レースを前にしてやっと走り出す


【1998年11月26日 木】

昨日の夜,早く寝るつもりだったのだが,控除証明書なんかを探したおかげで遅くなり,今日は眠いので走るのはパスする.まあ,明日走ればいいやね,本番三日前でじたばたしたって始まるまい.
会社に行く地下鉄の中で『クルーグマン教授の経済入門』を読みはじめる.こいつはなかなか良い本ですね.ちゃんと読めば新聞記事がこれまでよりもずっとよく分かるようになるのは確かだろう.ただ,私の中にある根本的な疑問に正面から答えるものでは無いような気がする.私の中の根本的な疑問は何かというと,実はそれは明確になっていなくて隔靴掻痒なところがあるので書かない.
この日記にカウンタを付けてみた.私のページで確実に更新しているのはこの日記だけなので,もし常連の方がいらっしゃるなら直接このページにブックマークを設定しているのではないかと,今更ながらはたと気が付いたのだ.我ながら鈍いねぇ.えーと,カウンタは一番下にあります.
夕食後,『クルーグマン教授の経済入門』読了.うん,この本は最後までいい本だった.

【1998年11月25日 水】

朝,真面目に暗いうちから起きて10.4キロ,52分走る.やっぱり走るのは初冬が気持ち良いなぁ.ただ,寝床にいる方がもっと気持ち良いのが冬の欠点だ.
さてさて,今日は給料日.不真面目サラリーマンである私にもありがたいことに給料は出る.日本の不況はまだまだ浅いということでありますね,いやほんと.ということで昼休みに金をおろしたり入金したりと混んだ銀行を駆け巡る(振込手数料を取られるのが業腹なので一旦おろして入金するのだ).ついでにミナミスポーツにランニンググローブを買いに行ったのだが置いていないとのこと.しょうがない,軍手で走ろうか.
帰宅途中,紀伊国屋に寄って(って毎日寄っているね.ホントよく飽きないものだ)新刊のチェックをする.中央公論版『世界の歴史』が出ていない.今月も月末に出るのだろうか.アン・マキャフリィの新刊が出ていて,食指をそそられるが我慢.3Fの経済書の棚に行き,ポール・クルーグマン『クルーグマン教授の経済入門』を立ち読みし,少し悩み,購入を決定,2200円(税抜).この本は訳者の山形浩生さんのページで今日見て面白そうだと思ったのだ.とにかく今の経済状態というのがどんなものなのか,それに対する処方箋が色々出ているけどそれをどう評価するか,わからないことだらけなので少し勉強しようと思っているのだ.デル戦ばっかり読むという訳には人間いかないよね.
夜,年末調整のための損害保険料控除証明書を探す.不思議なことに火災保険の分が無い.まあ,損保は控除額が少ないからいいや,と心の中で我慢しようと思うけれど,余計な税金を払うかと思うと腹立たしいことは事実だ.『空漠の王座』読了.

【1998年11月24日 火】

夜中,息子が咳をして苦しくなって自ら私達のところにやってくる.おまけに早朝会議なので今日は睡眠不足.ついでに,昨日久しぶりに走ったので下半身の節々が痛い.
FADVの忘年会があるようだけど,この頃何かと二日酔いをすることを考えると,ちょっと行くのが怖い.行くとしても,昼の部に飛び入りでビールを飲むくらいだろうなぁ.とても夜は付き合えそうもない.しかし,これほどひどく二日酔いになるというのは体のどこかがいかれてきたからなのであろうか.毎年の健康診断で言えばヤバそうなのは膵臓であり,少し不安といえば不安.
しかし,自民自由連立ねぇ.節操の無いことをやるものであります.私,ここで宣言しておきますが,商品券ばらまきと消費税凍結について両方共反対です.商品券については何よりも趣味の悪さを感じる.貧乏臭い.消費税凍結も国民の目の前ににんじんをぶらさげて走らせるという傲慢さを感じる.
じゃあどうすればいいのかというと,くだらない公共投資を止める,アホみたいな補助金を廃止する,次世代のインフラストラクチャーに投資する,公務員を減らす,銀行を改革して金の流れをよくする,っていうような地道なことをやるしかないと思うのだけどねぇ.いや実は,この頃もう景気なんて回復しなくたっていいやって思うこともあるのだが,これはまた別の長い話になっちゃうね.
帰宅途中,いつものように紀伊国屋に寄るが買うべき本は無い.素直に家に帰り,『白亜宮の陰影』読了.

【1998年11月23日 月】

勤労感謝の日で休みというのはうれしい.今日も少し朝寝をする.
朝食後,後片付けをして,久しぶりに走る.寒くなってきたのでトレーニングウェアを着て走ったのだが,これは失敗でした.日向では暑くてたまらず,結局上着を脱いで腰に巻いて走る.今度の日曜がレースなので給水の練習をしようと,ウェストバッグにウィダーinゼリーを入れて走り,5キロ地点で飲むが,ちょっと甘すぎる.本番では口直しの水も一緒に飲みたいところだ.50cc位の容器があればいいのだが.
2週間以上走っていなかったのだが,15.2キロを72分で走れたのはまあ良かった.あと水木金三日間朝走れば足も何とか慣れてくるでしょう.しかし今月初めは3.5時間を切るつもりでいたけれど,今じゃ自信はない.調子が良かったら狙ってみましょう.全ては本番での展開次第ですね.
昼食は久しぶりのハムサンド.レタスは高くてとても買えないのできゅうりを代用にしたけど,やっぱりおいしい.サンドイッチはハムに限るね.当然,ビールも飲む.走った後のビールが美味しいのは当たり前といえば当たり前だけど,つくづく美味しい.
夕食は珍しい物を食べたいという妻のリクエストに答え,『スペンサーの料理』から鳥肉のクリーム煮を採用する.作っている途中,どうもこれは失敗だなぁ,と思ったけれど,何とおいしかったのにはびっくり.ただ,娘の口には合わなかったようだ.どうも彼女は家の中で一人好みが違う.
鳥肉のサイドは大根,にんじん,きゅうり,マッシュルームのサラダ.昨日の肉じゃがの残りも食べる.食後U-21の日本−アルゼンチンを見るが,得点シーンは見逃してしまった.まあ,勝てたのは時の運だったねぇ.

【1998年11月22日 日】

朝,やはり少し頭痛がする.風邪がぶり返したのかも.大事を取って走らずに朝寝する.息子はちゃっかりと8時前に起きてロボタックを見に行く.娘はビーダマンを見そこない,泣く.
朝食の後,掃除をする.息子はやはり余り調子が良くないようだ.今日は寒いことだし外に出さないことにして,娘と永福図書館に行き,デル戦を三冊と森博嗣を二冊借りる.五冊しか借りられないところが杉並図書館の欠点ですね.それからいけないのは返却した本を利用者に配列させること.
昼食は玉子と鶏のささみのサンドイッチ,パンの耳を玉子と牛乳に浸して焼いた物(妻の制作物)とビール.
頭痛が取れないので,今日も走らないことにして(いつになったら走れるのだろう),午後は読書.『黄金の戦女神』読了.デル戦の2巻目.簡単に読めるよねぇ.まあ,内容もそれに準じるけど.妻曰く,『それって夢のクレヨン王国を字にしたものみたいんじゃないの?』.う〜ん,確かにそれはいえているかも.
晩御飯は肉じゃが(私制作)とロールキャベツ(妻制作),野菜スープ(妻制作).息子は一日中寝ていたためか,なかなか寝付かず,11時まで一緒に起きている.今日は喘息の発作が起きるかもしれないので,私と息子が入れ替わって寝ることにする.

【1998年11月21日 土】

朝起きると少し頭痛がして,かすかに二日酔いの気配がする.それに今日は娘の学芸会であり9時半には学校に行かなければならない.ということで,走るのは午後,ということにする.
食事をして息子と一緒に学校に行く.妻は所用があり,別のところに出かけた.学芸会は学年別に出し物があり,娘の出る一年生の劇は4番目で,私が着いた時には2年生の劇をやっていた.で,見物しはじめた訳なのだが,何と急激に二日酔いが悪化しはじめたのだ.強烈な頭痛と吐き気に襲われ,とてもまともに見ていられない.息子を前の方の座席に座らせ,私は床にへたり込んで,ただただ時の過ぎるのを待つばかりという破目に陥った.途中,息子とトイレに行った時はマジに吐こうと思ったけれど,息子の目の前なので何とか我慢できたのは見栄とはいえ,良くがんばったものだ.
しかしよくしたもので,娘の劇の間は何とか立ちあがって見ることができ,写真まで撮れたのは我ながらお手柄でした.
というような訳で,半死半生で家に帰り,息子と昼食のパンを買いに行ったのだが,今度は息子の調子がおかしい.普通なら一人で走っていくはずが,歩くのを嫌がる.なんとか家に帰り,私はベッドにもぐりこんだのだが,息子も一緒に寝たがる.そのうちに咳も出はじめ,つまり,彼は風邪をひいたわけですね.
結局,午後は私と息子はずっと寝たままになってしまった.当然走ることはできない.それどころかJリーグチャンピオンシップ鹿島−磐田も30分程見ただけでリタイア.磐田のパスが良くつながって,鹿島もスピードがあって良い試合だったけど残念,二日酔いが優先する.
通常,休みの日は私が料理担当なのだがそれもできず,いやはやとんでもない一日でした.『馬・船・常民』読了.日本史も面白い.

【1998年11月20日 金】

眠いのと,寒そうなので朝走らなかった.まだ暗いし,寝床の中でぬくぬくしてた方が気楽だよなぁ.う〜ん,風邪がきっかけで普通の人間に戻ってしまった.
昼休み,久しぶりに蕎麦屋に行く.今月は財政逼迫のため蕎麦も食べられない状態だったのだが,給料日まで何とかなりそうな目処がついたのだ.めでたいことである.久しぶりの蕎麦は美味.新蕎麦なのだろうか.
午後客先に出かけ,新宿に戻ってきたのだが,会社に帰るほどの時間でもないので,紀伊国屋に行く.特に欲しい本は無い.紀伊国屋画廊を覗いてみると,中嶋修展をやっていて,実はこの人は初めて見るのだが,鳥瞰図を明るい色彩で密に書いたもので,なかなか結構なものでした.小品があればちょっと欲しい.版画は売ってたんだけどねぇ,色がついていたら心が動いたかも.まあ,蕎麦も自由に食べられない身の上なので,思ってみただけだけなんだけどね.
紀伊国屋の次にさくらやに行き,iMacを少しさわってみる.悪くはないけれど,欲しいって程でもない.
夜は新人歓迎会.その後カラオケ.少し飲みすぎたか?


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