- 上越線が大雪のため運休で、越後湯沢から六日町まではバスに乗った。快晴だった。バスを下り、登山口へ行く途中で魚野川の橋を渡った。橋の上で坂戸山に登ると言う若い4-5人のグループに会った。
- 薬師尾根登山口で軽アイゼンを準備している間に、次々下りてくる人、登る人がいた。軽アイゼンやチェーンスパイクを着けた人に混じり長靴を履いている人も多かった。
- 登山道は1~2mの雪が積もっていた。人が歩くところだけは、しっかりと踏み固められていた。最初の植林が終わると桜の木が多くなった。汗をかいたので最初の休憩でジャケットを脱いだ。水をたくさん飲んだ。
- 休憩が終わってからは思いの外急坂が続いた。登山者が次々下山して来た。足早の登山者には次々抜かされた。下りてきた人が我々の大きい荷物を見て、「どこから来たんですか」と声をかけてきた。「東京からです」と答えると、「他にも登るんですか」と聞かれた。「ここだけです」と答えるとびっくりされた。「春も良いので、ぜひ来て下さい」と笑顔で言われた。
- 最後の急坂を登ると山頂に着いた。15人ほどがあちこちで休んでいた。八海山や、魚野川沿いの平地が良く見えた。雪を踏み固めて平地を作りシートを敷いて昼食休憩にした。
- 昼食後は稜線を大城に向かった。意外なほど尖った稜線を進み、小さなピークを過ぎるとトレースが無くなった。ラッセルを10分ほど続けて大城に着いた。平坦な山頂だった。振り返ると坂戸山が尖って見えた。八海山はいっそうよく見えた。
- 坂戸山への戻りでは2人の登山者とすれ違った。我々のトレースを利用して大城まで行っているのが見えた。
- 坂戸山山頂直下の急坂には半ば雪に埋もれたロープが見えた。行きには気がつかなかった。午後になっても続々と登山者が登ってきた。Tシャツの胸に大きく「坂戸山、ラ部」と書かれた団体も登ってきた。
- 硬く踏みしめられた雪に少し苦労し、登山口に着いたときには足がつりそうだった。バス停までの車道歩きは少し足が重たかった。上越線は帰りも運休だったのでバスで越後湯沢に戻った。