鶏の用語解説(は)

用語 読み方  解説
はい  卵黄表面にある径2〜3ミリメートルの白い部分をいう。[胚盤]
 孵化の初期段階における発生した個体(ヒヨコになる部分)をいう。
廃鶏 はいけい  採卵期間を終えた、または採卵のピークを過ぎた卵用鶏のこと。
 廃鶏は鶏肉としても市場に出荷され鶏肉全体の10%近くを占めます。
配合飼料 はいごうしりょう  これのみ与えれば必要な栄養分を充分まかなえるように種々の原料を配合した飼料。
 飼料はその栄養価によって濃厚飼料(のうこうしりょう)と粗飼料(そしりょう)とに分類される。
 また、配合飼料の他に混合飼料(こんごうしりょう)と単体飼料(たんたいしりょう)がある。
 配合飼料は完全配合飼料(かんぜんはいごうしりょう)とも呼ばれています。
羽色 はいろ  鶏[鳥]の羽の色。
嘴打ち はしうち  ヒヨコが孵化するときに嘴で卵殻の内側から穴を開ける行為。
放飼い はなしがい  平飼いのうち、日中屋外において鶏を飼育する方法。
 採卵鶏の場合、あまり広い敷地だと卵を集める手間も人件費もかかります。
 地鶏などの肉用鶏の飼育に向いています。
発生 はっせい  主に孵化中の受精卵に胚が形成された状態のこと。
 「発生が確認出来ました」などと喜び表現します。
破卵 はらん  卵殻および卵殻膜が破れている、またはヒビの入った卵。
 飼育環境(気温)によるストレス、カルシウム不足、高齢による卵殻質の低下などが考えられます。
攀禽類 はんきんるい  木によじ登る習性をもつ鳥。
 キツツキ、カッコウなど。
晩成雛 ばんせいびな  孵化直後、羽毛がなく巣内にて親の保護や給餌を必要とする雛のこと。⇔ 早成雛(そうせいびな)
 小鳥(フィンチ類、インコ類など)に多いのが晩成雛です。
パンティング Panting  鶏が体温を下げる目的で口を開けて行う呼吸。[喘ぎ呼吸(あえぎこきゅう)]
 口を開けてハッ、ハッ、ハッ(ハァー、ハァー)と息を切らしている状態をパンティング状態という。
 体温を下げるもう一つの行動は羽を膨らませ、ときにはパタパタとさせ熱を放出します。
 パンティングによる影響は、鶏の基本知識「鶏のストレスについて」を参照。
     


 鶏の用語解説(ひ)

用語 読み方  解説
ビークトリミング BeakTrimming  デビーク(DeBeak)を参照。
ヒートストレス HeatStress  暑さから来るストレス。[暑熱(しょねつ)ストレス]
 鶏の適温域は、13〜24℃の範囲とも、或いは10〜30℃の範囲とも言われています。
 ヒートストレスによる影響は、鶏の基本知識「鶏のストレスについて」を参照。
雛鶏 ひなどり  成鶏(せいけい)前の鶏のこと。⇔ 親鶏(おやどり)
 幼雛(ようすう)をヒヨコ、中雛(ちゅうすう)、大雛(だいすう)を雛鶏と呼ぶことが多い。
ひね鶏 ひねどり  主に採卵期間を終えた廃鶏(はいけい)のこと。[拈鳥(ひねどり)]
 古鶏(ふるどり)、老鶏(ろうけい)などとも呼ばれます。
ヒヨコ ひよこ  鶏の幼雛(ようすう)時期の呼び名。
平飼い ひらがい  鶏舎内又は屋外において、床面又は地面を自由に運動できるようにし鶏を飼育する方法。
 ケージ飼いと比べ鶏はストレスを感じることなく育ち、産卵箱に卵を産みます。
 卵はヨゴレやキズが付く前に人手により集める必要があるため人件費がかかり、 高価になります。ブランド卵(特殊卵)などの少量生産に向いています。
 床面積と飼育羽数の関係は、1坪当たり10羽程度と言われています。
 地鶏と称される肉用鶏の場合は、28日齢以降は平飼いで1平方メートル当たり 10羽以下と決められています。
     


 鶏の用語解説(ふ)

用語 読み方  解説
孵化 ふか  卵が孵(かえ)ること。
 受精卵が発生してヒヨコが産まれること。
孵化器 ふかき  卵を人工孵化させるための保温装置。
 鶏(にわとり)の場合、孵化に適した温度は 37.6〜38.0℃とされます。
不断給餌 ふだんきゅうじ  いつでも好きなだけ餌が食べられる状態の給餌方法。⇔ 制限給餌(せいげんきゅうじ)
冬羽 ふゆばね  冬に見られる羽衣。非生殖羽。 ⇔夏羽(なつばね)
 家禽となった鶏(にわとり)の場合は、換羽して冬に生える羽をいう。
ブラッドスポット BradSpot  血斑(けっぱん)を参照。
孵卵 ふらん  「孵化(ふか)」を参照。
孵卵器 ふらんき  「孵化器(ふかき)」を参照。
ブランド卵 ブランドたまご  鶏の品種、飼育方法、鶏に与える飼料などに工夫を凝らした卵をいう。
 ブランド卵は特殊卵とも呼ばれ、その種類は600種類を超えると言われている。
古鶏 ふるどり  ひね鶏(ひねどり)を参照。
フレーク飼料 フレークしりょう  穀類原料(トウモロコシ、マイロ、大麦等)を加熱・加湿し薄片にした飼料。
 飼料の配合成分を均一に維持できるため飼料効率の改善を目的とする。
 フレーク(Flake):薄片。薄片に加工した食品。
ブロイラー Broiler  肉用の鶏の一種。 肉用鶏(にくようけい)を参照。
     


 鶏の用語解説(へ)

用語 読み方  解説
ペレット飼料 ペレットしりょう  粉状の飼料を短い円柱状、または粒状に加圧成型した飼料。
 飼料の配合成分を均一に維持できるため飼料効率の改善を目的とする。
 ペレット(Pellet):小粒、錠剤。粒状のえさ。
ヘンデイ産卵率 ヘンデイさんらんりつ  一定の期間における群れの産卵個数を延べ羽数で割った数値。
 ヘンデイ産卵率(%) = 期間内の産卵個数 ÷ 期間内の延べ羽数 × 100。
 ヘンデイ産卵率は、生存した鶏の1羽あたりの産卵率といえる。
ヘンハウス産卵率 ヘンハウスさんらんりつ  一定の期間における群れの平均産卵数を開始時の羽数で割った数値。
 ヘンハウス産卵率(%) = 期間内の平均産卵数 ÷ 期間開始時の羽数 × 100。
 ヘンハウス産卵率は、鶏の死亡率も加味した産卵率といえる。
     


 鶏の用語解説(ほ)

用語 読み方  解説
抱卵 ほうらん  親鶏が卵を温めること。