更新日 1998年 3月 1日 Japanese only


電子メールから「仮想空間 / 青」にて


 POV-Rayのメタボール、BLOBによる変幻の迷宮への御招待です。
 ここの作品のイメージは、大井純氏3D-CG「ハイパー・イメージ」に示唆を受けております。



    依らしめて、享しまるること無く、眼差しを向けらるること無く、
    有機体を解体して抽象存在と化し持続存在と化す機構よ、勝利者を自任せし存在よ。

    せめて、時の美杯たれ。


骸都  [47k] 1997.06 by Tsutomu Higo

    いただいたE-mail'97.06 から
      気が遠くなるほどの・・・思念の濃縮が・・・・飛び散るでもなくじわりじわりと染み込んで。
      個体が溶け合った先にそれでも同じカタチをしていなくてはいけないいらだちが、虚ろに林立している。

     開より逃れてやがて、
     閉に走りて下降、下降、下降、、、

    地界の儀式司る長を求めて、再生を果たさんがために、の幻影に救われんがために、希望を託さんがために。


迷坑  [29k] 1997.06 by Tsutomu Higo

    いただいたE-mail'97.06 から
      堕ちていくのは・・下に・・・それとも上に?
      吸い込まれていくのか。運命づけられたように紫が呼び覚ますもの。
      正のエネルギーにも負のエネルギーにも転化するから。行ってはいけないと言われても気がついた時には堕ちている。恍惚?


      ポワプワン
        ピワポワン
      プワペワン
        パワプワン

    宴よ、それは遠からず終焉に至るものを。
    全ては我らが投影なのだから、看よそしてせめて麗しと呟け。


魔場  [26k] 1997.06 by Tsutomu Higo

    いただいたE-mail'97.06 から
      ぶたさん(笑)ぐるぐるぐるぐる。欲しがっている。
      見えないの?それさえも。どこまでここにいる・・。
      押しつぶされそうになりながら、それでもここにとどまるのは何故?欲しい欲しい。蠢いているのに。
      惑わされる。


    拡散と凝集のとばりの内に堕ちて横たわり、
    訪れる闇に身を委ね、静謐なる意識に降り来る霧に蝕まれん。

蝕憩  [37k] 1997.06 by Tsutomu Higo

    いただいたE-mail'97.06 から
      なぜここに行き着いてしまったか分かる。
      コトバにはならなくても知ってしまっていること。
      土の匂いがするよ、ほら、あそこにもここにも細胞が疼いている。


    二重螺旋運動に囚われ紡ぎ出す時場。

    何時かは互いに求めしが、何時にかその機構に委ね、
    何時かはそを自動運動と錯覚す。


結縁  [30k] 1997.06 by Tsutomu Higo

    いただいたE-mail'97.06 から
      下に降りていってもいい?熱い体を押しつけるみたいに
      その冷たいつるつるに委ねてしまいたい。どこまで行ったら底なのだろう。どこまで伸びゆくのだろう。
      突き破って・・・・私の先まで見えない遠く遠く行ってしまうのか。下に降りていけば違う景色になるのか。
      いや・・ぴたりと・・危険な慎重さでもって、それさえも知られないように・・つるつるが包んでしまうかもしれない。



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J.S.バッハ
2声のためのインベンション 04
演奏者 : BUNBUN