- 折立から雲ノ平を経ての山行も四日目後半。三俣山荘からの登りになった。眺めの良いテント場を通過して三俣蓮華岳へ登になるとコバイケイソウがたくさん咲いていた。はっきり見えていた槍ヶ岳には、いつの間にか雲がかかってしまった。三俣蓮華岳山頂には登山者が5-6人休んでいた。
- 三俣蓮華岳から下り、中山への登り返しになると左下のカールのところに熊が黒い点になって見えた。中山は最高地点の右側を通過した。中山からの下りではイワギキョウが咲いていた。鞍部付近は、稜線の右側では西風が冷たかった。鞍部からはミヤマリンドウやアキノキリンソウを見ながら双六岳へ向かった。
- 双六岳山頂には登山者が6人ほど休んでいた。トウヤクリンドウが咲いていた。槍、穂高連峰は雲の中だった。しばらく休んでいるうちに、大キレットが見えてきた。次第に雲が上に登って行き、奥穂高岳が見えて来た。最後には槍ヶ岳も見えた。
- 双六岳から下り初めは、ほとんど平坦でなだらかな台地状の稜線だった。正面にの槍ヶ岳の姿を楽しみながら歩いた。台地が終わると急な下りになった。槍ヶ岳を見ながら双六小屋まで下った。双六小屋のテント場は110張ほどだった。
- 最終日の五日目も快晴だった。テントには朝露がたくさん着いていた。シシウドやハクサンフウロが咲く稜線を進んで行った。くろゆりベンチは朝露がたくさん着いていて座れなかった。弓折分岐からの下りもシシウドがたくさん咲いていた。鏡平山荘の池からは池に映る槍、穂高連峰を楽しんだ。鏡平山荘からの下りのダケカンバの森ではメボソムシクイがたくさん鳴いていた。顔を斜め上に持ち上げながら甲高い声で鳴く姿を間近で見た。
- 秩父沢付近は石畳になっているところが多かった。秩父沢には木橋が架かっていたが、橋がなくても渡れる水量だった。林道に出てからはブナ林になった。わさび平小屋で一休みした後、新穂高温泉まで下った。バスの待ち時間で温泉に入って休んだ。