- 針ノ木峠の朝はガスが出ていた。遠くの山は見えなかった。蓮華岳方面は晴れていたが、前日登った針ノ木岳はガスの中だった。簡単に朝食を済ませ、テントの中に不要な物を置いて蓮華岳に向かった。
- 最初は急坂だった。針ノ木小屋がすぐ下に見下ろせた。少しゆるくなってきたところでコマクサやチングルマの実がたくさん見られた。ガスが出てきた。山頂かと思ったピークの向こうに本当の山頂があった。
- コマクサの群落の間を通ってガスの山頂に着いた。人は誰もいなかった。防寒のためレインウェアを着て岩陰で休んだ。しばらく待っていたがガスが晴れないので針ノ木峠に戻ることにした。
- 下りは登山者20人ほどとすれ違った。小屋の見える急坂まで来たときガスが晴れだした。テントで小休止した後、針ノ木岳に再度登ることにした。
- 針ノ木岳山頂には登山者が10人くらいいた。スバリ岳から次々登山者が登ってきた。立山山頂は見えなかったが、黒部湖はよく見えた。
- 針ノ木峠に戻り、手早くテントをたたんだ。ジグザグの道を下って雪渓に降り立った。軽アイゼンを着けた。前日より少し下が雪渓への降り口になっていて、その分、雪渓を歩く距離が短くなっていた。前日休んだ雪渓上の中州で休んだ。前日よりも雪解けが進んだような気がした。
- 大沢小屋からはブナ林の中を扇沢に向かって歩いた。
- 扇沢からのバスは混んでいたため2台に増発された。大町温泉で一風呂あび、缶ビールで祝杯を上げた。