火傷と汗



夏の真昼 溢れる太陽の光の中で焚く火から
透明の炎が噴き上げてぼくの指を焼いた

赤い薔薇「サマー・ホリデー」の鋭い棘が
飛び退いたぼくの頬をかすめた

筒口から噴き出す水に浸して指の痛みをなだめながら
全身からにじみ出る汗に進化論的な快感を覚える

というのも太古 海からのこのこと上がってjきた先祖の魚が
体内に持ち込んだ潮がポタポタと垂れるので。