- 今回は9月16日に実施予定の会の山行の下見で、参加者は1年前と同じ4人だった。
- 南郷バス停から林道を進んだ。少しぬかるみがあった。途中のゲートには車が1台駐車してあった。落合橋手前で左手に下る少し草深い踏み跡を通って入渓した。水量は前回とはぼ同じだった。
- すぐに熊倉沢との分岐になった。左手の矢沢に向った。釜を3-4箇所迂回しながら進んだ。太ももまで水に浸かった。間もなく左手上に伐採地が見えた。前回は伐採の真っ最中で伐採した木がトンネル状に沢の上に渡されていた。今回は明るい伐採跡を上に見ながら通過する事ができた。
- 50cmの小堰堤は、前回は左端に倒木がかかっていて直登できた。今回は倒木は流されていて手がかりが無く、林道に上がって巻いた。林道から沢に下りる場所が見つからず、最初の2m滝の上まで行って沢に戻った。
- 沢を快適に登って行くと息絶える寸前の15cm位のイワナが岩の上にいた。どうすることもできず、そのまま岩の上に横たえて通り過ぎた。蛇の姿を見た後、更に進むと、先頭者が「何これ」と驚いた声を上げた。まだ白骨化していない鹿の遺骸が有った。周囲には異臭が少しただよっていた。さっと通過し、二つ目の2m滝の左側岩場を無心で登ってから川原で休んだ。鹿のことを思い出さないようにしながら昼食を食べた。
- 釜の有るナメ滝を登って行くと、5m堰堤の手前に着いた。前回は堰堤の200m下流で簡単に林道に上がって迂回できた。今回は林道が補修され新しい護岸ができていた。簡単には登れず、護岸脇の少し足場の悪い斜面を登った。念のため後続者にはロープを張った。護岸から林道への下り2mも念のためロープを使った。更に林道から沢への戻りも少し足場が悪かった。
- 沢はナメが多くなり、快適に登って行った。やがて2段3mの滝に着いた。流れのそばは登りにくかった。1段目は流れの左側を3点確保して登り、2段目は流れの右側を登った。2段目は少し難しかったのでそのまま左側を登った方が良かった。滝通過後、黒い岩でできたきれいなナメを快適に登って行くと終了点の山ノ神橋に着いた。橋の横にはクズの花が咲いていた。
- 帰りは沢横の林道をゆっくり下って南郷バス停に戻った。バス停のあずまやでワインをいただきながら帰りのバスを待った。
- 今回は、1年前と同じ沢なのに変化した所が多く、新たな気持ちで楽しめた沢だった。