左手の手術と京ぽん


【2004年9月23日 木】

痛み止めがある程度効いて,夜中にはほとんど目をさまさなかった.起きると天気は曇り.少し蒸し暑い.
朝食後,また痛みが強くなってきたので再び痛み止めを飲む.そしてこの頃運動不足であるため散歩.ぶらぶらと歩いて善福寺川に出て大宮八幡.そこから横に入り永福の図書館に行く.何か面白そうなものがあったら借りようかと思っていたのだが,特に見つからない.本来ならばそんなはずはないのだが(この図書館に来るのは久しぶりだし),どうも手術のために頭までぼんやりとしてしまったらしく,本に対する反応が鈍い.
図書館を後にして,それじゃブックオフでも覗こうかと思い,歩き始めるが,考えてみると行こうとしているところにはブックオフは無いのだ.う〜む,やはりボケ始めているのか?.これが一時的なものだといいのだが….
ゆっくり歩いて帰宅.妻は週末にあるサッカー合宿の準備で学校に行っている.息子の合宿はあるし,娘の保護者会か何かはあるし,亭主は交通事故で入院騒ぎを起こしているしで,彼女はやたらと忙しい.
昼食はピタ.子供達を指揮して買い物に行かせ,中身を作らせる.ところが奴らは不器用で見ているこちらがすごくイライラする.しかもイライラしても自分で料理が出来ず(さすがに右手だけでやるのは難しい.左手は何かを押さえるだけでも痛いのだ),余計にイライラする.それでも何とかレタスを洗ってちぎらせ,トマトとキュウリを切り,茹でタマゴを茹でて刻んでマヨネーズで和え,ソーセージを茹でさせる.
準備が出来て少したったところで妻が帰宅.昼食を食べる.私はビールを飲んだが,これが以外に効いてしまって,ダウン.やっぱりまだ体が弱っているのかも.
3時過ぎにめざましが鳴って起きるが,呆然としていて体中がかったるい.今日はFC東京−浦和があるので見に行く予定なのだが,どうにも出かける根性が出てこない.どうせエメルソンに何本か入れられて負けるんだろうなぁと思うとますます行く気を無くしてしまうが,今日は家族皆で行くのだし,そもそも私の交通事故もこのカードのチケットを買おうとして遭遇したのだしと思い直し,出かけることにする.
まず,私と息子が先発隊で出発.スタジアムに到着すると既に結構並んでいる.ソシオ入場は4:45予定だったのだが,私達が並んで程なく予定より早く開始.そして無事に二階席最前列に座席を確保する.ファンクラブテントに行った後,夕食.息子はカップ麺とおにぎりで私はカップ麺を食べられないため,おにぎりだけ.
誰もいないピッチに何人か選手らしいのが出てきて芝の具合を調べている.双眼鏡で見てみると,これが浦和のプレイヤーで,ブラジル4人組(エメ,アレックス,トゥーリオ,ネネ)と山田.う〜む,エメルソンの表情に余裕が感じられるなぁ….
ゲーム開始直前に妻と娘がやってくる.今日は近藤が1トップ,左から馬場,ケリー,戸田というラインナップ.ゲームは東京の方が動きが良く,攻勢に出る.特に久しぶりに見る戸田がいいよな.加地も代表と違って良いパフォーマンスを見せる(エメルソンを止めたのには萌えた).浦和がボールを持つと素早く数的優位を作って圧力をかける積極的な守備が素晴らしい.
それでもセットプレーからネネのヘッド,山田が切れ込んで来てのシュートと前半のうちに二回チャンスを与える.こちらは金沢と戸田の惜しいシュートがある.しかし双方得点できず,0-0で前半を終える.ここのところ浦和は前半のうちに大量リードしているゲームが続いているわけで,こちらの思惑通りにゲームが進んでいる気配.
後半も最初から攻勢に出る.私はビールを買っていて後半開始直後に席に戻ったのだが,ゴール正面でFKを獲得したところだった(こいつは近藤がフカして駄目).続いてFKを得て今度はジャーンが蹴るが,惜しいところで枠を外す.しかしすごいキックだったよな.で,近藤に替えてルーカス投入.直後にCKを得て馬場が良いキックをして投入直後のルーカスが頭で合わせて先制.今日の馬場のキックはダメダメだったけれど,ここだけきれいなのを蹴ったよねぇ.
浦和はDFの内舘を下げて田中達也を投入.システムが変わり,永井が右に張ってこちらから攻める展開となる.何回も永井の突破を防ぐが,冷や冷やすることも多数.そこで原監督は引き篭もりを選択せず,逆に攻撃的な選手(阿部・宮沢)投入.阿部が中距離からシュートを打つあたりで風向きが変わり,こちら側でゲームが進むようになる.しかしやはり宮沢のパスとキックはいいよな.
ということで勝利.ゲーム前に勝てる気がほとんどしなかったため,余計にうれしい.帰りはさすがに4万人以上入っていたため,駅までなかなか進まない.永福町からは,妻達は自転車で来たので,そちらに息子を二人乗りで乗せ,私は1人でバスで帰宅.家に帰ってからは風呂に入ってさっさと寝る.しかし今日はゲームを見に行って大正解.

【2004年9月22日 水】

何回も目をさましてしまいながら夜を過ごす.
朝,看護士に『痛みませんか?』と聞かれ,やはり痛いと答えると鎮痛剤一式をくれた.座薬・強め・弱めがそろっていて,その他に睡眠導入剤と胃薬と下剤まである.で,とりあえず胃薬を飲まずにすむ弱めの鎮痛剤を飲む.
朝食後,退院の説明を受ける.血液検査をして傷の具合を見てOKであるならば退院できるとのこと.多分大丈夫だと思われるので荷物の整理を始めるが,左手をまったく使えないのではかどらない.それに浴衣を買ったため荷物が増えてしまい,デイパックに詰めるのがなかなか大変.
そうこうしているうちに傷の消毒に呼ばれる.手術後,初めて傷跡を見たのだが,切開したのは4センチほどか….黒い糸で縫ってあり,ちょっとグロ.そしてそれよりも気味が悪いのが皮膚から突き出ている3本の針金(ワイヤーというより針金といったほうがしっくりする)であり,ちょっと正視するのがはばかられるような感じ.しかしあれを後で引き抜くのか….痛そうだな.
医者から退院の許しが出て会計に行く.保険会社から話が通っていてお金は払わずに終了.そして晴れて病院から開放された.しかし外に出ると蒸し暑い.まだ秋は来ないんだねぇ.この暑さの中,痛い手を抱えて大荷物で地下鉄に乗る元気はないのでタクシーを利用する.病院から3000円ほどで帰宅.やはり車は楽チンだよね.
帰宅すると妻は在宅中.荷物を整理し,新聞を読んだりしていたらお昼となり,妻作成のスパゲティを食べる.さすがに今回はビール無し.で,食後に強めの鎮痛剤を服用.すると少したつと心なしか痛みが弱まったような感じがして眠気がさしてきたので,すかさず昼寝をする.
夕方起き出すと子供達が帰っていてうるさい.しかも蚊に刺されてしまったりして,こんなことだったらもう一晩病院にいたほうが良かったかも…,とか思ってしまう.しかし,夕食のときにビールを飲むと,これがやたらとおいしくて,やっぱり娑婆はいいなぁというのが実感.しかもビールは妻が退院祝いということでエビスだったしね.
夜はアトレチコ・マドリッド−バルセロナを見る.ロナウジーニョ復活.そして調子も悪くない.アトレチコの方も調子が良いようで好試合となった.バルサではファン・ブロンクホルストがキレキレであり先制(もう一本入れたのだが,不可解な判定でノーゴール).しかしフェルナンド・トーレスが返し,1-1の引き分けとなった.
夜も強いほうの鎮痛剤を飲んで寝る.

【2004年9月21日 火】

さて今日は手術の日だ.睡眠はとりあえず良く取れた感じ.
どうせ朝食は食べられないので,早めに売店まで新聞を買いに行く.今日は休み明けなので病院の職員もたくさん出勤しており,どうやら週始めの会議が行われる模様.まだ7時半なのだけど,考えてみれば8時半から受付開始だもんな.その前に打ち合わせをしておかなければいけないよね.なかなか大変だなぁ….
トイレではどのくらい小水が出たかを調べるため,一々尿瓶にして出た量を計らなければいけない.そして9時過ぎに点滴開始.モノは生理食塩水かなにかであり,つまり何も飲めないから水分を点滴で補給するわけ.看護婦の話では,今日整形外科では5人の手術が予定されており,私は3人目で,まあ午後も少し遅めになるでしょうとのこと.糞,それまでこの空腹を抱えていなければいけないのか….でもまあ5人目(多分手術は夜になるかも)を考えればマシな境遇であるかも.
午後になって妻がやってくる.状況を話していると医者が来て,最後の説明.左脇の下から麻酔注射をするということで,神経の場所を調べてもらう.そして3時になろうとするときに呼ばれる.手術室のある階までは妻と同伴.入り口で妻と別れ,手術着に着替える.手術室は全部で8部屋あるようで,私は一番奥の部屋に案内される.
確かにこれはTVで見るような手術室で,私としては興味津々.真中のベッドに寝かされ,血圧・心電図・血中酸素濃度をリアルタイムでとられる.そして左腕の付け根あたりで視界を遮断され,手術の様子は見られないようになってしまう.その後,麻酔注射.すぐに効き出し,傷のあるあたりを触られても痛まない(触覚は少しある).その後,消毒され,実際に手術が始まったのは入室してから20数分後.
やることは関節内でバラバラになった骨をワイヤーでつなぎ合わせるということらしく,時折,電気ドリルかノコギリみたいな音が出て,大工仕事を想像してしまう.痛みはまったく無く,感覚が無いのは左腕だけで他はまったく大丈夫というのも変な感じ(ドリルか何かの振動が骨に響くのは感じられた).出血を抑えるために,左腕を強く把握されてしたのだが,これが最後の方ではちょっとつらかった.ま,これについても予告されていたけれど.
実質40分ほどで終了.仕上げのチェックのためにレントゲンを撮り,大体良いでしょうということになった.写真を見ると3本針金が入っている(1.2ミリだから結構太い).そしてなんだかんだで入室後1時間半ほどで終了.終わってすぐに自力で歩いて病室に帰る.
その後すぐに妻と一緒に手術結果の説明を聞く.関節の形は何とか元に近い形に復帰出来そうとのこと.ただ骨がくっつくのには一ヶ月くらいかかり,その前から筋肉のリハビリをしなければいけない.また,入っているワイヤーも抜かねばならないが,それは手術をしなくても大丈夫(いやー,痛そう…).
というような説明があり,その後,妻は帰宅.夕食の時間になり,無事,食べ物をとることができた.ただ,ご飯はお粥で,あまり食べた気がしない.それにまだ点滴がつながっていて(今度はブドウ糖の様子.こいつが終わっても抗生物質がもう一本控えている),これがすごく不快.何か鎖でつながれているような気がするんだよな.
そして夜,TVでNFLを見ていると,麻酔が切れてきて痛みが始まる.看護婦に痛みを訴えると,座薬を入れられてしまった.いやー,座薬って初めて….痛みはそれ以上にならなかったから,多分効いていたのだろう.しかしそれでも一晩中何かと痛んだことは事実.また,点滴は10時過ぎにやっと1本目が終り,次の奴は11時過ぎに終了.それでやっと眠れる体制に入ったが,痛みのため切れ切れの眠りとなる.

【2004年9月20日 月】

昨日の夜は良く眠れた.
今日は休日なので病院の中は静か.朝7時半過ぎに,もう売店が開いていたので新聞を購入.朝食を食べて後はずっとヒマ.呆然とTVを見て,『紙の迷宮』を読む.読書がはかどるかと思ったが,どういうわけかそうでもなく,ぼんやりと過ごす.
PCを持ち込んでいるのだけど,院内ではPHSの電源は切らなければいけないため,1Fまで降りて(私の病室は6F)グレ電でネットにつなぎ,オフラインで病室でモロモロのサイトを見る.また,玄関先で京ぽんでアクセスしたり.左手を怪我しているときは右手だけで全部操作できる京ぽん最高.
昼食後,無許可でちょっと外に出て歩き回り,喫茶店で一息入れる.何か脱獄したような気持ちが少しするよね.
夕方,看護婦から手術の心得を聞く.どうやら明日は手術が立て込んでいるらしく,午後になりそうとのこと.で,21時から飲食,24時から飲水が禁止.朝から点滴をされるらしい.そして手術のために浴衣と下着を売店で購入.シャワーを浴びる.
夕食後もやることが無くTV.NFLとボクシングを交互に見る.ボクシングを見るのはホントに久しぶりだが,川嶋がメキシコの選手に快勝.

【2004年9月19日 日】

自宅だとやっぱり良く眠れるよな.ただ今日は息子のサッカー練習なので妻が早起きし,ついでに私も起きる.
朝食を食べ,息子が出かけ,妻もお出かけ.彼女の用件は息子のサッカー部の合宿が次に週末にあり,そのための買出しか何かなのだ.娘は寝坊.で,私は図書館に行く.左手が使えず自転車に乗れないので近場のところに行ったのだが,あまり収穫がない.綾辻行人を借りようと思ったのだけどな….で,デイヴィッド・リス『紙の迷宮』,コリン・デクスター『ジェリコ街の女』を借りる.
帰宅して,今日も京ぽんで遊ぶ.PCにつないでみるが32Kでもそれほどストレスは感じない.ま,去年までだって32Kだったもんな.
昼食はパン.ビールを飲む.で,午後は昼寝をしようと思ったのだが,寝室に蚊がいやがって,あきらめる.左手がいかれていると蚊を叩けないんだよな,糞,そこらを飛んでいるのが見えるのに….ということで昼寝をあきらめ,ビデオを見る.今朝録画しておいたエスパニョール−レアル・マドリッド.マドリッドはフィーゴとジダン抜きでベッカムもベンチ.そしてゲーム前の練習でカシージャスが怪我をして,GKは久しぶりに見るセサール.ゲームはマドリッドがちぐはぐで得点の予感がしない.まるで昨シーズンの後半みたいな感じ.で,エスパニョールが先制し,そのまま1-0で勝つ.しかもサムエルとサルガドが退場.まあ,糞レフリーではあったかもしれないけれど,エスパニョールは開幕戦に糞レフリーに遭遇したがこちらは引き分けたもんな.
引き続きC大阪−市原を途中から見る.2-0で大阪が勝っており,この2点共に大久保が入れたとのこと.そして3点目も大久保でセレッソが3-0で勝利.裏で東京が柏とやっていて,私は時折出る各地の途中経過を気にしていたのだが,ずっと0-0で終了直前に東京が得点し,これはいただいたと思ったら,何と終わったときには1-1の同点.糞,去年の名古屋戦を思い出した(あの時は0-2で勝っていたのに終わったら3-2になっていやがった).で,その後の速報Jリーグを見たところ,玉田に持たれて羽地につながれて失点した模様.『ハジ』なんて放送で言うからルーマニア人か何かが柏に新加入したと思ってしまったよ.
サッカーを見終り準備をして病院に戻る.今日は阿佐ヶ谷経由.駅に行く途中でブックオフに立ち寄り,『イニシャルD』を買おうと思ったが見つからない.夕食はスパゲティを食べようと去年行った店に行くがトルコ料理の店に変わっている.一人でトルコ料理ってのもなぁと思い,あきらめて『てんや』で天ぷら定食(とビール).あのトルコ料理屋は今度妻と行こう.
JRで新宿に出,都営地下鉄に乗り換えて病院に到着.ベッドに収まり,TVをつけるとW杯南米予選,ブラジル−ボリビアをやっていたので後半から見る.すでに3-0で,ボリビアがワンチャンスを生かして1点を返すが,ブラジルの圧勝.さすがに強いや.
9時の消灯時刻になったら眠くなったのでダウン.

【2004年9月18日 土】

病院というところは何かとうるさくて何回も目をさましてしまって,寝苦しい夜を過ごす.
6時に起床.院内を少し探検する.で,昨日見つけられなかった売店を発見.そうか地下にあったのか.7時に朝食.その後,体温・脈・血圧を測定.後は基本的にヒマでTVでプロ野球ストライキ関連の番組を見続ける.まあこれは他人のトラブルをはたから見ているというような感じで,ちょっと忸怩たるものがあるけれど,サッカー界だっていつどうなるか分からないもんな.将来に対しての参考.
昼に外出届(及び外泊届け)を出して外に出る.まず近場にあるはずの新宿区の図書館に行く.確かにすぐそばにあったけれど,文庫が少なくてがっかり.左手が使えないから重いハードカバーを読む気になれないのだ.その後,新宿に出て昨日に続いてヨドバシカメラ.昨日の夜に考えをまとめたので,速攻で京ぽんを購入する.
データ移行をしてもらっている間に昼食.オムライス定食でビールを飲む.一晩だけだったけれど入院した翌日に外で飲むビールの味ってのは格別.食後,本屋をぶらぶらすると,もうPHSの準備が出来ている頃であり,店に行って無事に手に入れる.ちなみに色はシルバーにした.
帰宅すると妻と息子はサッカー関係で出かけており(女子チームの試合か何かだったらしい)娘が留守番.そして娘は私が帰宅した直後に友達とお祭りに行ってしまった.で,1人になった私はずっと京ぽんで遊ぶ.いやー,こいつは面白い.買ってよかった.京ぽんで遊びながら,磐田−鹿島を見る.鹿島が先制するが磐田が逆転し前半が終わったところで4-1.当然,磐田が勝つと思ったら前田が二枚目の黄色をもらってから雲行きが怪しくなり鈴木のハットトリックで同点.引き分ける.鈴木の3点目はうまかったよな.あんなこと出来る選手だったけか?.しかし今日の主役はやはり審判だよな.3本PKを取り1人退場させて十分悪目立ちしていた.
夕方妻と息子が帰り,娘も帰宅.妻はバドミントン関連の会合に出かける.で,子供達と妻が作っておいてくれた夕食を食べながら浦和−新潟を見る.埼スタはほぼ満員.連勝中の浦和は来週に東京と当たるので,何とかここで新潟に勢いを止めてもらいたかったのだが,結果は4-1.浦和の強さが目立ったゲームだった.
昨日の夜の寝不足がひびき,10時近くなったら眠気に負けてダウン.

【2004年9月17日 金】

ということで今日から入院.しかし何かと用があって会社に行かねばならない.
今日は地下鉄の中で『十角館の殺人』を読む.孤島の登場人物がお互いをニックネーム(しかもミステリ作家,『エラリイ』だの『アガサ』だの)で呼び合うのがイタいというかウザいけれど,展開は面白い.しかしこの事件の頃は携帯がまだ無かったんだよねぇ….いまじゃ冬山で遭難しても携帯で救助を呼べるもんな,世の中変わったよね.
会社には事故の報告その他.実は今日は全社的なイベントが昼と夜に有り,夜は入院だから駄目だけど,昼間は行ける可能性がある.で,まず四谷警察を訪問.交通係に診断書を提出する.その後,病院に行って入院の手続き.しかし途中で時間的にイベントに間に合わないことが判明し,会社に断りの電話を入れる.
入院の手続きをすると,カルテ一式を渡され,これを持って入院病棟に行けと言われる.で,そちらに到着してベッドに案内される.4人部屋で先客が2人.双方共に私よりも相当年上の男性だった.部屋は明るくて感じが良く,各ベッドに液晶TVとビデオデッキが装備されていた.TVはプリペイドカードを買って見ればよいらしい.
私はまだスーツ姿なので,まず外出許可をもらい家に向かう.途中,新宿でヨドバシカメラに立ち寄り,H"カードを見る.先般の事故でH"カードがつぶれてしまってネットには公衆回線経由でしか接続できず不便なのだ.そこでまたカードを買ってノートPCに挿しっ放しにすべきか,それとも電話として使っている奴を京ぽんに機種変更すべきか悩む.京ぽんはすごく魅力的だけど32Kだしなぁ,一々USB接続するのは面倒臭いなぁとなかなか結論が出ない.ちなみに京ぽんは機種変更だと1万ちょっとで,H"カードは6千円ちょっと.どうすべきだろうか….
とりあえず結論は明日に先送りして,『はなまるうどん』でうどんとビール.ここでは左手が不自由なのを見た店員に気を使ってもらい,本来セルフサービスなのにお盆を運んでもらった.いや,こういうことをされると『はなまるうどん』に好意を抱かざるを得ないよな.ありがとう.
帰宅して入院の準備.今度は妻と一緒に行く.途中,100円ショップでスリッパを購入する.
病院では医者から手術の説明を聞き,同意書にサイン.傷の手当ても受ける.その後,夕食.おかずはサケのグリルと野菜で,豪華とはとてもいえないけれど,なかなかおいしい.この程度の食事だったら大丈夫そう.夕食後,妻は帰宅する.
9時に消灯で,それまで『十角館の殺人』を読み,消灯後はTVでアメリカ版ゴジラとプロ野球ストライキのニュースを交互に見る.アメリカ版ゴジラはどうもゴジラっていう雰囲気じゃないよな.ま,恐竜映画の一種と考えれば腹は立たない.プロ野球はマジでストライキ突入であるらしい.記者会見で真っ直ぐ前を向いて自分の言葉で話す古田と用意された文章を読み上げる球団代表と,これはまったく役者が違う印象.
プロ野球にはこの頃ほとんど興味を持たなくなってしまった.私は元は昔からのヤクルト・スワローズのファンで,広岡が来て優勝したときは狂喜した.ただ,今私がFC東京に対して持つ『自分のチーム』というような感覚は最後まで持つことが出来なかった.で,ここ10年ほどで興味をなくしてしまったというような状況.こういうまったく外から見る私にとっても,今回は経営者側がいかんよな.
しかしJ1が16チームJ2が10チームで来期も増えるというサッカーよりも,人気もお金もあるはずのプロ野球が12チームでずっと数十年っていうのがおかしいんだよな.新規参入障壁もあるようだし,つまりこれはプロ野球ってのはバブル崩壊以前の銀行業界みたいなものだったわけで,もうこのシステムでやっていくのは限界.
このまま経営者側の目論見どおり,縮小してのプロ野球になると,例えばイチローみたいなのがサッカー業界に流れてくる可能性もあるわけで,それはそれでありがたいかも.あいつがFWやればタイプとしてはインザーギ?.しかもあんなのよりもきっとはるかに点を取るぞ.

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