- 田代平の避難小屋を出発して小白森に向かった。途中はブナの森が続いていた。少し黄葉していた。
- 小白森が近づくと勾配が緩くなり、やがて湿原に着いた。木道が敷かれていた。草紅葉と木々の紅葉がきれいだった。
- 大白森との鞍部は再びブナの森になった。道は前日の雨のせいもあり、少しぬかるんでいた。大白森は広々とした湿原だった。広すぎて木道のそばには木々が無く、紅葉を遠くから眺める感じだった。黄金色に輝いた湿原のはるか向こうには裏岩手縦走路の山並みが横たわっていた。
- 大白森から少し下ったところに真新しい大白森避難小屋が有った。小屋の中で休憩した。居合わせた秋田、岩手からの登山者3人におにぎりなどをごちそうになった。
- 曲崎山手前までは、ひたすら続くブナの森を歩いた。日も差して黄葉が一層きれいだった。写真を何枚も撮った。曲崎山への登りになると灌木が多くなり、やがて視界が開けた。振り返ると平らな大白森が見えた。
- 曲崎山からはオオシラビソとブナの混合森になった。針葉樹林の中に混じる黄葉を楽しみながら歩いていくと八瀬森山荘に着いた。山荘のすぐ先には湿原があった。夕日に照らされた紅葉がきれいだった。山荘の宿泊者は10人だった。
- 最終日は、今にも降り出しそうな曇り空の中を出発した。オオシラビソの森だった。ところどころに湿原が有った。どの湿原にも木道は無く、訪れる人は少ない様子だった。途中から本降りの雨になった。大深岳は展望もなく早々に立ち去った。
- 大深山荘で雨宿りをしながら昼食を取った。新築2年目で立派な小屋だった。一人でくつろいていたら、こんな雨の日は誰もが外での食事は敬遠するためか、相次いで3人組と8人組がやって来た。追い出されるように出発した。大深山荘の水場になっている湿原はコバイケイソウの黒い残骸がたくさん有った。
- 松川温泉への下り途中からはカエデ類が多くなり黄葉がきれいになった。特に1146mの標高点から丸森川にかかる橋あたりまでは、黄色や赤の紅葉に緑の木も混じり、錦織りなす感じがした。雨にもかかわらずザックの中から何度もカメラを取りだした。