- 似島へのフェリー料金450円は船に乗る時に現金で支払う方式だった。一日三本だけの学園桟橋に寄る船に乗船した。
- 学園桟橋で下船して歩き始めた。曇り空だった。島の中心部に向かう40人ほどの他の乗客を見送り、我々だけは学園の敷地をかすめて安芸小富士へ直登する山道に入った。風化した花崗岩のザラザラとした急登だった。雨水で掘られていて、少し滑りやすかった。道脇にはツツジが少し咲いていた。途中までは眺めが良かった。
- 稜線の道に合流した所で一休みした。付近は潅木に囲まれていた。汗をたくさんかいたのでシャツ一枚になった。
- 稜線の登りも花崗岩が多かった。所々眺めが良かった。勾配が緩くなると、展望の良い安芸小富士山頂に着いた。誰もいなかった。対岸に広島市街のビル群が見えた。ウグイスが鳴き薄日が差してきた。 休んでいるうちに夫婦の登山者が登って来た。
- 休憩後は、稜線を似島のもう一つの山、下高山に向かった。標高156mの分岐点までの下りで約10人の団体登山者とすれ違った。分岐点で少年自然の家方面へ少し寄り道するとミモザが少し咲いていた。思ったより高木だった。
- 分岐点に戻り、稜線を先に進むとミモザがたくさん咲いていた。高木が多く見上げる高さに咲いている花が多かった。中には、すぐ近くで咲いている花も有り写真に撮ることができた。ミモザの群落の下で家族連れとすれ違った。
- 墓地の横を通ると稜線が一番低くなった似島峠に着いた。車道が通っていた。稜線通しに少し進んだところに草地の平坦地が有ったのでシートを敷いて一休みした。休んでいるうちに家族連れが下高山から下ってきた。
- 尾根を下高山に向かって登って行った。少しにわか雨が降った。道の合流点で二人組の女性が休んでいた。更に稜線を進んで行った。ツツジが所々に咲いていた。
- 登りつめると下高山山頂に着いた。花崗岩の山頂で展望が良く、正面に江田島が見えた。桜が脇に咲いていた。ベンチに座ってゆっくり休んだ。
- 往路を似島峠の手前まで下り、山道を通って似島桟橋へと下った。
- 桟橋前には小さな観光案内所が有り、若い男性職員が一人いた。似島はバウムクーヘンの日本での発祥地との事で、バウムクーヘンを売っていた。注文すると暖めて出してくれた。「アンケートに記載するとコーヒーを無料でサービスする」との事だったので記載する事にした。「ご要望は」との質問が有ったので「レストランが有ると良いな」とつぶやきながら書いていると、「最近できたんですよ。ビールにこだわっているレストランです」と場所を教えてくれた。
- コーヒーを飲んだ後、レストランに行ってみた。ログハウス風の小綺麗なレストランだった。ドイツ風の白ビールを注文した。おいしい白ビールを飲みながら似島をすっかり気に入ってしまった。