- 松本でレンタカーを借り、子ノ原高原に向かった。快晴だった。途中の野麦峠からは、乗鞍岳がよく見えた。
- 子ノ原高原のキャンプ場に車を置いて林道を歩き始めた。途中にゲートがあり、鍵がかかっていた。林道終点には広場があった。山道に入ると、最初は勾配がゆるく、多少のアップダウンがあった。秋も近いせいか、鳥の鳴き声は少なく、静かな山だった。
- 途中の水場では湧き水がこんこんと出ていた。避難小屋には水がないので、ここから3リットル持っていくことにした。水場からは少し急坂になった。
- やがてゆるくなってくると見通しが開けてきて奥千町ガ原に着いた。ところどころに池塘があり、木道が敷かれていた。99年にできたきれいな避難小屋があった。乗鞍岳の山頂部にはガスがかかっていた。振り返ると御嶽山が見えた。小屋には先客が一人いただけだった。
- 翌朝、明るくなってから出発した。湿地帯のバイケイソウは秋が近づいたせいか少し茶色くなっていた。
- 森林限界を越えると一面のハイマツになった。朝露でぬれていて、靴やズボンがずぶぬれになった。
- 中洞権現から少し登ると草地があって、名残のヨツバシオガマが咲いていた。やがて大きな石のごろごろしたところに来た。ペンキマークに従って登っていった。小さな涸れ沢を渡るところで少し上に行きすぎ、高度計と地図を見て修正した。
- 大日岳を巻きながら登っていくと、最高点の剣ガ峰が見えてきた。大日岳との鞍部を過ぎ、最後の岩場を登ると大勢の登山者がいる山頂に着いた。慣れない人が奥千町方面に迷い込まないようにロープが張られていた。快晴の山頂からは遠く南アルプスや浅間山まで見えた。
- 展望を十分楽しんだ後、元の道を下り始めた。大日岳との鞍部付近には名残のコマクサがたくさん咲いていた。この付近は風の通り道らしく、風が強かった。中洞権現からの下りではハイマツの露はすっかり乾いていた。
- 小屋で荷物を回収し、子ノ原高原に向かった。途中の水場でのどを潤した。
- 子ノ原高原からは車で来た道を引き返した。松本で車を返した後、祝杯を上げた。