- 富田林でレンタカーを借りて登山口の大股に向かった。途中の紀見トンネルで事故渋滞に巻き込まれ30分ロスした。
- 大股の登山口には5-6台の駐車スペースと立派なトイレがあった。設置のノートに登山届けを記載して出発した。野良仕事の女性に、「今日は天気が良いね。ここ2-3日は強風だった。」と声をかけられた。
- ところどころアカマツの混じる桧の植林帯を登っていった。桧峠まで来ると左手が雑木林になった。木の間から三角形の形の良い山が見えた。伯母小岳だった。北面には雪が着いていた。
- 桧峠からは登山道に雪が現れだした。地面が出たり、雪面になったりを繰り返しながら登っていった。避難小屋との分岐では、山頂方面から3人組の登山者が下りてきた。(結局、山中で人にあったのはこの1回だけだった。)先に避難小屋の方に行ってみることにした。小屋への道は伯母子岳の北面にあたり、10cmくらいの積雪がびっしりと続き、トレースもなかった。
- 小屋付近は少し広くなっていてテントも数張り張れそうだった。小屋からの登りにもところどころに雪が積もっていた。トレースは無かった。最後はキックステップを効かして登った。靴の中に雪が少し入ってしまった。
- 山頂は細長かった。一番進んだ所に山頂標識があった。ほぼ360度の展望だった。どちらを見ても山ばかりで、紀伊半島の真ん中という感じがした。そよ風が静かに吹いていた。
- 宿泊を予定していた口千丈山へ向かった。途中の牛首山北面を巻くところでは登山道に雪が続いていたのでスパッツを着けた。ブナやミズナラの木の影が真っ白な雪の上に伸びてきれいだった。
- 口千丈山は東西に長い山頂だった。北面の林の中は雪がびっしりと着いていた。登山道にもところどころ雪が残っていた。登山道は軽トラックが通れそうなほど広く、どこでもテントが張れそうだった。快晴で木漏れ日がきれいだった。
- 翌日は夜中の12時頃から雨が降り出した。5時に起床し外をライトで照らすとガスが立ちこめていた。護摩壇山まで行く予定を変更し、下山することにした。
- テントをたたみ、まだ少し薄暗い中を出発した。昨日、美しかったブナやミズナラの林は、くすんだネズミ色で暗い雰囲気に一変していた。本降りの雨の中を登山口まで下山し、トイレの中で雨宿りしながら着替えた。財布の中まで湿っていた。(後刻、新大阪駅で切符を買うときに券売機がお札を受け付けてくれなかった。)