巻之三 
名詞と冠詞




 オランダ語には、不定冠詞の een と定冠詞の de 、het があります。

 オランダ語でも、名詞の性の区別がないわけではないのですが、不定冠詞は、een だけです。
 定冠詞は、中性名詞が het 、その他の共性 ― ドイツ語の男性名詞と女性名詞 ― は、de となります。
 複数形も、定冠詞は de です。


不定冠詞:
 een man 男 een vrouw 女 een boek 本 

定冠詞:
 単数 de man  de vrouw  het boek
 複数 de mannen  de vrouwen  de boeken


 要するに、中性名詞の単数以外は、de となるわけなんですねφ(..)メモメモ

 不定冠詞の een は、口語の発音に従って 'n と書かれることもあります。

 それから、原則として、格変化はありません。
 ドイツ語で2格を使うようなところで、前置詞を使うわけですね。


van de man その男の


 この辺、英語と似てますね。→ of the man

 ただし、書き言葉や決まり文句なんかの場合に、古い変化形が使われることもあります。


de liefde der moeder 母の愛


(これについて、今はこのような言い方はしない、と現役オランダ人の方に指摘されました。ご参考までに)



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