更新日 1998年 3月 1日 Japanese only


電子メールから「仮想空間 / 玄」にて


 POV-Rayのフラクタルでどんな表現ができるか、遊んでみました。スペースファンタジーライクな世界をお楽しみ下さい。


    身にまとわりつきしを払いて目覚めよ、輝けるもの、それとも癒されるまで眠れ。

眠に堕ちて  [54k] 1997.05 by Tsutomu Higo

    いただいたE-mail'97.06 から
      球の周りを旋回しているような黒い影が、こうもりの羽根に見えた。
      邪悪なものに侵食されそうに見えながら、ベールを優雅にまとっている。
      いつまでこうやって浮かんでいるのだろう。絶望的な思いは不思議となくて、かそけき光が暖かい。

    無機も有機も、ただただ関わりの相対論的展開に発し、至る。

集いしものは集わせしもの  [30k] 1997.05 by Tsutomu Higo

    いただいたE-mail'97.06 から
      うわ〜、気持ちいい。こういうすべらかなものに弱い(笑)

      丸いものが好き。どこまでいっても、無限だから。
      そして、流れていくものが好き。永遠だから。

      これなんか、オブジェを実際に作ったらおもしろい。見てみたい。


    拡散と凝集の彼方に堕ちてゆけ、追い求め探し求める青い鳥を、せずにはおれぬところに青い鳥がいることを識るから。

巡航の循環のなかへ  [36k] 1997.05 by Tsutomu Higo

    いただいたE-mail'97.06 から
      虹色をしているのに、浮かれた気分にはならない。理想郷は叶わないから理想というのだと物語るかのような、なにか、ある種の疲労が少しずつぽたりぽたりと落ちてくる。
      どこかにいやがおうにも引き寄せられてしまう。
      その曖昧な、しかし、運命のような力も感じる。


    侵すことを言いし開拓は冒険は終焉を迎えて、なお開拓への冒険への幻想を欲し、幻想に浮く、自壊におののくが故に。

新天地をば  [22k] 1997.05 by Tsutomu Higo

    いただいたE-mail'97.06 から
      永遠の木。天に繋がっている木。ずっとずっと人々を見守ってきた。
      何がおこっても、そこにありし者。
      哀しみも喜びも寂しさも醜さも美しさもすべて吸い取ってきた。蓄えてきた。
      それを放つ時、何かが見える?何かが壊れる?破壊の中に再生があるのか?再生ではなくて、新生なのか?
      青い血が流れている。



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J.S.バッハ
2声のためのインベンション 04
演奏者 : BUNBUN