第23週 比較



さて今回は、比較の言い方です。AはBよりも大きいとか小さいとか、同じくらいだとかいう、比較ですね。

ドイツ語でも、英語と同じように、形容詞に語尾をつけて、比較級、最高級を作ります。原則として、比較級では、er を、最高級では、st をつけます。

(最上級、とも言いますね)


 原級  比較級  最高級 
------ ------er ------st
klein 小さい kleiner kleinst


ものによっては、ウムラウトしたりするものもあります。
それから、不規則なものや、スペルがちょっと変わったりするものもあります。


 原級  比較級  最高級 
alt  年を取った älter ältest
groß 大きい größer größt
hoch 高い höher höchst
nah 近い näher nächst
gut 良い besser best
viel 多い mehr meist


この gut - besser - best なんてのは、英語で言う good - better - best とパラレルになってますよね。英語の t の発音が、ドイツ語では s になっていることも、よくありますし。

(Wasser(独) - water(英) なんかもそうですよね)

viel - mehr - meist なんて言うのは、much - more - most なんていうのを連想させますね。

では、これらを実際に使ってみることにしましょう。
まず、原級を使った、「AはBと同じくらいの・・だ」という言い方ですが、英語で as 〜 as となるところを、ドイツ語では、 so 〜 wie となります。


Hans ist so alt wie Peter.


それから、比較級を使った、「AはBよりも・・だ」という言い方は、 比較級プラス als となります。英語で than となるところを、ドイツ語では als になるんですね。


Otto ist älter als Hans.


そして、最高級を使った、「Aは最も・・だ」という言い方ですが、これには2通りあります。
さて、Hans、Peter、Otto のうち、もっとも年長なのは誰でしょう?(笑)


Otto ist der älteste.
Otto ist am ältesten.


え〜と、der ---ste とか、am ---sten というように、e とか en とかついているのは、形容詞の格変化のためです・・形容詞の格変化、覚えてる?(^^;)

(・・・・・(汗))

der は、男性の1格ですから、格語尾は -e となります。am というのは・・何でしたっけ?

(・・・・・(^^?))

an dem のことでしたよね(;^^) dem の後に来る形容詞は、語尾が -en がつきますよね。
もっとも、いちいち理屈が面倒だったら、am ---sten 、あむ・・すてん、とかいうように覚えちゃった方が楽かも知れませんね(笑)

他のものとの比較ではなく、同一のものが異なった条件で比較されて「〜の時が最高だ」という時は、am --sten が使われます。


Der Fuji ist im Winter am schönsten.


「富士山は冬がもっとも美しい」なんて時ですね。

副詞や形容詞の副詞的用法の時は、もっぱら am ---sten の形になります。


 原級  比較級  最高級 
------ ------eram ------sten
gern 好んで lieber am liebsten


また、付加語として、名詞の前に置かれた時は、冠詞の有無や名詞の性や格に従って、格変化します。


der ältere Mann


赤で書かれた部分は、格語尾となります。
この der ältere Mann と der alte Mann を比べると、der alte Mann の方が実際問題年取っている、なんてことは納得できますか?

(・・・・・?)

つまり、der ältere Mann というのは、「比較的年を取った男」という意味になります。それに対して、der alte Mann は、絶対的に年を取っているわけですね(笑)

じゃ、この比較のところはいいですか・・。