- 茅野駅からのバスは、ほぼ満員だった。美濃戸口で腹ごしらえをし、登山届に記入して出発した。
- 曇り空だった。歩き始めてすぐの林道脇にはベニバナイチヤクソウが咲いていた。美濃戸山荘に近づくとシラカバ林の中にレンゲツツジが咲いていた。
- 美濃戸山荘からも、しばらくは林道歩きが続いた。メボソムシクイが盛んに鳴いていた。堰堤のところから本格的な山道になった。沢を左右に渡りながら登っていった。やがて正面に横岳の荒々しい絶壁が見えて来た。
- 赤岳鉱泉は、本格的な夏山シーズンを前に、風呂の修理中だった。一つの風呂を男女交代で入浴した。
- 朝食も弁当にしてもらい、明るくなるとすぐに出発した。標高2370m位のところで樹林の間から阿弥陀岳と赤岳が見えたので休んで朝食を食べた。雲一つ無い快晴だった。
- 標高2500m付近の樹林帯では登山道に雪が残っていた。赤岩ノ頭で展望が開けた。稜線の赤岳鉱泉寄りには雪が少し残っていた。
- 硫黄岳は広い山頂だった。登山者が15人位いた。荷物を置いて荒々しい火口の縁を少し散歩した。
- 硫黄岳山荘の横には、お花畑があり、キバナシャクナゲやオヤマノエンドウが咲いていた。ウルップソウは下の方だけ花びらが紫になって咲き始めていた。
- 横岳への登りでは、ところどころにキバナシャクナゲが咲いていた。山頂手前から荒々しい岩場になった。ハシゴや鎖場を通り横岳山頂に着いた。山頂には15人ほど登山者がいた。
- 横岳山頂から地蔵仏にかけても荒々しい岩場が連続していた。オヤマノエンドウがたくさん咲いていた。稜線を諏訪側に回り込む場所付近ではツクモグサが多く咲いていた。
- 地蔵仏に着くと天気が少し悪くなり赤岳はガスの中になってしまった。赤岳は中止し行者小屋に下山することにした。地蔵尾根は最初が急だった。ルリビタキがしきりに鳴いていた。
- 行者小屋で、お茶を沸かして休憩した。赤岳から下りてきた登山者が大勢休んでいた。どの人も山頂に登れた事で、満足そうな様子だった。
- 美濃戸山荘からは行きと同じ林道歩きだった。暑い日差しの中を下った。行きにはいなかったハルゼミがたくさん鳴いていた。美濃戸口でバスを待つ間に、お風呂に入って汗を流し、ビールで祝杯を上げた。