- 長野駅で14:30に待ち合わせた。車で秋山郷に向かった。志賀高原から秋山郷への下りの道は紅葉の盛りだった。
- 登山口の狢平に着い時はまだ明るかった。すでに数台の車が止まっていた。鳥甲山への急な尾根が迫って見えた。駐車場のそばには水場が有った。車の中で食事をするうちに、すっかり暗くなった。満天の星が見えた。
- 翌朝、まだ暗いうちに起きた。月は雲の間に見え隠れしていた。朝食のラーメンをとっているうちに明るくなった。支度をして出発した。
- 最初は、少し黄葉の始まったブナ林を登った。急坂をしばらく登っていくと灌木が多くなり黄葉がきれいになった。やがて岩場の多い尾根の登りになり視界が開けた。谷の反対側には佐武流山から苗場山に至る稜線が見えた。行く手の稜線の右側は絶壁になっていて紅葉がきれいだった。
- 急な岩の尾根を登っていった。不安定な梯子がかかる岩場は慎重に通過した。やがてシラビソの樹林帯になり、「白くら」に着いた。展望はなかった。いったん下ると正面に両側が切れ落ちた岩場が見えた。道は岩場の上に登っていった。木が生えていなかった足のすくむ箇所だった。岩場の途中から右下にいったん下り、最後は岩を巻いて反対側に出た。
- やや緩くなった樹林帯の道を登っていくと、帰りに通る屋敷からの道と合流した。わずかの登りで山頂に着いた。樹林の間から志賀高原の横手山が見えた。
- 下り始めるとすぐに霧が出て来て展望が得られなくなった。時々登り返しのある道だった。登り返しで振り返ると霧の中に紅葉がきれいに見えた。谷の方を見ると霧の間から川の流れが遙か下に見えた。
- 最後は大きなブナの木のある林を下っていくと車道に出た。車が5-6台停まっていた。ほぼ一緒のペースだったツアーの車に便乗させてもらい狢平に戻った。狢平にも車が12-3台停まっていた。この山は、ほとんどの人が狢平から登り、屋敷に下りるらしく、山中では誰ともすれ違わなかった。
- 屋敷の温泉に寄り、志賀高原を経由して長野に戻った。