kobito_d奮闘する教官たち


W杯記念・オリバー・カーン騒動 


 このホームページでは、「講師は爆笑するしかない話」をはじめ、いろいろな学生の生態、いや実態に触れております。
 それで、たまにこのようなメールをいただいたりします。

 講師の人も、やっぱり人間だったのですね。

 もちろん、大学には、学生だけでなく、教授・助教授から助手や非常勤講師に至るまで、いわゆる教官たちも生息しているわけです(笑)が、やっぱり人間です(^_^;)他の世界の人と比べて特別に寛容で忍耐強いわけでもなく、ささいなことですぐキレる(かも知れない)人間です(^_^;)
取り扱いには注意しましょう(笑)

 というわけで、ここでは、イマドキ学生と奮闘する、教官たちの姿も取り上げていこうと言うわけです。


 教官連が頭を悩ますことの一つに、学生の「私語」があります。私の知る限りでも、堪忍袋の緒をぷちっと音を立てて切らせ、手元の受講票をぐちゃぐちゃかきまぜながら激怒した方がいらしたそうです(汗)

 しかし、教官連の方でも、負けてはいません(笑)何とか、学生たちを授業に集中させようと考えます。

 一つの手段として、「私語する学生の名前を覚える」というのがあります。
(私も、それ式をやります(^^))

 例えば・・。

 ある教官は、私語する学生の居場所を大体見当つけておき、受講票(出席を取る用紙ですね)を配る時に、私語学生にだけ、なにかしら印を付けたものを配っておくそうです。
 そうすると、後でそれを回収すれば、私語学生の名前がわかります。そうすれば、もうこっちのもの(^^)v

 次の授業から、話し声が聞こえ出すと、「○○くん、聞いているかい?」「××くん、君はどう思うかね?」と質問攻めにし、また、廊下ですれ違えば、「△△くん、元気かね、勉強してるかね?(^^)」と、いちいち名前を呼んで、話しかけるそうです。
 これは、てきめんに効果あるとか(笑)
 私語する学生は、いなくなるそうです。

 もっとも、私が感じていることですが、いわゆる世間的に「いい学校」では、私語はありません。そして、優秀です。
 でも、どこか物足りなかったりして・・(^^ゞ  (おいおい(汗))  


 学生と教官のバトルと言えば、やはり、何と言っても出欠でしょう(笑)

 出席を取るには、「○○くん、××さん・・」と、名前を読み上げて確認するやり方と、受講票とか、出席カードとか、ところによって呼び名は違うようですが、一枚一枚カードを配って、回収するやり方がありますね。
 どちらにも、それぞれ特色があります。

 名前を読み上げられた場合、代返を頼まれた人が、友達に代わって返事をすることになります。
 うまくいくときもあるでしょうけど(笑)同じ人が2回(あるいはそれ以上!?)、返事をするわけですから、狭い教室などでは、気が付かれることもままあります(笑)
 まれに、何人か同時に返事をしてしまったりすることもあるようです(^^;)
 事前の連絡がうまくいってなかったのでしょう。
(いつだったか、友達が自主的に(?)代返したあとで、その当人が、「遅刻しました〜(^o^)」と入ってきたことがありましたっけ(爆))

 出席カードを配られた場合は、クラスメイトに余分にカードを取ってもらって、名前や学生番号を書いて、さりげなく提出してもらう、というやり方になります。
 この場合、教官が几帳面ですと、一人一人にカードを手渡し、余分なカードを与えないようにするでしょうね(^^ゞ
 もっとも、他の授業のときに、余分なカードを手に入れるチャンスがあったならば、日頃から入手しておく方法がありますね(^^;)
 出席カードが何色もある場合も、なかなか有効でしょう(おいおい(^^;))

 この学生の努力(?)を粉砕している教官もいるそうです。
 その先生の授業では、出席カードを一枚一枚配るのですが、それに穴を開けておくそうです(笑)もちろん、毎回、穴の位置を変えるそうです。
 単純ですが、なかなか有効ですね(^o^)

 さらに、出欠に情熱を思い切り燃やしているとしか思えない教官の話も聞いたことがあります。  一見、何の変哲もない(?)普通の出席カードが配られるのですが、実は、裏に特殊な薬品が塗られているそうです。
 学生たちに配って、回収した後、飼犬に匂いをかがせて、判別しているとか・・(^^;)
(そこまでする?と思わなくもないような・・(^^ゞ)

 代返についての昔の大学でのエピソードをご紹介いたしましょう。
 学生たちの代返に気づいたその先生は、もう一度出席を取り直しました。二度目は、代返をする学生は、いませんでした。
 すると、その先生は、

「君たちは、自分を殺して、友人を生かすべきであったね」

と、おっしゃったそうです。
(この話は、元東大総長の矢内原忠雄先生のエピソードであったと思います)


 今回は、「忘れ物」について、お話してみましょう。
 よくある(?)光景ですが、

「え〜と君、この問題をやってみて」
「・・教科書ないんですけど」
「ないって??」
「・・忘れました」
「忘れたって・・(^_^;)誰かから貸してもらったりした?」
「・・いいえ」
「友達に見せてもらえば?」
「・・・・・・」
(イライラ・・)見せてって言ってみた?あるいはコピー取ったりとかは?」
「・・いえ」
(イライライライラ・・)

 まあ、その、ひょっとしたら、教科書がない、と言うと、当てられるとか問題を解くとかの面倒な(!)ことは免れるのではないか、という期待、読みのようなものがあるのかも知れないとは思いますが(汗)
 それはそれとして、「教科書ないんですけど」とか「教科書忘れたんですけど、どうしたらいいんですか?」と言われた教官たち、血圧を上げてます(爆)

 特に、「どうしたらいいんですか?」の学生たち、生まれてこの方忘れ物などはしたことがないのでしょうか?(笑)
 私自身の経験からも(笑)中学や高校のとき、教科書や辞書を忘れた時は、他のクラスの友人たちを片っ端から当たって、貸してもらいます。
 大学生になると、共通の教科書は使わない場合も多いでしょうけど、そこはそれ、その部分だけコピーを取って見るとか、できるでしょう。コピー範囲を間違えたら、ご愛敬ということで(爆)
(そういう学生もいましたっけ(^_^;))
 もっと簡単に、隣の席の人に見せてもらう、なんてこともできますよね。

 学校にもよりますが、辞書など、忘れた人が講師室などにあらかじめ借りに来るようなこともありますね。もっとも、うっかり花文字で書かれた辞典を持って行ってしまって、パニックになっていた人もいましたけど(笑)

 教官によっては、「教科書を忘れたときには、他のクラスの人に借りるか、あらかじめコピーしておくこと!」などといったメモを作って配っている人がいて、最初のうちは私も、「なんてそこまでいう必要があるのかな〜?」と思ったりもしたのですが、最近では、うん、それも必要なのかも知れない、などと思ったりもして・・(^_^;)
 しかし、いろんな場合に、臨機応変に動けるようにしておかないと・・私だって(教える立場で)教科書忘れたりすること、年に一度くらいはあるんですから(・_・;)

 しかしながら、ごくまれに教科書はおろか筆記用具も持たないで、授業中固まっている人たちがいたりするんですが、あれって苦痛じゃないんでしょうかね・・(汗)


 そうそう、教官と学生には、ジェネレーションギャップというものがあったりします。

 ある先生が、「はしなくも・・」という表現を使ったところ、「せんせ〜、古典語しゃべってる〜(^^)」と言われ、いたく傷付いたそうです(^_^;)
 その他、「いささか」なんでいう表現が、古い、という話も聞きましたっけ。

 これらの言い方は、私の世代から見ても古い言い回しかも知れませんが(爆)しかし、私こと謎の講師も、学生たちと年代が離れるにつれて、あれこれ苦労しております(笑)
 プロ野球の話なんて、うっかりできません(^_^;)私、ハタチ前後の人と話していて、「コバ監督?それ、誰?」と言われた時に、かなりびっくりしたしました(汗)
 半分だけしか見えない、古葉竹識監督(広島)なんて言っても通じないのね・・どーせ、日の丸飛行隊と言えば、笠谷だし・・(さらに墓穴を掘っているような・・)

 また別の先生が体験したことです:

「きみ、名前なんていうの?」
「アンナです」
「あんな・・?随分変わっているね・・(しばし悩む)」
「(!)センセ!もしかして、名字聞いてるんですかあ(゚o゚)」
「ん?」
「やっだあ、それだったら、今度からみょーじって言って下さいよお。わかんないじゃないですかあ?」
「う・・」

 これは、ひょっとするとジェネレーションギャップだけが問題なのではないかも知れませんが(^_^;)
 その先生はめげずに他の学生を捕まえ、

「きみ、名前は?」
「・・タナカです」
「ほら見ろ、普通、名前って聞かれたら、名字を答えるものなんだ!」

と、言ったそうです(^O^)
(タナカくんも気の毒だったかな・・?)



講師室へ戻る

ホームページへ戻る