- 登山口には前日に着き、車の中で寝た。朝食を簡単に済ませ、登山届けを書いて出発した。
- 最初は植林帯だった。トラツグミが鳴いていた。一合目を過ぎ、ジグザグの急坂を登ると、美しいブナ林になった。足元にはマイヅルソウがたくさん咲いていた。三合目から四合目にかけてはハルゼミがたくさん鳴いていた。
- 四合目までに熊の糞を2箇所、四合目から五合目の間で3箇所で見た。最初は数えていたが、途中で面倒になりやめてしまった。熊よけの鈴を鳴らしながら登っていった。五合目で札幌から来た3人組に追いつかれた。3人組は熊よけの笛を時々ピーッと鳴らしていた。
- 五合目からの登山道脇にはシラネアオイがたくさん咲いていた。六合目はハエが多かった。臼別岳への登りは急で、いつまでたっても着かない感じがした。ようやく着いた臼別岳からは目指す遊楽部岳が見えた。ハエが多かった。後発登山者の笛が下から時々聞こえた。これから進む鞍部付近に熊がいないか確認したが、幸い動くものは見あたらなかった。
- 遊楽部岳へはいったん鞍部へ下った。雪渓を二箇所通った。脇にはカタクリが咲いていた。鞍部付近の登山道脇にはツバメオモトやシラネアオイが咲いていた。途中のぬかるみには登山靴の跡に混じって、熊の足跡が有った。
- 台地状の山頂部はハイマツにおおわれていた。西端にある最高点を過ぎ、東端近くにある山頂標識まで行った。山頂からは北に狩場山が見えた。山頂もハエが多かった。ほぼ一緒に着いた3人組に「熊の糞が多かったですね」と声をかけると「全部で20くらい有った」との返事だった。やがて15人ほどの団体が来て騒々しくなったので山頂を後にした。
- 帰りは、大勢の登山者で今日は熊も出ないだろうと、のんびりと下った。