課題(ア)
1 営農と生活の調和についての指導における目標(評価項目)をあげて,生活経営の立場から説明しなさい。
2 家族経営農家の経済管理のための記帳計算組織の基本的考え方について述べなさい。
3 次の中から6問を選択し,生活経営の立場から200字程度にまとめて述べなさい。6問を超えてはならない。
(1)家計仕向け可能額
(2)家族的責任条約の批准
(3)高齢者の消費者被害
(4)農山漁村型ライフスタイル
(5)一農家一法人化の功罪
(6)減価償却
(7)高校家庭科の男女必修
(8)農業生産者とPL法
(9)時間創造型消費
(10)就業条件の明確化を進めるための家族の「ルールづくり」
課題(イ)
1 農村での女性起業推進上の問題点をしるし,その改善策の普及について例をあげて述べなさい。
2 担当地域における農家の負債について生活経営指導の立場から例をあげて述べなさい。
共通課題(ウ)
1,あなたの考える「期待される普及員像」を具体的に述べなさい。
2,あなたの地域の農業・農村生活の実態から、重要な課題をひとつ取り上げ、専門技術員に望まれる援助活動について具体的に述べなさい。
課題(ア)
1 農山漁村の男女が平等な立場で,高齢期を安心して迎えられる生活設計と環境整備について述べなさい。
2 農山漁村の女性の能力開発を強調することは「女性の労働強化を引き起こす」という見解に対して,あなたはどういう対策をもっていますか。
3 次について5問選び,生活経営の立場から200字程度で述べなさい。
(1)地球温暖化と生活経営
(2)子どもの生活リズムの乱れ
(3)地域資源維持と環境保全
(4)女性起業と地域おこし
(5)新農業基本法の論議と生活経営
(6)農業簿記記帳と生活管理
(7)農家経営体における家族と個人
(8)多額多重債務と経営継承
(9)新規就農と生活設計
(10)農山漁村型ライフスタイルとジェンダー
課題(イ)
1 食料自給(自給率42%)と食生活について次の諸事情を視野に入れて論述しなさい。
(地域自給,我家の自給,家事労働の軽減,家族員による分担)
2 農家の生活のルールづくりに際し,労働報酬,女性の財産づくり,家事労働の経済的評価等に対して,「寝た子を起こすな」という声にあなたはどう対応しますか。
共通課題(ウ)
1,専門技術員は直接農業者に対して普及活動ができることになったが、そのような条件を踏まえて、農業者、改良普及員、専門技術員の三者の関係についてどうあるべきか、あなたの考えを述べなさい。
2,あなたが取り組んだ農業・農村生活上の課題(普及・研究・教育・行政いずれでも可)の中の一つについて、取り組んだ理由と成果の要点を述べるとともに、その成果をえるに至った要因を挙げなさい。
課題(ア)
1 農家女性により行われている起業の積極的意味と限界について,次の観点を踏まえ今後どう推進するかの方法を述ベなさい。
(1)女性の自立 (2)地域の活性化 (3)女性の社会的訓練
(4)自分おこし (5)意識改革 (6)家事・農業・起業活動のバランス (7)資金
2 後継者の妻の資産形成と相続について,問題点と打開策を提案しなさい。
3 次について5問選び,生活経営の立場から300字程度で述ベなさい。
(1)農業・農村の多面的機能と学童・生徒の「生きる力」
(2)農家経済と消費税
(3)農山漁村の高齢者と消費者被害
(4)農家の計画的休日と地域の現状
(5)農村生活とアンベイドワーク
(6)食料自給・食料自給力・食料自給率
(7)生活設計と女性の老後生活・介護保障対策
(8)担当地域における組織の運営や方針決定と男女共同参画
(9)新農業基本法の議論と生活経営
(10)農村のゴミ問題と環境保全
課題(イ)
1 ある町村からの家族経営協定推進の依頼に対し,そのプロジェクトリーダーとして企画書(方法及び手順)の原案を記しなさい。
2 若者世代の視点に立って,集落の生活ビジョンづくりをどう進めたらよいか,少子化問題も含めて担当地域について,考えるところを述ベなさい。
共通課題(ウ)
(1)女性農業者の活動事例をあげ、男女共同参画の観点から、その活動を助長するためにはどのような配慮が必要か述べなさい。
(注釈:取り上げる活動事例及び男女共同参画の観点については、農業経営に係る個々の活動に関するもの、又は農業・農村生活に係る地域活動に関するもののどちらでも良い。)
(2)あなたの地域(都道府県又は活動地域)における農業・農村生活上の重要と思う課題を一つとりあげ、その解釈のために望まれる専門技術員の活動について具体的に述べなさい。
課題(ア)
1 「いのちとくらし」を大切にする経営体育成に向けての評価手法について,次の視点を配慮して述べなさい。(経営参画,役割配分,評価・報酬,家計管理,時間管理等)
2 男女共同参画社会の実現に向けて,あなたの県の行動プランの企画策定にあたり,生活経営の視点から重要と考えられる事項を提案しなさい。
3 次について5問選び,生活経営の立場から200字程度で述べなさい。
(1)生活のルールづくりと家族経営協定
(2)農業・農村の多面的機能と生活経営
(3)可処分所得と家計仕向可能額
(4)世帯主義とパートナーシップ
(5)アグリウェルカムプラン
(6)フードシステム
(7)新農業基本法の4つの政策基本理念
(8)ノーマライゼーションとインテグレーション
(9)多自然型居住地域
(10)消費者の8つの権利と5つの責任
課題(イ)
1 ある集落(都市近郊,田畑,兼業地帯)の数人の農村女性から直売所開設の相談があった。開設までの準備期間を1年間として,その1年間の具体的なスケジュール案と起業にあたっての留意事項を述べなさい。
2 ある調査において,若い女性の農村・農業敬遠の第1理由に「因習・慣習が煩わしい」があげられている。
(1)現代,女性農業者にとって問題と思われる農村の因習・慣習とは何かを例示しなさい。
(2)その因習・憤習がどのような視点から間題となるかを説明しなさい。
(3)因習・慣習の問題に取り組む方法と技術を述べなさい。
共通課題(ウ)
(1)今後普及事業の対象者及び課題の重点化が一層進展するものと思われます。このような状況のもとで普及活動は地域農業にどのように関わるべきか、あなたの考えを述べなさい。
(2)あなたの地域(都道府県または活動地域)における農業・農村生活について、重要と思われる課題を一つ取り上げ、それを解決するために普及活動をどのように進めるか具体的に述べなさい。
課題(ア)
1 ある施設園芸農家の昨年1年間の経営概要は以下のようであった。
農業粗収益2,480万円,農業経営費1,530万円(内減価償却費280万円),経営費の固定・変動費の内訳は,固定費810万円,変動費720万円となった。また,そのうち3名合算の専従者給与合計は450万円,年間家計費980万円であった。
この農家の農業所得を求めなさい。あわせて,家族労働報酬単価を,専従者農業労働時間計を6,780時間として算出しなさい。なお,この農家の居住県の一般労賃単価は,1,240円であった。
農家経営のゆとりを試算したところ,家計費を固定費に含めた場合の,農家経営ゆとり分岐点は2,150万円,ゆとり分岐点比率が87,従って農家経営ゆとり率は13であった。
以上の数値に基づいて,この施設園芸農家を農家経営の健全性の視点から評価しなさい。
2 「男女共同参画社会基本法」,および「食料・農業・農村基本法」の施行にともない,農村社会における男女共同参画をより効果的に進める具体的施策が課題となっている。女性の農業委員,JA理事など見える部分としての「社会参画」に関しては積極策がとられているが,農家生活における農業生産および生活面での男女共同参画は進んでいない状況にある。これらの点をふまえて,次の2点について述べなさい。
1)どのような形で農家生活における男女共同参画の実現に向けて取り組むか具体例をあげて述べなさい。
2)あなたの県の実情をふまえ,このことに関して,普及活動としてどのような積極策を展開できるか提案しなさい。
3 次の語句について5問選び,200字程度で述べなさい。
(1)食生活指針
(2)ビオトープ
(3)多面的機能と緑の政策
(4)統計とジェンダー視点
(5)介議保健サービスの選択と自己資任
(6)生活習慣病
(7)103万円の壁
課題(イ)
1 酪農家であるAさん(50歳)は,酪農家の若妻会組織化(初代会長),義父との養子縁組,自分名義の土地取得.家族経営協定の締結,アイスクリームの製造許可の取得など積極的に活動をしている。農村女性として,それぞれが何を意味するのか,また,Aさんの生活経営の支援にあたってどのような点に留意すべきかについて述べなさい(Aさん夫婦,息子夫婦の二世代農業専従,搾乳牛100頭)。
2 先学の言葉に「生活中心主義にたたない限り,農業の合理化はありえない」,「生活設計を持たない生産計画は崩壊する」というのがある。このことに関連する活動事例を1つあげ,その経過,普及センター内協カ関係,成果と残された課題について簡潔に述べなさい。活動事例がない場合は,先学の言葉に対する感想を述べなさい。
共通課題(ウ)
(1)最近の社会情勢の変化に対応して、普及事業における農業及び生活上の課題を解決するための総合的活動が求められています。
これを進めるにあたり、どのようなことに留意すべきかあなたの考えを述べなさい。
(2)あなたの地域(都道府県または活動地域)の農業または農村生活について、重要と思われる課題を一つ取り上げ、その内容を説明し、課題解決のための具体的方法を述べ、また、その課程において専門技術員に期待される役割を述べなさい。
農業経営の過去問ア、イのテキストデータについては神奈川県の北見専技から提供していただきました。ありがとうございます。