリー・カンタータ、芸術家に寄す、ハンガリー王の歌、7つの秘跡』
データ 1985/86/90年録音 HUNGAROTON HCD12748
収録曲
  1.ハンガリー・カンタータ”東より、太陽の門より”  S38   11:20
  2.芸術家に寄す                       S70   12:41
  3.ハンガリー王の歌                     S93    2:45
  4〜9.7つの秘跡                       S52   34:03
  
感想
めずらしい“7つの秘跡”が収録されたCDです。この曲は宗教性が非常に強いのですが、そのためか他の3曲は世俗合唱曲が選ばれています。この中では“ハンガリー王の歌”がおもしろいです。


演奏 ヤーノシュ・フェレンチク(指揮)/ハンガリー国民軍男声合唱団
アルフォンズ・バルタ(Ten)、ソルト・ベント(Bar)
タイトル 『レクイエム』
データ 1986年録音 HUNGAROTON HCD1267-2
輸入盤(ジャケット少違)
収録曲
  1〜6.レクイエム          S12  50:06
  
感想
現在、容易に入手できるリストのレクイエムのCDです。グレゴリオ聖歌を手本とした作品で、親しみにくい作品ではありますが、フェレンチクの実直な演奏が知られざるリストを伝えてくれます。


演奏 ヤーノシュ・フェレンチク(指揮)/ミクロシュ・ザボ(指揮)    favorite!!
ハンガリー放送合唱団
タイトル 『カンタータ、聖歌』
データ
1968/75年録音 HUNGAROTON HCD31960
収録曲
  1.アッシジの聖フランチェスコの太陽賛歌         S4  15:32
  2〜3.シュトラスブルク大聖堂の鐘             S6  13:04
  4.聖史曲“聖クリストフ”                    S47 10:25
  5.聖史曲“聖チェチリア”                    S5  14:07
  6.カンタンティブス・オルガニス                S7   5:48
    聖チェチリアの祝日のアンティフォナ
  7.眠りから目覚めた御子の賛歌               S19 10:45
感想
2人の指揮者による少し前の録音をCD化したものです。発売は2001年です。ピアノ独奏曲としても親しまれている合唱曲が3曲も入っており、伴奏はオーケストラ、オルガン、ピアノと変化に富むため、楽しめるアルバムです。演奏も素晴らしいものです。特に#7の美しさは格別です。


演奏 ヤーノシュ・フェレンチク(指揮)/ハンガリー放送合唱団/ブダペスト交響楽団
ジョルジ・コーロンディ(Ten)、ヴェロニカ・キンセス(Sop)
タイトル 『ミサ・ソレムニス(グラン・フェスティバル・ミサ)』
データ 1977年録音 HUNGAROTON HCD11861-2
輸入盤
収録曲
  1〜6.グランの聖堂献堂のための荘厳ミサ曲     S9  56:48
      “グラナー・ミサ(ミサ・ソレムニス)”     
感想
リストの合唱曲の録音は、この“グラナー・ミサ”でさえ、めずらしい録音となってしまいます。リストの2大交響曲と同時期に書かれただけあって“グラナー・ミサ”は、とても充実した作品です。フェレンチクの演奏はこの大作の魅力を伝えてくれます。ですが曲の持つ魅力がもっとスケールの大きな演奏を求めているような気がします。


演奏 ジャック・グランベール(指揮)/パリ=ソルボンヌ合唱団、管弦楽団
ガイ・フレッター(Ten)、アンネ=マルガリート・ヴェルスター(Sop)
タイトル 『ミサ・ソレムニス(グラン・フェスティバル・ミサ)』
データ 1997年録音 ARTENOVA 74321 65418 2
輸入盤
収録曲
  1〜6.グランの聖堂献堂のための荘厳ミサ曲     S9  60:51
      “グラナー・ミサ(ミサ・ソレムニス)”     
感想
入手できるグラナー・ミサのもう1つの録音です。こちらは美しい響きの演奏が好きな方にお薦めです。


演奏 タマス・パル(指揮)/ハンガリー州立歌劇楽団/ハンガリー放送合唱団
ジェラルド・ガリーノ(Ten)、ジュリア・ハマリ(M-Sop)
タイトル 『ドン・サンシュ(または愛の館)』
データ 1986年録音 HUNGAROTON HCD12744-45-2(2枚組)
収録曲
  1.ドン・サンシュ(または愛の館)    S1  1:30:21
          
感想
リストが14才の頃に発表したオペラです。20〜30代の頃にリストはオーケストレーションで四苦八苦するのですから、14才の時点でここまでのオペラを作曲できるはずもありません。それだけ素直な18世紀の平均的オペラとして楽しめる出来です。実は、これは当時リストが師事していたパエールの手が大分入ったものです。このような作品をレコーディングしてくれるフンガロトンに拍手です。


演奏 ジョルジ・レーヘル(指揮)/ブダペスト交響楽団/ハンガリー放送合唱団
ヴェロニカ・キンセス(Sop)、デニス・ジュリアス(Ten)
タイトル 『ハンガリー戴冠ミサ曲』
データ 1994年録音 HUNGAROTON HCD12148
輸入盤(試聴あり)
収録曲
  1〜8.ハンガリー戴冠ミサ曲    S11  49:24
          
感想
歴史に密接な関連を持つ“ハンガリー戴冠ミサ曲”の録音です。入手できるCDはこれ1枚のみです。フンガロトンがリリースしてくれるリストの合唱曲は、本当にうれしい限りです。


演奏 アンドラーシュ・トス(指揮)、イシュトヴァーン・パルカイ(指揮)
ホンヴド・アンサンブル男声合唱団
ヤーノシュ・トス(Bar)、シャンドール・ボロス(Ten)、ゲルゲリー・ボガーニイ(Piano)
タイトル 『男声のための合唱曲集』
データ 2000年録音 HUNGAROTON HCD31923
輸入盤
収録曲
1〜4. 四大元素 S80 33:05
5. 巨人 S79 10:03
6. 労働者の合唱 S82 8:43
7. 鍛冶屋 S81 10:12
感想
ピアノ伴奏と男声のための世俗合唱曲を集めたものです。#1〜#4は交響詩“前奏曲”の原型とも言える作品ですし、#6は交響詩“マゼッパ”の後半ですので、馴染みのある旋律ばかりで楽しめます。演奏も素晴らしいです。


演奏 ラズロ・マロシ(指揮)
ホンヴド・アンサンブル男声合唱団
アッティラ・フェケット(Ten)、ヤーノシュ・ガル(Ten)、ドモンコス・ブラソ(Piano)
タイトル 『管楽器伴奏を伴う男声のための合唱曲集』
データ 2002年録音 HUNGAROTON HCD32217
輸入盤
収録曲
1. 光を!もっと光を! S84 4:12
2. 信頼する主よ、総べたまえ S23 4:16
3〜7. ミサ曲 ハ短調 S? 26:35
8. 詩編 第18番“天は神の栄光を語る” S14 5:52
9. ハンガリーの神 S? 3:13
感想
ワールド・プレミアは#1、#3〜7でしょうか?稀少な録音を含む、管楽器と男声合唱のための作品集です。特に“ミサ曲 ハ短調”は出版されているものではなく、草稿を元に演奏しているようです。


演奏 ジェームズ・コンロン(指揮)/シンシナティ交響管弦楽団
ロバート・ポーコ(合唱指揮)
クリスティン・イェプソン(Ms)ドニー・レイ・アルバート(Bar)
タイトル 『聖スタニスラウス』
データ 2003年録音 TELARC CD80607
輸入盤(試聴あり)
収録曲
1〜6 聖スタニスラウス S− 60:05
感想
リスト未完のオラトリオのワールドプレミアの模様をレコーディングしたものです。シンシナティ5月祭で初演されたようです。オラトリオ“聖スタニスラウス”から、完成している部分のみを演奏したもの。曲は、
1.導入部
  合唱:Qual Und Lied
  レチタティーヴォ:Kindlein! Was Weinet Ihr?
  合唱:Beschutz Uns
2.アリア: Mein Sohn, O Still Des Volkes Not
3.管弦楽による間奏曲“栄えよポーランド”
4.管弦楽による間奏曲 U“栄えよポーランド”
5.詩篇129編“深き淵より”
6.合唱“栄えよポーランド”
になります。



演奏 マシュー・ベスト(指揮)/コライドン合唱団/トーマス・トロッター(Or)
タイトル 『ミサ・コラリス 十字架の道行』
データ 2000年録音 HYPERION  CDA67199
輸入盤(試聴あり)
収録曲
1〜6 ミサ・コラリス S10 33:53
7〜21. 十字架の道行 S53 38:57
感想
リストの深淵な宗教合唱曲が2作品。“十字架の道行”は恐ろしさすら感じさせる演奏です。


演奏 ブルーノ・ヴァイル(指揮)/WDRカペラ・コロニエンシス
タイトル 『リスト ベートーヴェン・カンタータ』
データ 2001年録音 Deutsche Harmonia Mundi 05472 77535 2 
国内盤 ≫輸入盤
収録曲
1〜4 ボンのベートーヴェン記念像除幕式のための祝典カンタータ S57 27:42
5. ピアノ、合唱、管弦楽のための幻想曲 ハ短調“合唱幻想曲”Op.80 18:15
感想
貴重なリストのベートーヴェン・カンタータの世界初録音です。若きリストのベートーヴェンへの憧れを蘇らせ、歴史を感じさせてくれます。


演奏 カルマン・シュトラウス(指揮)/マリア・テメシ(S)/ヤーノシュ・バンディ(T)/スズカ・エレケシュ(Or)/イシュトヴァーン・デネシュ(Piano)
タイトル 『ミサ・コラリス』
データ 1986年録音 HUNGAROTON HCD12747
収録曲
1〜6. ミサ・コラリス S10 37:39
7. おお、救いのいけにえ II S43 2:30
8. マリアの園”ヒマラヤ杉のように” S? 5:16
9. カンタンティブス・オルガニス 聖チェチリアの祝日のアンティフォナ S7 6:10
10. 涙とともに種をまく人は S63 3:15
感想
リストの宗教合唱曲の中でも、清らかな響きのものが集められていると思います。ミサ・コラリスは格別な美しさがあります。


演奏 ミクロシュ・フォラーリ(指揮)/ジョゼフ・レティ(T)/ラズロ・ジャンボール(Bar)シャンドール・マルギテイ(Or)/ブダペスト合唱団 他
タイトル 『詩編』
データ 1967年録音 HUNGAROTON HCD11261
輸入盤
収録曲
1〜6. 詩編第13編“主よ、いかに永くわれを忘れたまいしや”  S13 25:09
7. 詩編 第18番“天は神の栄光を語る” S14 7:59
8. 詩編第23編”わが神よ、汝は牧者”  S15 9:56
9. 詩編 第125番より 涙とともに種をまく人は  S63 2:34
10. 詩編129“深き淵より”  S16/2 8:59
感想
リストの宗教合唱曲から聖書の詩編を題材とした作品を集めたもの。


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