え〜、それでは今日はまず、zu 不定詞について見てみましょう。
不定詞、というのは、要するに動詞が人称変化とかしていない、辞書に載ってるそのままの形のことをいう訳ですが、zu 不定詞というのは、それに zu を付けたものになります。
(そのまんまですね・・(^^;))
言わば、英語の to を使った不定詞とパラレルに考えていいと思います。
例えば、「学ぶ」という動詞の不定詞は lernen ですが、「学ぶこと」という zu 不定詞は、zu lernen となります。また、「ドイツ語を学ぶこと」でしたら、Deutsch zu lernen です。
不定詞 | lernen |
zu 不定詞 | zu lernen |
zu 不定詞句 | Deutsch zu lernen |
なお、zu 不定詞句は、最後に置かれます。
(だから、Deutsch zu lernen と、zu lernen が Deutsch よりも後に来るんですね)
分離動詞では、zu は、前綴りと動詞の間に入ります。
einkaufen 買い物をする → einzukaufen |
それでは、実際に文章の中で見てみましょう。
Deutsch zu lernen, ist lustig. ドイツ語を学ぶのは楽しい。 |
仮主語の es を使うこともできます。
Es ist lustig, Deutsch zu lernen. ドイツ語を学ぶのは楽しい。 |
es 云々については、後で説明します(^^)
(う〜ん、ドイツ語を学ぶのは、ホントに楽しいんでしょうか(爆))
後、このような言い方もあります。
Ich habe keine Zeit, Deutsch zu lernen. 私にはドイツ語を学ぶ時間がない。 Ich habe keine Lust, Deutsch zu lernen. 私はドイツ語を学ぶ気がない。 |
(この、Zeit haben 時間がある、Lust haben 〜する気がある、という言い回しも知っていると便利です(^^))
また、特定の前置詞と一緒に、決まった言い方もあります。
ohne 〜 zu 〜することなしに um 〜 zu 〜するために statt 〜 zu 〜するかわりに |
これも、実際の文章で見てみましょう。
Hans fährt nach Deutschland, ohne Deutsch zu lernen. ハンスはドイツ語を勉強しないでドイツに行く。 Maria fährt nach Deutschland, um Deutsch zu lernen. マリアはドイツ語を学ぶためにドイツに行く。 Statt zu arbeiten, geht er ins Bett. 彼は勉強する代わりにベットへ行く。 |
まあ、こういう言い方があるって知っておくと、文章を読んだりする時に楽になりますね。
それでは今度は、es について説明します。
え〜、非人称の es というやつですね、中性の代名詞じゃなくて。
まず、さっきちょっと言いかけた、仮主語の es があります。
Es ist lustig, Deutsch zu lernen. ドイツ語を学ぶのは楽しい。 Es ist nicht sicher, ob er heute kommt. 彼が今日来るかどうかははっきりしない。 |
こういう時の es は、訳す必要はありません。
同じく、雨が降ったとか雪が降ったとか、暑いとか寒いとか、あるいは時刻とか日付とか季節とか、そういう時の es も、訳さない es ですね。英語の仮主語の it と一緒と考えていいですね。
Es regnet. 雨が降る。 Es ist kalt. 寒い。 Es ist Frühling. 春だ。 |
なお、暑いとか寒いとか言う場合、語順によっては、es が省略されることもあります。es が文頭に来ない場合ですね。
Mir ist kalt. 私は寒い。 |
(特に生理的な表現の場合は、文頭以外では、まず省略されます)
それから今度は、決まりきった言い方に使われる es です。
Es gibt einen Tisch. 机がある。 |
この、es gibt + 4格 の構文は、大切なので、覚えておいて下さいね。間違っても、「それが与える」なんていうふうに訳してはいけません(^^メ)
英語の there is/are 構文みたいなものですね。
それからもう一つ、やはり決まりきった言い方です。
Wie geht es Ihnen/dir? 元気ですか? Danke,es geht mir gut. ありがとう、元気です。 |
ええ、これは、よく教科書の最初に、ドイツ語の挨拶として載ってたりしますね。覚えてますか?
(・・・・・・)
ともかく(^^;)もし知らなかったり、忘れていたりしたら、今ここで覚えてしまいましょう。
それじゃ、ここのところは、もういいですか・・。