REMINISCENCE DE FRANZ LISZT BOOKS リストの書籍の回想
タイトル | 『作曲家 人と作品 リスト』 | |
著者/訳者 | 福田 弥著 | |
データ | 2005年出版 音楽之友社 | |
≫和書 | ||
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感想 |
待望のリスト日本語書籍の最も新しいものです。リストの生涯や作品をある程度知っている人にとって、新たな事実等を得られる書籍となると思います。巻末にはグローヴ音楽辞典を元にした作品表が記載されています。
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タイトル | 『FRANZ LISZT The Virtuoso Years(1811-1847)』 | |
著者/訳者 | Alan Walker | |
データ | 1983年 REVISED EDITION Cornell University Press(米) | |
≫洋書(ペーパーバック版) | ||
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感想 |
日本語訳が待望される、現代のリスト研究の基本書です。全3冊のうち、ヴィルトゥオーゾ時代を取り扱います。リストのことで何か調べたいときに、真っ先にあたるべき書籍です。リストに関する、知識、それをもとにした判断、考えが、あまりにも海外と日本とで格差がありすぎるのは、このウォーカーのリスト3部作が和訳されていないことに原因があります。
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タイトル | 『FRANZ LISZT The Weimar Years(1848-1861)』 | |
著者/訳者 | Alan Walker | |
データ | 1988年 REVISED EDITION Cornell University Press(米) | |
≫洋書(ペーパーバック版) | ||
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感想 |
第2巻はワイマール時代。
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タイトル | 『FRANZ LISZT The Final Years(1861-1886)』 | |
著者/訳者 | Alan Walker | |
データ | 1996年 REVISED EDITION Cornell University Press(米) | |
≫洋書(ペーパーバック版) | ||
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感想 |
第3巻は晩年。
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タイトル | 『THE DEATH OF FRANZ LISZT』 | |
著者/訳者 | Lina Schmalhausen (著) Alan Walker(編) | |
データ | 2002年 Cornell University Press(米) | |
≫洋書 | ||
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感想 |
1886年7月22から、リストが亡くなる7月31日、そして8月3日のリストの葬儀までに、焦点を当て、詳細を紹介している本です。ベースとなっているのは、リスト最晩年の弟子で、リストの日常の世話をしたリーナ・シュマルハウゼンの日記です。これをアラン・ウォーカーが詳細に解説、編纂する形となっています。
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タイトル | 『FRANZ LISZT in der photographie seiner zeit 260 portraits・1843-1886』 | |
著者/訳者 | Ernst Burger | |
データ | 2003年 HIRMER VERLAG MUNCHEN (独) | |
≫洋書 | ||
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感想 |
リストの写真集。全ページフルカラー(といっても写真はモノクロですが)。文章はすべてドイツ語になります。写真文化が発達する中期以降のリストの肖像が収録されます。珍しい写真、有名な写真でも、同時に撮られた角度の違う写真などもすべて収録。写真を見るだけで、いままでのリスト像を一変させてくれます。
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タイトル | 『大作曲家 リスト』 | |
著者/訳者 | エヴェレット・ヘルム著 野本 由紀夫 訳 | |
データ | 1996年出版 音楽之友社 | |
≫和書 | ||
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感想 |
“大作曲家”シリーズの中の1冊です。日本で出版された書籍として比較的新しいもの。ただし、原著は1972年出版ですから、それほど新しいものではありません。リストはとにかくその矛盾に満ちた性格から、評論は極端な非難か、極端な崇拝かに分かれてしまいます(全く無視を決め込むというのもあります)。この著者は史実に忠実に、リストを中立の立場で評論しようと試みています。史実、証言をたくさん知ることが出来るメリットは大きいです。しかもヘルムは史実、証言を数多く引用しながらも、リストの生涯を書き上げることに成功しています。史実、証言の引用が非常に多いのですが、ヘルムにとって極端な派閥のどちらにも加入しない姿勢を貫くためには、客観的事実の抽出を行うことしか方法がなかったのでしょう。野本氏のあとがきを読むとそのことがわかります。簡単にリストを知るという目的には、いささかとっつきにくい内容ですが、先のジャンケレヴィッチと同様、属啓成氏の『リスト』をフォローするサブ・テキストとしての役割を果たしてくれます。
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タイトル | 『LISZT』 | |
著者/訳者 | Derek Watson | |
データ | 1989年 J.M.DENT&SONS LTD(英) | |
≫洋書(Oxford University Press 版 ペーパーバック) | ||
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感想 |
前半は伝記で、後半は作品解説になります。年表等の付属資料も充実しています。リストの総合書籍といった感じです。かなり細かい作品についてもなんかしらの情報が得られます。作品の面ではウォーカーの3部作よりも取り上げている作品の数は多いです。ワトソンの『リスト』は複数の出版社から出ているようです。
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タイトル | 『リスト ヴィルトゥオーゾの冒険』 | |
著者/訳者 | ウラディミール・ジャンケレヴィッチ著 伊藤 制子 訳 | |
データ | 2001年出版 春秋社 | |
≫和書 | ||
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感想 |
原著は1979年のもの。内容は超絶技巧演奏の社会学的考察で、演奏技術そのものに焦点をしぼり意義・性格・効果を考察しています。
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タイトル | 『パリのヴィルトゥオーゾたち ショパンとリストの時代』 | |
著者/訳者 | ヴィルヘルム・フォン・レンツ著 中野 真帆子 訳 | |
データ | 2004年出版 ショパン | |
≫和書 | ||
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感想 |
新しく出たリスト関連書籍です。1820年代にリストにピアノを教わり、またショパンからも教わったヴィルヘルム・フォン・レンツの回想録。レンツ自身も何十年も後に回想して出版しているので、事実はいろいろとくいちがっているようです。ですがこの著作の魅力は、直にその人物に会った者にしか書くことのできない、その場の雰囲気、空気、ニュアンスを伝えてくれることでしょう。中野真帆子さんによる詳細な注釈は小冊子となっており、これだけでロマン派関連の人物、事項、作品を幅広く知ることができます。
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タイトル | 『THE LETTERS OF FRANZ LISZT TO ORGA VON MEYENDORFF 1871−1886』 | |
著者/訳者 | translated by William R.Tyler | |
データ | 1979年 DUMBARTON OAKS(米) | |
≫洋書 | ||
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感想 |
リストのオルガ・フォン・マイエンドルフ宛書簡集。作曲活動、政治情勢や、他の芸術に関することなど、晩年のリストの様子を知ることのできる書簡集です。詳細なインデックス付き。
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タイトル | 『LISZT LETTERS IN THE LIBRARY OF CONGRESS - FRANZ LISZT STUDIES NO.10』 | |
著者/訳者 | translated by Michael Short | |
データ | 2003年 PENDRAGON PRESS(米) | |
≫洋書 | ||
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感想 |
ペンドラゴンから刊行されているフランツ・リスト・スタディーズのシリーズ第10巻。書簡は生涯に渡ってピックアップされています。いままで一般には出版されなかった書簡であり、事務的な内容のものも多いですが、どの曲を誰に献呈するのかなど、リストの出版社への指示なども多く読むことができます。
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タイトル | 『フランツ・リスト傳』 | |
著者/訳者 | ユリウス・カップ著 高野 瀏 訳 | |
データ | 1940年出版 河出書房 | |
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感想 |
ヘルムの伝記にも、よく引用されているユリウス・カップによる伝記です。基本的にリストの生涯を追いながら、史実、証言が紹介されていきます。ここまでボリュームのある伝記が、1940年に日本語訳で出版されていたことに驚きです。
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タイトル | 『LISZT』 | |
著者/訳者 | BRYCE MORRISON | |
データ | 1989年 OMNIBUS PRESS | |
≫洋書 | ||
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感想 |
文章よりも図版が多い書籍です。伝記ですが、作品も多く紹介されています。リストが“死の舞踏”の霊感を得たと言われる“死の勝利”、“巡礼の年
第2年 イタリア”の“物思いに沈む人”の着想の元となったミケランジェロの彫刻を写真で見ることができます。
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タイトル | 『AN ARTIST'S JOURNEY』 | |
著者/訳者 | FRANZ LISZT translated by Charles Suttoni | |
データ | 1989年 The University of Chicago Press | |
≫洋書 | ||
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感想 |
1835年から1841年にかけての、リストのヴィルトゥオーゾとしての絶頂にあたる時期の書簡集です。“巡礼の年
第1年、第2年”を作曲する契機となる、スイスとイタリアへの旅行が中心です。巻末にはジョルジュ・サンド、ハイネ、ベルリオーズからリスト宛てに書かれた書簡も収録されています。リストの生涯を貫く芸術観を知ることのできる書簡集です。
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タイトル | 『大音楽家 人と作品 8 リスト』 | |
著者/訳者 | 諸井 三郎著 | |
データ | 1965年出版 音楽之友社 | |
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感想 |
“大作曲家 人と作品”シリーズの中の1冊です。リストの生涯については必要最小限にとどめて、作品の解説に力点が置かれています。巻末に収録されている作品表は充実していて輸入盤で珍しい曲を聴く際の手助けとなっています。邦訳された作品表の中では最も使えるものです。ただしS番号がないことと、邦訳がすこし古めかしいです。このシリーズの刷新版が、2005年1月に発売された福田弥著のものになります。
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タイトル | 『LISZT』 | |
著者/訳者 | SACHEVERELL SITWELL | |
データ | 1988年 COLUMBUS BOOKS | |
≫洋書(Dover) | ||
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感想 |
シットウェルによる伝記。初版が1934年で、改訂版は1955年。作品の解説も充実しています。歴史のある書籍であり、裏表紙には、マイラ・ヘス、バルトークから寄せられた賛辞が書かれています。またウォーカーが編纂した『Liszt
The Man and his music』からルイス・ケントナーの文章が序文として収録されています。
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タイトル | 『FRANZ LISZT AND HIS WORLD』 | |
著者/訳者 | CHRISTPHER H GIBBS/DANA GOOLEY | |
データ | 2006年 PRINCETON UNIVERSITY PRESS | |
≫洋書(ペーパーバック) | ||
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感想 |
2006年度のバード・ミュージック・フェスティバルでテーマとなったリストの、書籍としての研究成果集。内容は考察,研究の他,一次文献の英訳も含まれ,非常に充実しています。ジョゼフ・ダルティゴーによる歴史上最初のリストの伝記,レルシュタープのリストについての言及,フランソワ・ジョゼフ・フェティスの超絶技巧練習曲の批評。面白いところではリストの曲の出版部数をグラフ比較した研究もあります。
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