- 初日は桜平から登った。道が凍結していたのでアイゼンを付けた。夏沢鉱泉で昼食を食べ、宿泊手続きをしてから、荷物を置いて夏沢峠に向かった。
- 登山道のトレースは固かった。アイゼンを効かせて登った。すぐにアイスクライミングをしたと言う熟年カップルとすれ違った。沢を渡って対岸を登るトレースが2カ所に有った。風が出てきて雪が降り始めた。オーレン小屋からは次第に深山の雰囲気になった。
- 夏沢峠は霧に覆われて展望は無かった。風も強かった。早々に宿に戻ることにした。宿手前でAさんとBさんが踏み跡をたどって滝へ行ってみることにした。後で二人に聞くと「氷瀑を登っている人がいた」と教えてくれた。
- 夏沢鉱泉はベッドの個室で快適だった。夕食もおいしくワインを飲み過ぎてしまった。
- 二日目は快晴だった。新雪が5-10cm積もっていた。オーレン小屋まで昨日の道をたどった。所々にカモシカの足跡が有った。斜め上を見るとカモシカが登っていくのが見えた。
- オーレン小屋からはシラビソの森を箕冠山に向かった。夜の間に積もった雪が10-20cmほど積もっていた。トレースは残っていた。最後の方では10cm位のラッセルになった。
- 箕冠山山頂は樹林の中だった。山頂の少し先まで行くと根石小屋と天狗岳がきれいに見えた。根石小屋は金曜の営業日なのに、まだ人がいないのか煙突の煙は出ていなかった。風が強かったので景色を眺めるとすぐに山頂に戻った。
- 稜線を夏沢峠へ向かった。霧氷がきれいだった。約20cmの新雪で吹きだまりではトレースが消えていた。先頭者は時々雪を踏み抜き太ももまで潜っていた。夏沢峠では若いカップルが硫黄岳に向かい、7人組が同じ箕冠山から来て先に夏沢鉱泉へ下山して行った。
- 夏沢峠からは大勢が通った後の道を快適に下った。オーレン小屋からは登山者8人とすれ違った。いずれも根石小屋まで行く様子だった。
- 夏沢鉱泉手前で踏み跡に入り、アイゼンを効かせて急坂を登ると氷瀑に着いた。4人組が氷瀑を登っていた。最初の人が氷瀑を登るのを見た後、「お邪魔しました」と声をかけると、下に残っていた女性から「いいえ~」とにっこり愛想良く返事を返された。
- 宿に戻り温かいお茶をいただいてから、荷物を回収してゆっくりと桜平へ下った。
- 予想外に氷瀑も楽しみ冬山を満喫できて満足した二日間だった。