巻之十三 
分離動詞・非分離動詞




 オランダ語の動詞には、前綴りを持つものが、たくさんあります。
 前綴りには、アクセントのあるものと、アクセントのないものがあり、アクセントのある前綴りは、動詞本体と分離して使われ、分離動詞と呼ばれます。


 'aankomen 到着する 
 Ik kom om acht uur in Utrecht aan. 私は8時にユトレヒトに到着する。 


 アクセントのない前綴りは、分離しないので、非分離動詞と呼ばれます。


 onder'zoeken 研究する 
 Hij onderzoekt het probleem. 彼はその問題を研究する。 


 ドイツ語を知っている人には、おなじみのことでしたね(^^ゞ
 同じ前綴りでも、アクセントの有無によって分離するときとしないときがあることも、ドイツ語と同じ感覚です。


 'ondergaan 沈む 
 Het schip ging onder. その船は沈んだ。 


 非分離動詞の過去分詞には、ge- がつきません。


 bevallen 気に入る  beviel  bevallen 
 geloven 信じる  geloofde  geloofd 
 vergeten 忘れる  vergat  vergeten 
 ontmoeten 会う  ontmoette  ontmoet 


be-, ge-, ver-, her-, er-, ont- のつく動詞は、非分離動詞です。
her- (wieder 再び、元どおりに、の意)は非分離動詞ですので、ドイツ語の her- (分離前綴り)などと紛れないようにした方が良いかもしれませんね(;^^)

 分離動詞の過去分詞は、ge- を、前綴りと動詞との間に挟んでやる形になります。


 opstaan 起きる  staond op  opgestaan 
 afhalen 迎えに行く  haalde af  afgehaald 
 voorstellen 紹介する  stelde voor  voorgesteld 


 過去分詞、あるいは過去形の作り方は、本当にドイツ語と同じ感覚で行きますが、te を用いた不定詞は、微妙に相違点があります。


 Heeft U morgen vroeg op te staan? あす、早く起きる必要がありますか? 


 ドイツ語だったら、aufzustehen と、分離前綴りと zu と動詞部分と、みなくっつけて書きますが、オランダ語では、op te staan のように、離して書きます。

 従属節の場合は、定動詞は後置されるので、前綴りは分離しないで使われます。


 Toen de zon onderging, liepen wij naar huis. 日が沈んだとき、私たちは家へ歩いて帰った。 


 不定詞や接続詞については、別の機会に詳しく述べることにします(^^ゞ



戻る