巻之六 
人称代名詞の目的格




 オランダ語では、人称代名詞は、主格の他、目的格があります。
これは、英語と同じですね。ドイツ語には、3・4格の区別がありますが。


人称代名詞:
 主格   目的格  主格   目的格 
 単数 ik   mij, me   複数 wij, we   ons 
 jij, je   jou, je   jullie   jullie 
 hij 
 zij, ze 
 het 
  hem 
 ze, haar 
 het 
  zij, ze   ze; hen, hun 


 敬称の2人称は、主格・目的格とも、U, u になります。

 3人称の複数の、hen と hun の使い分けは、hen が直接目的語(および前置詞の後)で、hun は、間接目的語ということになります。
hen と hun は、人に対してのみ使われますが、文語的な用法であって、普通は ze が使われます。


Ik geef ze(hun) het boek. 私は彼らにその本をあげる。
Ik doe het voor ze(hen). 私は彼らのためにそれをする。


中性名詞は、het で受けますが、明らかに男か女かわかる人物については、 hij や zij が使われます。


 het jongetje 少年 → hij(hem) 
 het meisje 少女 → zij(ze, haar) 


なお、het は前置詞の後では使われず、er + 前置詞、アクセントのある時(及び文頭で)は、daar + 前置詞の形になります。


 voor de auto その車のために → ervoor, daarvoor 




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