- 登山口の駐車場には原付が1台停まっているだけだった。小雨が降っているのでレインウェアを着た。出発準備をしている間に山菜を担いだ原付の主が下りてきた。
- 橋を渡って林道を少し登ると休耕田を利用したウドの畑に出た。畑が終わると杉の植林帯になった。やがて雑木林の尾根になった。ヤマツツジが少し咲いていた。
- 登山道には何合目かを示す標識が付いていた。二合目から三合目までは短かった。三合目から四合目にかけてはブナの森だった。ヤマツツジも少し咲いていた。森の奥からジューイチの鳴き声が聞こえてきた。
- 「至御宝前」と記された石柱の有るところは展望が開けていた。山の上の方は雲の中だった。六合目付近は急登だった。
- 標高720m付近のブナの森を過ぎるとヤセ尾根の急な登りになった。岩は濡れて滑りやすいので注意して登った。鎖場も有った。次第にガスが出てきた。
- 九合目は小さなピークになっていた。母狩山への分岐が有った。左に曲がり少し下った後、最後の登りになった。ムラサキヤシオがところどころに咲いていた。山菜採りのベテランのS氏はそこかしこでコシアブラを採りながら登っていた。足元にはショウジョウバカマが咲いていた。カタクリは花びらが閉じていた。右手には雪渓が見えた。山頂間近では雪を踏む所も少しだけ有った。
- 山頂は霧で展望は無かった。風が吹くと木からしずくがパラパラと落ちた。
- 下りは木の根が滑りやすかった。注意しながら下ったが、数回滑って転んでしまった。「至御宝前」の石柱の所まで下った頃には雨がやみ曇り空になった。三合目の少し上でゆっくり休み、ブナ森をゆっくり楽しんでから下った。
- この日、結局、山中では他のグループには会わなかった。夜は鶴岡市南部の湯田川温泉近くの旧民家を借りて宴会をした。裏山で採った竹の子に舌鼓を打った。